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御ぞくなっぢゃだよぉぉぉぉぉ!!!
訓練場
「ゴルド、試験はこれでいいんだろ?」
俺は未だひきつった笑みを浮かべているゴルドに試験のことを確認した。
「お、おう。もちろん合格だ本来の武器とは違うとはいえ剣を切られちまったからな」
「そうか、まぁ、それを言ったら俺の方も剣の強化にしか魔力を使わず魔法を使わなかったし剣も模擬戦用の武器より上の武器もいくつか持ってるからな....」
「あんだけ剣が使えて魔法も使えるって本当に規格外だな...」
「まぁ、剣と魔法どちらが得意かと聞かれると魔法の方が得意だな」
正確には破壊系の魔法と呪いが最も得意なんだがな。だって俺呪滅神だし。
「ギルドマスターに勝てるくらい剣ができるのに魔法の方が得意って本当ですか!?」
今まで静かだったリャーナがいきなり大声を出して確認してきた。
「ああ、実際これまでも戦うときは剣より魔法の方が頻度が高かったしな。それにしてもいきなり大声を出してどうした?」
質問に答えながらリャーナがなぜそこまで驚いたのか聞いてみる。
「うっ、すれはですね...」
リャーナが言葉に詰まると代わりにゴルドが.....
「それについては俺が説明しよう」
そう言って説明を始めた。
説明によるとリャーナは魔法のみでA級まで上り詰め実力的にも実績が足りないだけで実質S級
らしい杖術や体術もできるがC級上位からB級下位ぐらいらしいそれも十分すごいとは思うが本人からすれば剣が最低S級魔法についてはそれ以上と言っている俺が化け物に見えたらしい。ちなみにゴルドも俺のことを化け物みたいに感じているらしい。
「なるほどねぇ」
「すみません」
「いや、思っちゃったのは仕方ない謝ることじゃないよ」
「ありがとうございます」
にしても、そろそろ依頼を受けたいから話を変えるか。
「ところで、D級に上がるのはわかったから依頼を受けたいんだが」
そう言って二人に聞いたが.....
「どの依頼がいいでしょうか?」
「この実力だからなぁ、だが冒険者としては新人だしなぁ」
思いっきり悩んでいた。
何か参考になりそうな物とかないだろうか?あっ、たしか売ろうと思って【収納】に入れてある解体済みのオーガがあったな。
「なぁ、これって依頼を受ける参考とかになったりしないか?」
そう言って解体済みのオーガを皮、角、爪、牙、肉の順番で取り出した。
「ん?これは何の素材だ?」
「オーガだな」
「オーガですか?とても綺麗に素材がはぎとられていますね。それに角が立派です。上位種ではありませんが普通のオーガの中でも強力な個体ですね」
「本当に綺麗だな解体も上手なのか何でもありだな」
「いや解体は魔法を使ったからな」
「私そんな魔法、知りませんよ?」
「俺が一から作ったからだな」
「受けれそうなよさげな依頼探してくるぜ」
ゴルドはそう言って訓練場から出て行った。
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