放射線治療を終えて
約5年前、前立腺がんの全身転移骨転移有り状態から各種治療を行い今回の放射線治療で寛解も有る。というところまでやって来た。
本来、多くの方が通院で行うであろう放射線治療を、自身の諸事情により入院して行った。
治療は20回、月曜日から金曜日で平日のみ、今回GWを挟んだ期間であったために、入院期間は36日にも及んでしまった。実に、入院期間の半分近くが只管食っちゃ寝してたのである。(笑)
ただ、この怠惰な生活は入院5日程で終了した、イヤさせた。
放射線治療は地下1階の放射線科で行われ、入院中の病室は地上10階にある。
この移動を、階段で行ったのだ。まぁ帰る時だけなんだけどね。実際看護師さんに、治療に行く時に階段で下る事は「危険だから」と禁止されたし。こうして暇つぶし…ゲフンゲフン、体力づくりの為の運動を始めた。けしてお腹のゼイ肉を摘んで「ヤバッ」とか思って始めた訳では無い!断じて無い!無いったら無い!…微レ存(笑)
地下1階から10階までは約260段、コレを踵を上げて上る事にした…のだが、コレがなかなかにキツイ!
始めの頃は、途中で何度も息を整えて上った。とにかく上った。上り終えると、病棟の廊下を歩き回って息を整えてから病室に戻った。
そして戻った後、足上げ腹筋20秒✕3回を3セットを毎回やっていた。コレも始めのウチは、お腹と脚がプルプルしていた。
放射線治療が休みの時には、エレベーターで1階に下りて、階段で10階まで約220段を上って、以下略。ただし、日曜日は筋肉休養日とした。(笑)
最終的には、途中で止まる事も無く上れる様になり、腹筋もなかなかサマになったハズである。そんな気がする。
こうしてダイエット…では無く、体力づくりは順調で、入院生活も何となく充実したのであった。
放射線治療も順調に進んだのだが、中程から副作用が出始めた。
「頻尿」。「血尿」も「下痢」も無かったのに、「頻尿」である。
入院当初、夜間含めて1日に5~6回だったのだが、気付けば2時間毎にトイレに行っていた。夜間もいつの間にか最低2回はトイレの為に起きていた。おかしい、と思う間もなく「頻尿」になっていた。
GWが挟まった事もあって、しばらくは昼間は2時間毎に夜間は2回、が続いたのだけれど、最終的には昼間1時間30分~2時間毎に、夜間は3~5回までになっていた。
まあまあ大変だったけど、「夜間頻尿」の割にはしっかり眠れており、寝不足感も無く、なので、「大変」では無く「まあまあ大変」で済んだのだ。まぁ回数だけ見ると、本来相当キツイはずなのに、まあまあ大変。
おそらく心の持ち様も関係有るのだろう。
そもそも楽天的な性格だとは思う。思うのだが、スマホでウェブ小説を読んだり、動画を視たりするだけでは無く、身体を動かしたり、別の階に有る院内図書室を利用したり、色んな気分転換をしていた事も、「まあまあ大変」位で済んだのだろう。
けして物事を深く考え無いアホでは無いし、何事にも動じない鋼の無神経でも無い。
退院後1~2週間くらいで「頻尿」も良くなるそうだし、良くなるのに悩んでも仕方ない。
「頸椎圧迫骨折」から癌に侵されている事が分かって、その時いわゆる「ステージIV」の全身転移、骨転移有り状態だったので、現状は驚く程良くなっていて、仮に今回の治療の甲斐なく、また転移していたとしても、最初よりマシなのだと思えば、落ち込む理由は何処にも無く、まあまあ大変だけど、けして大変では無い。…やっぱりアホかもしれない。(笑)
もし今回の治療で寛解したとしても、頸椎圧迫骨折の後遺症は一生続くのだ。プレートで固定されていて、弱いながらも手足に痺れが有る。
頭の動きが制限されていて、痺れ止の薬は強い眠気が有る為、車の運転は出来ない。
まぁ絶対に出来ない訳では無いが、事故を起こす可能性が普通の人より格段に高い事は間違い無いので、車の運転はしない。運転免許証を返納することも考えたけれど、奥さんに「身分証明書として持っておきなさい」と言われたので、まだ持っているが車は奥さんの車しか無いので運転しようが無い。
実は、頸椎圧迫骨折の少し前に、癌検査を含めて健康診断を受診しようと雇用主に相談したところ、「ちょっと待って」と言われて、待っている間に圧迫骨折!全くもって笑えない。
結局そのせいで職を失い、奥さんに多大な迷惑を掛け続けているわけだが、この事で「他人の都合より自分の都合」が大事なのだとつくづく思い知った。
そんな今更な教訓など自分の為には何の役にも立たないけれど、せめて他人様には役立てて欲しいと思ったりするわけで、勤務先で健康診断を受診する時も、血液検査で癌診断が出来るので、たとえ自費でも、毎年では無くてもやって欲しいと思うし、自営業などフリーランスの方も、他人様の都合より自分の都合で健康診断を受診して血液検査で癌診断もしてほしいものだと思う。
主治医によると、今回の放射線治療で、うまくすれば癌の寛解も見込めるという事だったが、ここに至るまで約5年。たとえ寛解しても元の生活には戻れない。時間も戻せない。
もし1人でもコレを読んで癌検査を受診してみようかと思う方がいれば幸いだ。




