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爆縮と体温の機知(9)

複式無性

物語の外側に居る人間を

ふと、考え始める

苛立ちも

悲しみの中の怒りも

理路整然と並んでいる

感情的な部分を

無理矢理な形で

論理的に使えば

大抵の人間を騙せると

学習しているみたいだ

他人から得ようとすることは

悪いことではないが

他人が快く広げたものがあるから

それができるのであって

広げてもいない人間から

何かを得ようとすることは

よろしいことではない


弱者の声と言いながら

何故、弱者なのか

学べなかったから

人間として怠惰だから

羅列する問いは無い

やってきたことの未来が

今の自分であるなら

やってこなかったから来る未来も

今の自分にやってくる

後悔したくないからと

他人へ要求を突きつけるより

後悔できる人間の方が

優秀なのだろう


ショックを受け止めきれない

そんな人間の形は

平和が作ったバグでもある

いつか全てに

さようならと

言わなければいけないことを

全く考えていないのかもしれない

そのいつかは

明日かもしれないし

50年後かもしれない

分からないことを考えても同じなら

ショックを受けることで

機能不全に陥る脆さくらいは

考えた方が良い

存在が動かないことは

周りの存在に影響が出る

存在は一人になることは

絶対に無い


主人公を読まない物語を

ずっと読んでいる

成長も

時間の中の報われなさも

理路整然と並んでいる

受け止めることを拒否した人間は

生きていくことも拒否している

怖さも拒否しているから

死ねないというだけの動物だ

人間の知恵の中で

仕方ないと言われながら

無様に生きている

そもそも

その状況を拒否しようと

考えないのだろうか

拒否しようとして

何回、失敗したのだろうか




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