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菜奈のライブ遠征物語  作者: クロクマせんぱい
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第7話 ライブの余韻と、学校での変化

和歌山の田舎から飛び出した水木菜奈(16)。

ライブで最前列、ボーカルと一緒に歌った翌日——

「え、うちSNSで話題になっとる!?」

1.ライブ翌日、まだ興奮が冷めない!


「うわぁぁぁ……昨日、めっちゃ楽しかったぁぁぁ!!!」


日曜日の朝、目が覚めた瞬間、菜奈はベッドの上でゴロゴロ転がった。


(最前列でボーカルと目が合って、一緒に歌って……)


昨日のライブの記憶が鮮明によみがえる。音の振動、会場の熱気、ボーカルの煽り、そして全力で叫んだ自分——。


(うち、マジで変わったんちゃう!?)


2週間前は、ライブに行くことすらためらっていたのに、今では「次も行きたい!」って思ってる。


「ふふっ……うち、めっちゃライブ好きになっとるやん。」


しかし——。


スマホの通知を見た瞬間、菜奈は顔が青ざめた。


≫「#昨日のライブ#最前ドセンの子#めっちゃ楽しそうやった!」


(えぇぇぇぇ!?うち、SNSで話題になっとる!?)


昨日のライブの写真や動画が、ファンの間で拡散されていた。

しかも、最前列で叫んでる自分がばっちり映っている。


(ま、また学校でバレるんちゃうん!?)


菜奈は急いで布団にくるまり、現実逃避するのだった——。



2.学校での異変


翌日、学校に行くと、菜奈はすぐにクラスの妙な空気に気づいた。


(……なんか、みんな、チラチラうちのこと見てへん?)


「なぁ、水木。」


(き、来た……!)


恐る恐る振り向くと、クラスの男子たちが集まっていた。


「お前、またライブ行っとったん?」

「SNSで見たけど、最前でめっちゃ叫んでたやん!」

「うわ、マジか!え、水木ってそんなにアクティブなタイプやったん?」


(やっぱりバレてるぅぅぅぅ!!!)


必死で誤魔化そうとするが、スマホの画面を突きつけられ、言い逃れは不可能。


「お前、ライブの時めっちゃカッコよかったで!」

「しかも、バンドのボーカルに煽られとったやろ!?あれすごない?」


(えっ……褒められてる!?)


菜奈は、絶対冷やかされると思ってた。

でも、意外にもクラスメイトたちは「水木、めっちゃかっこええやん!」っていうテンション。


「ライブってそんな楽しぃん?」

「うちも行ってみたいかも!」


今までほとんど話したことのなかったクラスの女子まで、興味を持って話しかけてくる。


(えっ……こんなに話しかけられたん、初めてちゃう!?)


菜奈は戸惑いながらも、少しずつクラスの中での居場所が変わってきたことを感じる。



3.「学校でもオシャレしたら?」問題


昼休み。


「なぁ、水木。」


今度は、木村さんが話しかけてきた。


「昨日のライブの服、めっちゃ良かったやん!なんで学校では地味なん?」


「えっ、いや、それは……。」


(だって、学校でオシャレとか、恥ずかしいし……!)


「せっかくやし、学校でもちょっとオシャレしたら?」


(ううっ……それができやんねん!!)


確かに、今はライブの時だけオシャレする「二重生活」状態。

でも、学校で目立つのはまだ怖い。


「せやな……もうちょい、様子見てから……。」


「じゃあさ、せめて髪型だけでも変えてみたら?」


「髪型?」


「そう!髪、ちょっと巻いたり、前髪変えるだけでも雰囲気変わるで!」


(……髪型なら、そこまで目立たんかも?)



4.初めての「ちょっとだけオシャレ」


次の日の朝。


(よし……やってみる!)


前日に木村さんに教えてもらった通り、菜奈はヘアアイロンで前髪を軽く流すスタイルに挑戦した。


(……おお!?ちょっと違う感じする!?)


全然派手じゃないけど、いつもより少しだけ垢抜けた気がする。


(……うん!これくらいなら、学校でもええやろ!)


意気込んで家を出た菜奈だったが——。


「水木、なんか雰囲気ちゃうやん!」


クラスに入るなり、速攻で気づかれる。


「えっ!?そ、そう?」


「髪型変えたやろ!?ちょっとオシャレになっとる!」

「おお、やるやん!」


(ま、また話題になっとるぅぅぅ!!)


菜奈は耳まで真っ赤になりながら、席に着いた。


(こんなちょっとしたことで、こんなに変わるん!?)


・・・・・・・。


「なかなかええやん」



5.変わっていく日常


「なぁ、水木。今度またライブ行く?」

「行くなら、一緒に行きたい!」


クラスの女子たちが、「菜奈と一緒にライブに行きたい」と言い始めた。


(えっ!?そんな展開ある!?)


前までは、ライブの話をしても「え~、ライブって騒がしいんちゃう?」みたいな反応ばかりだった。


でも今は——。


「楽しそうやし、行ってみたい!」

「ライブでオシャレするのも楽しそうやし!」


(……うち、ほんまに変わってきたんかもしれん。)


最初はただ「ライブに行きたい」と思っただけだった。

それが、こんな風に学校の友達の輪まで広がるなんて思ってなかった。



6.そして、次のライブへ!?


帰り道、スマホを見ると、真理奈からのメッセージが。


⇒「来月、またライブ行くで!!水木も行くよな?」


(……行く!)


迷わず返信する。


次は、もっと楽しめる気がする。


(それに……学校でも、もっと自分を出していってもええんかな?)


少しずつ、変わっていく日常。


菜奈の「変身計画」は、まだまだ続く——!

この作品は「カクヨム」でも掲載中!

▶ カクヨム掲載ページはこちら(https://kakuyomu.jp/works/16818622170337121432)

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