死のち転生ときどきネタ
[日本・北海道某所]
『ありえないだろあの対応』
【声優志望生・佐柿・龍瀬】
「いやそれ何度目よ、あんた」
【ゲームクリエイター志望生・志村・花実】
「それぐらい衝撃を受けたんでしょ」
【イラストレーター志望生・江空・耶菜】
『だってよ、葬式代が役所から出てるのに、戸籍が生きていたんだぞ!しかも、〈〇〇さん?元気に生きてますよね?〉ってなんだ!』
「まぁまぁ落ち着け餅つけ」
「店員さーん、コーヒーお一つください」
「でもまぁ、雑だとは思うよ」
『だよなぁ』
「私は'田舎ならではだなぁ'とは思う……ぁ、ありがとうございます」
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[悲劇まで……5分]
「そういえば、龍瀬の明るい話無いなぁ」
『ん?あるぞ、そうだなあれは、母の従姉妹の父親の葬式の時な』
「イヤイヤイヤ、また葬式なんかぁーい」
『そうだが?』
「もっとさ、日常でなにか無いの?」
『あ、支部でいいなら』
「pi〇ivは、お腹いっぱいです」
「あ、信号変わった」
〈そこの車ー止まりなさい!〉
『ん?スピード違反か?』
「やだなぁ、最近多いよね。煽り運転やらスピード違反やら」
「えっ!待って警察を煽ってないあの軽」
『ハア?バカ……カって!』
「志村!後ろ後ろ!」
「えっ!何!」
『危ねぇ!?』
ドンッ
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「龍瀬!龍瀬!」
「龍ちゃん!」
(まじか俺、人のこと守れるのか)
〈あのすみません救急車を1台呼んでください〉
(なんだろうこの既知感は……ああ、〇スラの最初のやつか)
「龍瀬!今救急車来るからな!お前を轢いた奴は今捕まったからな!」
『なぁ……志村……怪我な、いか』
「龍瀬!ねぇから!怪我なんてお前が庇ってくれたからねぇ!」
「龍ちゃん!私達三人で作るんでしょ!」
『…………無……理だな』
(やっべぇ本格的に、支部やなろう系で見たパターンになってきた。人って最後に残る感覚は聴覚だっけ)
「龍瀬、無理ってなんだよ!諦めんなよ!」
(ああ、そうか、なろう系……)
『なぁ……花実、耶菜……もし……なろう系、みたいに……あるなら……ま……』
「龍瀬?」
「龍ちゃん!」
[佐柿・龍瀬…享年17歳……死因、親友の志村を庇い事故死]
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「〈ま〉ってなんだよ龍瀬」
「ねぇ、花ちゃんもしかして龍ちゃんは
【なろう系みたいに異世界転生があるならいつまでも待ってる】
って言いたかったんじゃないかな」
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あーどうも龍瀬です。なぜか真っ暗です。
…………何やってんだ俺
うーむ良し!整理しよう
まず
[志村を庇った]
⬇
[轢かれた]
⬇
[なんか言った]
⬇
[死んだ]
⬇
[何か暗い]
うん、良くわっかんね
というか、これは俗に言う〈転生〉では無いか?
胎児か?卵か?
それとも、大穴でスライムとかいう分裂系か?
とりあえず、手足はどうだあるか?
ん?動くが……あっ待って足がなんか突き破った
えっこれ壁?それとも卵の殻?
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卵かよ……人外かよ
と、とりま周りは…………ドラゴンだ
待ってドラゴンが卵守って寝てる
えっ待ってカラーリングが某暴風龍さんに似てんだが
ちょ、〇スラやないよね
「に居んのかこの先に」
!?えっあっ、人が来る!かっ隠れなきゃ殺られる
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どうも俺です
……なんで話しかけようとしてんだ俺よ
「いたな、(サンダースラッシュ)」
うわーよくあるネーミング
よくゲームであるよな属性付の剣士のスキル的な感じで
って、あっ母親(推定)に何しようとしているんだ!
俺は行かないけど、連続死は避けたい
ほら、某非対称マルチホラーゲームでも連続吊りは避けたいって
言うでしょ?
あれが現実に差し替えられたら……めっちゃ怖くね?
あっでもエヴァンさんには会ってみたいかも……