ep0:突然ですがキャラ紹介代わりの日常編です。プロローグ追加したので後で書き直します。
出てきてないキャラもいますが、まあともかくこんな雰囲気の作品にしていきたいという決意みたいな話です。構成が下手でこの辺に挟むことになりました。
ここはポンコツたちの集まる雑貨屋。
雑貨屋の店長は転生前にコンビニを一日でクビになるほどでの無能さである。
――店員としては無能でも、店長としては有能かもしれない。
「いらしゃいませー!」
元気に挨拶するのはバイトのストーンピクシーのスコリィである。ピクシーのくせに背がでかい。僕よりでかいが、異世界なので体の大きさなど種族の違いでみな納得し、誰も気にしていない。彼女は店番兼仕入れ担当。目利きが良いから良い素材を仕入れてくれる。
「パン、焼き上がりました!」
店の奥からレンガパンを焼き上げて持ってきたのは、非力で背の低いロックゴーレムのイゴラだ。ゴーレムにしては非力で小さいことを気にしているようだけど、僕からしたらとても力持ちで助かっている。
「ありがとうざいましたー」
外の窓拭きをしているのは可愛すぎるデビルウンディーネのガディ。怖くて不気味な外見であるほど優秀とされるガーゴイルだが、彼女は可愛すぎるということを悩んでいた。警備員兼掃除係だ。水を巧みに操る能力が優れているので、掃除から何から水に関連することは彼女に任せていた。
「配達いってくるぞ」
元気に飛び出していったのは、フォレストミニドラゴンのペッカ。暗い森に住んでいたけど、暗いのが怖くて森から出てきたという。森に住んでいたせいか、町中でも器用に飛べるので配達係として重宝している。
「料理しておくぞ!」
すぐに緊張して体が固くなってしまうスライム。裏方なら優秀。いろいろな型を作れる。たくさん触手を伸ばせることから、調理担当をしてもらっている。火傷とか怪我をほぼしないから助かる。
「ちょっと、今月の売上足りてないわよ」
そして僕が作ったハニワから生まれた土人形のルルドラ。お金にうるさい。夜行性で、昼間はほとんど寝ている。寝起きに何か文句を言う。僕の記憶を共有しているらしく、賢い。何故か僕より賢い。秘書とか会計とかいわゆる総務だ。
「まあどうにかなるよ」
文句を言われた僕は、転生者で、一番のポンコツだ。何と言っても転生初日で10億円に相当する借金をした。粘土をこねているときが一番幸せなので、奥で粘土をこねている。器や人形をついでに売っている。
こんなメンバーでなんとか雑貨屋をやっている。
魔王ウォルマゾン率いる魔王モールと経営バトルするなんて、夢にも思っていなかった。
映画だったらこのような回から始まって、転生からスタートしていくんでしょうね……。構成って難しい。
一応、経営バトルを書きたいと思っています。今書いているのは仲間集めでしょうか。
魔王の経営するショッピングモールは「ウォルマート+アマゾン」です。かなり強い名前ができました。
主人公の経営する雑貨屋の名前は次回出てくる予定です。
設定資料用のページ作りました(広告無):
https://ponkotsu-isekai.blogspot.com/