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第24話 ~栞side~ わたしをみて
「わたしをみて!」
わたし、相楽栞は夢の中でそう叫んで目を覚ました。
わたしの通っている中高一貫校は、この辺で一番頭のいい学校で。
わたしのクラスは、その学校で一番頭のいい特別進学コースで。
わたしは、そのクラスで一番頭が悪くて……。
ずっと背伸びをして生きてきた。
背伸びをすれば、その分だけ背が伸びると思っていた。
この学校だって背伸びして、ギリギリだけど入れた。
でも、中等部二年になって、勉強がわかんなくなっちゃった。
今まで通り一生懸命背伸びして、一生懸命勉強して、それでもだめだった。
そしてわたしは、テスト中に倒れちゃった。
きっと背伸びし過ぎて転んじゃったんだ。
一度転ぶと、もう背伸びするのが怖くなった。
足を挫きたくなくて、背伸びできなくなった。
そしたら、もっともっと勉強がわかんなくなっちゃった。
そしたら、だんだんと友達が離れていっちゃった。
そうやって、いとも簡単に、学校にわたしの居場所がいなくなっちゃったんだ……。




