「ワールド・トレイン・カンパニー」
異世界を絡めたものを書こうと思ったのですが、やっぱり難しいですね(笑)
これから、ちょっとずつ頑張って書いていこうと思います。
「異世界」。それは、今まで多くの者たちが夢に見て、現代社会における平凡で、つまらないと感じる日常生活から抜け出すための神秘の扉である。
その扉の向こうには、耳が異様に長く、長寿の森とともに生きる種族や、身長が極端に低く、女性でさえ、トラック一台程度を持ち上げることは造作もないほど力強さのある種族、そして、人間の小指ぐらい小さく、容姿が優れ、誰からも愛される種族、他にも様々な種が命を育み、それぞれ独自の文化と技術を発展させて、高い生活基準を保っていた。
また、テレビや映画でしか見ることができなかった伝説上の生物「ドラゴン」、「グリフォン」、「龍」、これらの伝説も生きている。彼らが大きな空を支配して、悠然とダイナミックな動きで、飛び交う様は圧巻なことであろう。
そんな異世界には、やはり「魔法」が存在する。魔力を持つ者なら誰でも使え、幼い頃からの厳しい修練によって、会得することができる不思議な力、それが魔法である。
主婦が洗濯や料理のような家事を行うのも、旦那と子供が職場・学校に通勤・通学するのも、美少年が不良からかよわい女の子を救い出すための手段だって、全部魔法。
というよりも、地球とは違い、科学の代わりに文明の発展を促してきた学問であり、人々が便利だと思うものはすべて魔法でできていた。
地球に住む者なら、老若男女を問わず、たくさんの人達が使えるようになりたいと願ってきた魔法、古代の学者も遂には諦めてしまったという魅惑の学問。当然の如く、今更本気で、魔法を使えるようになると信じているものなど、ましてや、異世界へ訪れることが可能になると思ってる人間がいるはずもなかった。
だが、ある日、地球と異世界はつながった。比喩ではなく、本当の意味でつながってしまった。二つの世界を時空のレールが跨ぎ、その上を魔法の列車が走り出し、人々はそれに乗ることによって、朝食を食べるのと同じくらい気軽な感覚で、いつでも、異世界に行くことができるのだ。
そして、地球と異世界を繋いだ鉄道という大きな事業を突然行い、莫大な利益と名声を思うがままにしているとある会社を、皆こう呼ぶ。「異世界交通株式会社」と。
まだまだ、話は始まらないですね。
次回ぐらいから、主人公は登場すると思いますので。(^▽^)/