5.今度こそリベンジ! また明日ね
「ごめんな!」
「気にしないで」
「じゃあなんでさっき怒ったんだ?」
幼馴染の無言腹パン!
勇者は死んだ!
「乙女は複雑なのよ……」
「気を取り直してリベンジだ!」
「だめよ」
「なぜだ!?」
「もう夕方よ、暗くなると危ないでしょ」
「確かに、お前に何かあったら怖いもんな!」
「っっ…………えぇ、そうね」
幼馴染の不意打ち!
勇者はわけも分からず死んだ!
「顔見られてないわよね……バレてないかしら……」
「なんで俺は死んだんだ?」
「たまたまよ」
「そうか!」
勇者母「ご飯よ〜、あら、あなたも一緒に夜ご飯食べていったら?」
「いえ、もう帰りますから。お構いなく」
「俺、知ってるぞ! そういうの、犬を被るって言うんだろ
?」
幼馴染のキック!
勇者は死んだ!
「猫よ。そもそも被ってないわ」
「あらあら、デリカシーのない子よねぇ」
「あっ……おじゃましましたっ!」
※勇者の家の前で会話していました。幼馴染の家は徒歩数分の近所です。両家の両親は2人のことを大体把握しており、長い付き合いですが、幼馴染はそれでも礼儀を大事にしています。
勇者はやや天然で一部アホの子ですが、馬鹿ではないです。
基本2人で進行します。