Second Mission
「乙愛〜!おはよ〜!」
「しずく!おはよ!」
今日も晴天。いい気分!
高校生二日目!張り切っていこう。
「楽しそうだね」
あっ。忘れてた。この声は・・・。
目の前には精霊のシルフ。
やっぱり昨日のことは現実なんだ。
「どうしたの?乙愛?」
「なんでもないよ!行こー!」
シルフの存在を気にしながら学校へ向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昼休み。
「お弁当食べよう。」
高校生はお昼はお弁当なんだよね。
お菓子も食べれるし、ジュースも飲める。
「乙愛のお弁当おいしそう!」
春奈が声をかける。
「乙愛のお母さんは料理がすっごく上手なんだよ〜」
しずくが答える。
「いいな〜!かわいいお弁当で」
「ありがとう」
わたし、しずく、せな、春奈でなんとなく4人グループができて
移動教室とか、お昼とか一緒に行動するようになった。
「昨日の部活見学はどうだったの?」
しずくがせなと春奈に尋ねる。
「すごかったよ!高校生ってやっぱりレベルが違う!ここってまだ開校してそんなたってないのに
強豪校なんだよね。今日からバリバリ部活漬けなんだ〜!ねえ春奈。」
「うん。がんばろうね!」
強豪校か〜。そんなこと昨日獅音も言ってたっけ。
「なんたってさ〜男バスが隣で練習してんだけど、先輩たちかっこ良すぎ〜!!!
彼氏つくりたいな〜!」
「せな〜!まずは部活に集中でしょ?彼氏はそれから。」
「こういうとこでは春奈は真面目なんだよな」
あははと三人の笑い声。
せなってじゃあ獅音と付き合ってないってことだよね?
でも付き合ってて別れたとかもあるし・・・。
実際のとこどうなんだろ。
「しずくちゃんは美術部?」
春奈がしずくに声をかける。
「そうだよ。一応入学前にも声かけられたしね。結構部活に力入れてるみたいだし。
そうだ。しずくは?なにか入るの?」
「わたしは・・・」
そう言いかけたとき
「だめだよ。星宝石を探すんだから」
この状況前にも・・・。
しずくの頭の上にシルフ!!!
「乙愛?私に何かついてる?」
「ううん!わたしはまだ考え中かな。中学のときも特になにもしてなかったし。
ゆっくり考えるよ。」
「仮入部期間もあるし、それもいいかもね」
そんな会話をしながら昼休みは過ぎていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はい。それではホームルーム終わります。
さようなら。」
「さようなら〜!」
ふぅ〜!やっと1日が終わった。
1日が長いな〜。
「乙愛。わたしたち部活行くね!また明日ね〜」
「うん。頑張ってね。また明日〜!」
三人を見送ってそろそろ帰ろうかなと窓の外を見た。
「あっ。獅音だ。」
校庭をランニングしてる。見たことのある同級生もいるし
そうか、部活か。かんばってるな〜。
しばらく獅音を目で追いかける。
いつからあんなにおっきくなったんだろ。
前は同じくらいだったのになあ〜。
ほんとにせなと付き合ってたのかな。
今度聞いてみようかな・・・。
「乙愛〜!乙愛!」
「なに〜?」
まだ目線は外のまま返事をする。
「はやく帰るよ。星宝石探すさないと!」
「はいはい。わかった。帰ろ。」
シルフに急かされ教室を後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ねえ。シルフ。すこし学校見てまわっていい?」
「ええ〜?いま?はやく探さないといけないのに」
「そんなすぐ見るかるものでもないでしょ」
「ちょっとだけだから。ねっ。」
「わかった。ちょっとだけだぞ。」
ここが音楽室で。ここは理科室。
広い校内を見てまわった。
さずが出来て数年ということもあり、綺麗な校内だ。
あっ。社会科準備室。
ガラ。
扉が開く。
「あっ。こんにちは。」
担任の早見先生だ。
「あれ。天野さん。まだ帰ってなかったの?」
笑顔で先生が尋ねる。
「はい。ちょっと校内探索を。」
「ここ広いもんね。僕も覚えるの大変だったよ。」
そっか。先生も4月からの新任だったもんね。
「ところで天野さん。」
「はい?」
「天野さんの名前ってすごく綺麗だよね」
「え?」
「天野乙愛なんて。すごく素敵な名前じゃない?
星空みたいな名前だね。」
「本当ですか。ありがとうございます。
両親が星が好きで名付けられたのもありますけどね。
苗字は偶然ですけど。笑」
「そうなんだね。
じゃあ僕は職員室に行くからまた明日ね。
気をつけて帰るんだよ。」
「はい。さようなら。」
「さようなら。」
素敵な名前か〜。
初めて言われたな。
「なんか変だ。」
「なに?シルフ」
「あいつなんか変。」
「そう?普通の先生だよ?」
「変なんだけど、嫌な感じじゃないっていうか。」
「なに言ってんの。そろそろ帰るよ〜。」
「うん。」
わたしとシルフは廊下を歩き出した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ひっく。ひっく・・・」
ん?なにか聞こえる。
「ひっく・・・。」
誰か泣いてる?
「ねえシルフなんか聞こえない?」
「べつになにも〜?」
もう精霊にくせに耳は良くないのね。
とりあえず声のするほうに向う。
ここ2年生のクラスだ。
この教室からかな?
「乙愛!なんか嫌な気配だ。」
「え?」
この感じまただ。
耳が。イヤリングが熱い。
「ひっく。ひっく・・・。
ゆるさない・・・。ゆるさない・・・。
・・・・わたせ。せいほうせきをわたせ・・・。」
星宝石!
まさか!
ガラ!
教室に入る。
女の先輩がこちらを見る。
「だれ・・・?」
目がうつろだ。
「あの先輩。
どうかしまし・・・」
「乙愛!」
シルフの叫び声とともに先輩がこちらに向かってくる。
あのときと同じだ。
あの女の人と。
「乙愛!」
「わかってる」
わたしはネックレスを握りしめた。




