3.初の魔物退治! 出来てないけど?
「準備もしたことだし、早速出発だ!」
「どこに行くの?」
「近い東門に行くか!」
「馬鹿ね。東は森があるから危」
幼馴染のただの罵倒!
勇者は死んだ!
「ないわよ……どうせ死ぬのなら関係ないかしら……」
「南門に行くわよ。南は見渡しのいい草原だから、1匹くらいすぐに見つかるでしょ」
「そうだな! ゴブリンなんか木刀の錆にしてやる!」
「木刀は錆びないと思うわ」
幼馴染の指摘!
勇者は死んだ!
「言いたいことは分かるのよ……」
「ゴブリン発見!」
街から少し離れた草原。小さな子供くらいの大きさで、不細工な造形のモンスターがいた。
「じゃあ行け、肉壁」
「任せろ! 殴り倒してやる!」
普通の人であれば簡単に避ける、あるいは受け止めることの出来るような、ノロノロとした力のこもっていない木刀の一撃!
ゴブリンは運動音痴を拗らせたような動きで、なんとか避ける!
ゴブリンの攻撃!
ただ腕を振り下ろしただけにも見えるが、見た目の割には力がある(男子中学生くらい)一撃!
木刀で受け止めた!
だがその衝撃で勇者は死んだ!
「無念……」
「いい勝負だったみたいな顔してるけど、控えめに言って底辺の争いだよね……ファイア」
野球ボールほどの大きさの火の玉がゴブリンの顔面に直撃!
ゴブリンは死んだ!
「最弱のゴブリンにすら負けるのに勇者なんて無理でしょ……頑張ってる姿は嫌いじゃないけど」
真面目な戦闘描写は文章力が足りない。
リスポーン地点は自分の部屋のベッドです。