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 この文章は、いくつか自明と思えることを伝えるために書いたものです。


 水問題? 海水がたくさんある。海水で育つ植物もある。肥料が足りなくて光合成をしていない海はとても広い、飛行機で化学肥料をまいて海藻と貝を養殖すればいい。

 我々は古代ローマ帝国の騎兵が、あぶみを使わなかったことを笑う。だが、今の我々も同様の見落としをしていないか? 現在の技術水準で容易に実現でき、世界全員を豊かにできるような、単純な見落としがあるのでは?


 エネルギーに関する議論。温暖化は嘘? 脱原発? 再生可能エネルギーは石油の無駄? ピークオイル?……どれが正しくとも、銅など必須の元素資源が尽きたら近代文明は終わり、地球の定員は現人口より圧倒的に少なくなる。宇宙に出ない持続可能は欺瞞だ。


 我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか。この宇宙はビッグバンで生じ、物質は原子でできている。量子力学・相対性理論・電磁気学・熱力学などの物理法則、DNAと進化論などは徹底的に検証された事実だ。人間は、物理法則どおりに動く原子ででき、進化してきた生物だ。

 人間には、肉体と同様に、進化によって作られた共通の精神構造がある。人間は群れて生活し、呪術の筋道で判断して、自分を正当化する物語を綴る。

 人は呪術では、人間の心身以外を動かすことはできない。未来の、科学技術の予測は常に外れてきた。

 近代西洋の圧倒的な力の源泉は試行錯誤であり、それは進化と共通する。


 一つの籠にすべての卵を入れるな。宇宙船地球号には救命ボートがない、この現状は間違いだ。

 人間も、タンポポがたくさんの種を飛ばすようにするべきだ。情報を入れた無人宇宙船を太陽系外に飛ばしたり、電波放送で情報を送ったりすることは、今可能なのにやっていない。なぜ?

 人類好みの物語ではないからだ。ハサミの握りやすさのように、物語にも人間にとって心地いいかどうか、人間工学がある。


 地球の生命が滅びること、文明崩壊で何十億人も死ぬことは、最大の悪ではないのか? 哲学・倫理学はなぜそれを最初の前提としていない?

 環境も、それに反対する保守も、宗教原理主義も、悪を倒し全員が改心すれば世界は救われる、という物語であることは共通。人類が好きな呪術、善悪の物語でしかない。


 まとめれば、《人は原子でできた生物だ。生きふえることで、あり続けることが生命である。だから人にとって、生命・人類の永続が使命・善だ。生命と文化を種にし宇宙に多数飛ばすべきだ》と、《科学を前提にしろ。鐙を探せ》です。


■□■


 さてここで、どうか以下の問いを考えてみてください。挙げる本を読んでください。

 両方をこなせば、本文を読む必要はほとんどありません。


●あなたが、何よりも絶対に起きて欲しくないことは何? 何よりも大切なことは何?

●「人類より祖国のほうが大事だ」という言葉を、どう思う?

●あと五十年で地球が滅びるならすべきこと、できることは何だろう? なぜそれを今やっていないのか? 絶対に大丈夫だ、また今後技術がとんでもなく進歩すると、なぜ断言できる?

●我々はどこから来たのか? 我々は何者か? 我々はどこへ行くのか? ビッグバンからできた原子の集まり、偶然で進化してきた生物ではないのか? あなたの物語は、前提は何?

●宇宙人に、地球・地球の生物・人類とその文明を紹介しよう。

●百年後、千年後、一万年後、一億年後。それぞれ人類はどうなっているか。人口は何人で、何を食べ、どんなエネルギーを今の平均日本人の何倍…または何分の一…使っているか。どこに住んでいるか。乳幼児死亡率は?

●なぜ産業革命を起こしたのは、中国でもイスラムでもなくイギリスだったのだろう?

●スマートフォンとトイレを、完全にゼロから再設計してみよう。

●古代ローマ帝国騎兵隊が鐙を使っていなかった、そんな見落としは、今あなた自身がしていないか?


■□■


 本などを利用して学んでください。

 この宇宙がどう生じたか、この宇宙の科学法則はどのようなものか。科学とは何か。

 太陽と地球がどのように生じたか。地球はどうなっているか。

 生物とは何か。地球の生物がどのように進化して人類が生じたか。人類とは何か。人類はどのような歴史を歩んできたか。地球の生物たち全体はどのように生きているか。

 特によい本を挙げておきます。


『137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史』[クリストファー・ロイド]

『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか-宇宙開闢から138億年の「人間」史』[デヴィッド・クリスチャン他]

『オリジン・ストーリー』[デイヴィッド・クリスチャン]

『パワーズ オブ テン』[フィリップ・モリソン]

『コスモス』[カール・セーガン]

『悪霊にさいなまれる世界-「知の闇を照らす灯」としての科学』[カール・セーガン]

『サイエンス大図鑑』[アダム・ハート=デイヴィス]

『ドーキンス博士が教える「世界の秘密」』[(リチャード・ドーキンス/デイヴ・マッキーン]

『進化の存在証明』[リチャード・ドーキンス]

『ガリレオの指-現代科学を動かす10大理論 』[ピーター・アトキンス]

『エレガントな宇宙』[ブライアン・グリーン]

『宇宙創成』[サイモン・シン]

『ヒューマン・ユニヴァーサルズ-文化相対主義から普遍性の認識へ』[ドナルド・E・ブラウン]

『サピエンス全史』[ユヴァル・ノア・ハラリ]

『ホモ・デウス』[ユヴァル・ノア・ハラリ]

『21 Lessons』[ユヴァル・ノア・ハラリ]

『人間の本性を考える』[スティーヴン・ピンカー]

『心の仕組み』[スティーヴン・ピンカー]

『暴力の人類史』[スティーヴン・ピンカー]

『21世紀の啓蒙』[スティーヴン・ピンカー]

『ファスト&スロー』[ダニエル・カーネマン]

『解明される宗教』[ダニエル・C・デネット]

『銃・病原菌・鉄』[ジャレド・ダイヤモンド]

『文明崩壊-滅亡と存続の命運を分けるもの』[ジャレド・ダイヤモンド]

『10万年の世界経済史』[グレゴリー・クラーク]

『ゼロからトースターを作ってみた』[トーマス・トウェイツ]

『軌道エレベーター-宇宙へ架ける橋』[石原 藤夫・金子 隆一]

『今世紀で人類は終わる?』[マーティン・リース]


生物の進化大図鑑

人類の進化大図鑑

解剖学・生理学、脳科学、材料工学、地球の気象や生態系、生物などいくつかの科学・工学分野の良質な入門・図説


 他にも、適当な子供向け百科事典の類を読み通してください。

 ニュートン別冊や講談社ブルーバックスなどで、量子力学・相対性理論・電磁気学・熱力学・原子・生物・環境について学んでください。

 他にも良質の映像や漫画、ムックの類は多いので、積極的に楽しんでください。

 テレビドキュメンタリーの映像ソフトなどを利用して、人類が進化してきたアフリカでの生活を学んでください。


 さらに生態学・海洋学などの本に載っている「地球全体の地図で、どこがどれだけ光合成をしているかを塗り分けた図(基礎生産・一次生産)」をよく見てください。

 そして、テレビドラマ『新スター・トレック』の「超時空惑星カターン」を観てください。

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