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TRPG シナリオ案

・忘却されし惨劇の館

「この惨劇は、何度も繰り返される」

人が住むことすら忘れられたほど辺境の村、その森の奥ひっそりと佇む小さな館。

その古めかしい屋敷の中には、人を喰らう化け物が住み着いているといわれていた。

7夜に一度、日付が変わった直後にのみ、それは現れるのだという。

醜く恐ろしいその姿は、人を容易く葬り去る狂気と質量に満ちていた。

人はその化け物のことを「天井裏の化け物」と呼称し、畏怖の対象としていた。


この物語の探索者は、屋敷の中で目を覚ます。

なぜか互いのことを覚えており、違和感を感じながら探索を開始しようとする。

その時、目覚めた部屋の片隅にある檻の中から、声をかけられたのだ。


「ここはどこでしょうか…なぜ私だけ檻の中にいるのか」と。



・探索の目的

この物語のエンディングは3種類あります。

1.「天井裏の化け物」を倒す。(トゥルー)

2.「安全地帯である最初に目覚めた場所」に、再び立て籠る。(ノーマル)

  ⇒分岐要素あり。(罠を仕掛けるなどを一つもしなかった場合は、怪物が外へ出る)

3.「全員全滅」する。(バッド)


1、天井裏の化け物を倒すと、屋敷は消滅し、冒険者は夜明けに目を覚まします。村からは英雄と讃えられる……ことはなく、村人達は全員、絶望にうちひしがれることになります。

理由としては、村人全員が持っている首飾りです。予言の輝石の欠片がついた首飾りには、村人全員が心酔、あるいは依存しています。(晩御飯のメニューすら、そこから決めています)今夜も繰り返される惨劇を石を通して知っていた彼らですが、輝石が示した未来と矛盾した彼らを前に絶望するわけです。「私たちは……これから何を信じればいい?」と。


2、安全地帯に逃げ込んだ探索者は、一日中ドアを叩き続ける化け物に抗えないほどの恐怖心を植え付けられます。その後、檻の男から薬を飲まされ、記憶を失ってしまいます。安全地帯で目覚めた探索者は恐怖心を忘れ、再び同じ戦いを繰り返すことになります。それ以前に分岐点があり、ダメージを1つも与えることなく翌日を迎えた場合、建物に大きな穴が空き、そこから化け物が抜け出して近くの村を滅ぼします。そしてその後全員が殺されます。




それぞれ、キーとなるものを見つけることで、エンディングの昇華が可能です。

1.天井裏の化け物に怯むことなく立ち向かうための情報、罠など、必要な知識を集めた上で倒せるように設定しています。

  そのため、探索が不十分、もしくはダイスの不運が重なるとこのエンドにはたどり着けません。

必須条件1/化け物に止めをさすこと。2階に設置された爆弾を使うことでしか計算的には倒せないので、基本的に屋敷は爆発で消滅します。

頑丈な最初の部屋に戻っていない人は崩落に巻き込まれるので、注意が必要。

必須条件2/この討伐作戦が何度も繰り返されていることを理解する。

 必ずしも必要な情報ではありませんが、化けものは一定以上のダメージを与えると2階へ逃げていきます。その際、檻の男が止めに入るのですが、これを知っていると嘘をついていることがわかります。無視をして倒すつもりがあるならこれには該当しません。


2.初期地点は個室であり、扉は頑丈な門となっています。

  怪物はこの中へ入ってくることは不可能であり、逃げ込んだ探索者たちは殺されることがありません。なので、立ち向かうことをあきらめた、もしくは敗戦し逃げ込んだ場合はここになります。

  この際、怪物が受けているダメージによって、怪物が再び眠りにつくか、外の世界へ飛び出るかが決まります。


3.死んだ場合です。

  門へ逃げ込むことなく、化け物を倒せなかった場合はこのエンドとなります。

  壁を爆弾で壊すなどして逃げた場合も、深い森で迷った挙句に殺されます。

  要は情報と推測不足、先読みが足りていないとこうなりますよと。そんな話。

  


・設定

探索者は屋敷の入口、玄関の中で目が覚めます。所持品は懐中電灯が人数分です。

この屋敷は昔、ある研究施設として利用されていました。

それは「未来の知恵を使った研究」です。

建物の中、檻の中には「予言の輝石」が存在します。

かつて、この予言の輝石を使い、未来の世界のものを再現しようと、様々な研究がなされていました。

それにより村は発展。大きな産業を抱えた村となっていました。


それがあるとき、突然現れた化け物によって崩壊の危機にさらされました。

時を跨ぐことを許さない醜悪な化け物「ティンダロスの猟犬」です。

それはどこからともなく突然現れて、あらゆるものを喰らいつくしていきました。


村が滅ぶ間際、人々は思いつきます。

この村の一番大きな建物に誘い出し、罠にかけて殺してしまおうと。


そしてそれは実行に移され、村の住人一人の犠牲により化け物は大きな傷を負いました。

化け物は傷をいやすため、2階へ逃げ込みました。

それが約2年前となります。

以後、1週間おきに目覚める化け物に対し、探索者達は傷を負わせ続けてきました。


その化け物は今、探索者達の功績によりどうにか屋敷に閉じ込めた状態です。

化け物の目覚めは、探索者たちが目覚めた4日後。

その間に状況を探り、適切なアイテムと罠、戦いの準備を整える必要があります。


・予言の輝石について

日曜日と月曜日の間、0時丁度に中を覗くと、その人が望む未来、過去の情報をみることができます。

一種の化け物でもあり、人のようなミスをすることがあります。(例、予言の間違い)

また、特徴としては『信じなくなった途端、その人に対して何も写さなくなる』というものがあります。

置いている場所は、初期スタート地点の檻の中、檻の男がいる場所です。

狂っている者にしかそれを認識することはできません。

彼が中を覗くことによってティンダロスの猟犬は怒り狂い、探索者に襲い掛かります。

檻の中から男が出ることはないため、彼を殺さない限りは戦闘は確実なものとなるでしょう。


・地形

屋敷には大広間、目覚める部屋(玄関)、探索者それぞれの私室があります。


過去の記憶を失う前に揃えた設備が山ほどあるので、その中から必要と思うものを選びとっていくのが重要となります。


「なにかおかしな気だるさを感じながら、深く沈んでいた意識を取り戻すかのように探索者は目覚めます」

「地べたの冷たい感触。暗い部屋の中で、探索者達は酔ったような気持ち悪さを感じながら、自分のほかにも複数の人がいることに気が付きました」

「全員の顔を確認したところ、互いに面識はないはずだが、どうしてか互いのことをよく知っていました」


「手元にはなぜか、懐中電灯が人数分そろっていました。懐中電灯の灯りをつけると、急にそばから声をかけられました」


「ここはどこでしょうか。私は…どうしてこんな場所に…」


「男性は酷く痩せこけ、随分と衰弱しているように感じられました。彼は部屋にある檻の中に閉じ込められているようで、中からあきらめた様子で探索者を見つめていました」

「部屋には大きなドアが一つ、そして男のとらわれている檻だけがありました」

目星でガラスの破片が見つかります。




 ①大広間

描写


 「重い扉を開けると、先ほどの部屋とは比べるまでもない大きな空間が広がっていました」

 「全体的に暗く、探索者は手持ちの懐中電灯を手がかりに辺りを見回します」

 「そこには身の毛もよだつ凄惨な光景が広がっていました。」

 「破砕した床、大きく穴を空けるように崩れ落ちた天井、大きくえぐり取られるようにして落ちた階段。そして、」

 「ここで何かがあったと、そう思わせるには十分な荒れ方をしていました」


この後、入場すると描写。

 

 「探索者達は部屋に足を踏み入れると、そこに漂う空気に違和感を感じます。それが腐臭であり、足元にある肉塊から発されていることに気付きました」

 「それが死の臭いであること、そしてそれが、自分達にとって随分と嗅ぎなれているものであるということを全員が直感で理解をし、そんなはずはないと、自分の記憶との大きな矛盾に気付きます」

 「ですが誰もが抱いた確信的な感情に、事実を否定することはできませんでした」

 SANチェック 1D3 クトゥルフ神話技能+10%


 「見回すと、広間からつながる部屋が4つあることがわかります」

 「一つ目の部屋は、ドアの横に本が山積み置いてあります」

 「二つ目の部屋は、武器が立てかけてあります」

 「三つ目の部屋は、近くに壊れた機械が転がっています」

 「四つ目の部屋は、薬品を入れる試験管などが近くに放置してありました」


・広間にあるもの(※暗がりのためあらゆるダイスはー10で振ります。)

 また、この場面では目星に成功した人数分だけ手がかりを渡します。内容はランダム。

 調べる目標を指定した場合は、手に入れられる内容が確定します。

 「死体」…2年前、彼が犠牲となり化け物を閉じ込めることに成功しました。探索者はこの状態を何度も目にしているため、「嗅ぎなれた匂い」と感じるわけです。目星してわかるのは「周りの血は黒ずんで固まっており、この死体は随分前からここにあったことがわかります。死因はおそらく、彼の腹に空いた特徴的な穴だろうと推測できます」というもの。さらに体を漁ると「家族への手紙」を見つけることができます。「親愛なる息子へ。私は村を代表して一人、犠牲になることを決意した。非常に辛いことだが…母さんを頼む」

 「壁の写真」…「見たところ、どうもこの屋敷を背景に取った家族写真のようです。大きな建物であるところから、屋敷には2階があることがわかります」この屋敷の外から見た写真です。この建物が2階立てであるということがわかります。内容は家族の集合写真です。ここでアイデア(INT*5)を振った時に成功すると、写真の子供が檻の男と似ていることがわかります。檻の男の小さなころの写真です。

 「床の大きな窪み」…「床一面に波状に広がる破片から、なにか大きな何かが落ちてきたようだと感じました。見上げてみると、ちょうど天井の大きな穴の真下のようです」化け物の着地位置が判明するので、戦闘初期位置を知る重要な手がかりです。ここに罠を設置すると先制攻撃ができます。また、はしごを持ってくると上に上ることもできます。(※2階参照)

 「壊れた階段」…「木造の階段はささくれ立っており、何か強力な力でねじ切られたような跡が見受けられます」

 「天井隅の監視カメラ」…「天井隅には監視カメラがありました。まるで何か監視するかのように、広間の中心を映し出しています」

 「大きく頑丈な門」…「先ほど通ってきた部屋のドアが、とても頑丈な素材でできていることがわかります。どれだけの質量でぶつかろうとも、壊れる気配はありません」アイデア(INT×5)で成功時、「このドアは内開きで、それを知らないモノは通ることができないだろうと思いました」

 「微かな寝息」…聞き耳を立てた場合にはここで化け物の寝息が聞こえます。

 

さらに目星を重ねられた場合は、この場の荒れ方が何度か重ねられたものであるということを描写します。

これ以上の手がかりはありませんが、トラバサミのメモを調べた後にトラバサミと名指しして目星をふると、『黒ずんだ輝きを見せる金属でできたトラバサミの破片』を見つけることができます。ロボットから最強装備の情報を聞き出した場合、機械室の前で最強装備を見つけることができます。(1d100/60で壊れています)


・ほかの部屋とのつながり

 この部屋は他の部屋と放射状にすべてつながっています。

 各部屋の特徴は、描写した通りです。

 各自、得意な部屋に入るよう、それとなく前段階で伝えておきましょう。



 ②図書室(暗いので探索時ー15%)探索成功ではずれ書物1個とあたり書物1個、失敗で全ての書物のなか(大当たりを除く)から一個抽選されます。

  どれもランダムで決まりますが、特に重要な本に関しては埃が少ない場所に置いてあります。

  そのため、それを言及した場合、もしくはクリティカルを出した場合は、その本を出します。なお、赤い本と断定した場合に限り、確定でエイボンの書を見つけることができます。


 「ドアを開けると、どこか懐かしい古書の匂いを感じました。一面にあるのは本棚ばかり。部屋の端には、電灯付きの机がありました」

 「図書館自体、少しだけ埃が積もっているようです」


 図書館には攻略に必須なアイテムは存在しません。ですが、化け物の情報、歴史的背景。

 未来からの知識など、世界観を理解させる内容が多く含まれています。また、他の探索者と情報を共有することで探索が有利になる情報があります。

 予言の輝石の情報、エイボンの書、村の日誌、このあたりを引けると他の探索者にもメリットが

 あります。(持ち寄って読むことが可能です)


・部屋にあるもの

 「村の日誌」(重要)…この村が発展した理由について述べられています。「わが村は偉大なる石によって成長を遂げてきた。そのことを忘れることなく、また、疑ってはならない」同時にメモがあります。「…本当に、これでいいんだろうか。努力することなく技術を手に入れて、いつか罰がやってきたりしないだろうか」「医者のヤツは、何か大事な書類を鍵つきの引き出しに隠しているようだ。鍵は右ポケットの中、肌身放さず持っているそうだ。きっと寝ても覚めても、変わらず持ち続けているのだろう。まったく……自分も含めて皆、本当に大事な情報は開示しないらしい」


 「予言の輝石」(重要)…予言の輝石について書かれています。「太陽の日と月の日、その狭間にてかの石は全ての事実を映しだす。それは過去、未来関係なく種々様々ではあるが、少なくとも私たちの利益に繋がることに違いはない。なぜ、この石が我が家にあるのか。それも玄関に」この情報をもとに檻の男へ話しかけると、新たな情報が開示されます。設定的には広間の死体が書いたものですが、探索者のこの設定が開示されることはありません。


 「エイボンの書」(重要:条件あり)…化け物が『ティンダロスの猟犬』であると確定する重要な書物です。クトゥルフ神話技能での閃きを差し置いて、唯一化け物の正体へと至ることができます。また、魔法に関する情報も手に入れることができ、図書館で唯一武器といえる魔法を手に入れることができます。設定的には36週間なければ読み尽くすことができませんが、実は何度も読み返したことがあるため、一瞬で読みつくすことができます。この本に関しては情報がそろった状態での入手が望ましいため、赤い本と名指しされる、もしくは赤い本の情報があるときのみ解禁されることとします。(偶然引いたら話が終わるまである)

「探索者は、違和感のある装調のある赤い本を手に取りました。表紙にはこう書かれています」

「エイボンの書」

「手に取ったこの本に対して、探索者の本能が語りかけてきます。『読んではならない』と」

読んだ場合、1D4 クトゥルフ神話技能12%

「一部、読めない言語が続くため、とても分厚い本にも関わらず、わずか6時間で読み上げることができました。ですが、同時にまるで頭が既に、なかの読める箇所に関しての内容を理解しているかのようでした」

「探索者はそこで自分の、エンチャント魔法なるものの存在を知ります」

「エンチャント魔法 」武器や弾薬、あらゆるものに対しエンチャントを施します。

1日の時間、MPを消費して、魔法の付加を行うことができます。エンチャント後は、何であれ黒ずんだ光を放ちます。

「探索者がその本を通して、ひときわ印象に残った部分がもう1か所ありました」



「(探索者)の日記」(当たり)…自分が挑む使命は、未来の書物を書き連ねることだ。とわかる書物。「これから起こる未来の災害、戦争。私はなんでも知っている。それを記し、未来の村の役に立つことが私の役目。だからわかってしまう。自分のこれからの運命が、絶望に支配されていることに。繰り返される永遠は、いつ終わりを迎えるのか。それはきっと、ここには書かないほうがいいのだろう。いずれ自分がこれを見たとき、絶望に支配されないように…」1D3


「辞書のケースに入ったビデオ」(当たり)…広場の監視カメラの映像です。「辞書と思って持ち上げたその書物は軽く、中にはVHSのビデオが入っていました」「活動記録と書かれたそれは劣化しているわけではなく、しかるべき設備があれば観ることも可能かもしれません」

観るにはビデオとモニターが必要です。後述しますがビデオデッキは壊れているので、機械修理で直してから観ることができます。必然、観るのは機械研究員になるので、手がかりを渡す、という使い方になります。「壊れたビデオデッキを修理した探索者は、受け取ったビデオを付けます。映像は解像度はあまりよくありません。画面端には小さく『5月6日(日)00:00』と日付が書かれていました」

「映ったのは、何か黒い物体が天井から降ってきたこと。そして、それと戦う何かの様子でした。しばらく続いた戦いは、黒い何かが天井へ逃げ込むことで終わりを迎えます」

「それと同時に、探索者にはこの状況に見覚えがあるのを感じました。とてつもなく強大で、絶望をかたどったそれが、支配するのは恐怖の感情」

「そして探索者は感じます」

「この恐怖は、まだこの屋敷内に潜んでいるということを」1D3 クトゥルフ神話技能+10%

この時、アイデア(INT×5)で振り成功なら「その中に小さく映りこむ影が、自分の姿であると気づきます」1D3

その後、クトゥルフ神話技能で振り、当たりなら化け物が『ティンダロスの猟犬』であること、その特徴を理解します。


「失敗料理のメモ」(はずれ)…「梶田さんは、自分の料理を食べてくれました。うれしかったですが、次の日お腹を壊したのか、部屋から出てきませんでした。このまま夜を迎えなければいいのですが… 7月23日(日)」微かな手がかりですが、ぶっちゃけ必要ないでしょう。どれだけ勘ぐろうが設定的には最初の籠城戦の時に檻の男が参戦しなかったこと、梶田さんという名前だったことがわかるだけです。


「家の見取り図」(はずれ)…「1階とは違い、2階は全て広間でできているのがわかります。ただ、ところどころに×の印がついていることが、なんとなく気になります」2階に置いた爆弾の場所です。特に重要性があるものではありませんが、この下にいる人たちは爆弾爆発時に破砕に巻き込まれます。

図書室、武器庫、広場の上には×印があります。


「爆弾のすべて」(はずれ)…「いろいろな爆弾が存在することがわかります。小規模な爆発を産むものから、建物を吹き飛ばす大きな爆弾まで、これを書いた人は凄い人だったのだろう」アイデア(INT×5)で、「探索者は『TNTという爆弾は、建物が倒壊するほどの威力を秘めている』という内容が頭に残りました」


「ロボット制御学」(はずれ)…「ロボットを制御するためのコンピューター言語が書かれています。読む人が読めば、とても有意義な情報かもしれない。マスターコードとは、何だろうか」機械修理の人に渡すと、ロボットの情報がさらに抜き出せます。

「マスターコードを使いロボットの命令言語を書き換えると、先ほどより確かな言葉でロボは話しかけてきます」

「今日ハ11月5日、ドヨウビ。オハヨウゴザイマス、マスター」

「ワタシノヤクワリ、ハタスナラ、ソウビ、ホシイデス、マスター」

「ゼンカイノタタカイ、ブキ、オトシマシタ。ヘヤノマエ、コワレテイル確率、60%」

「ガンバリマショウネ、マスター」

要は、ロボの最強装備を整えるための布石ですが、あってもロボは最初にターゲットをとるので一回攻撃するだけです。あまり期待はできないです。

黒ノ太刀…命中50 1d10 攻撃回数1 耐久20 


「薬品のすべて」(はずれ)…「様々な薬品が記されています。劇薬から良薬、若返りの薬まで。ここに記された内容は本当なのだろうか」アイデア×3で成功時「『記憶を失う薬』というのが目につきました」

医学部屋担当に渡すとアイデアなしに薬の存在を理解します。

なお、自分たちが記憶を失っているという事実に確信をもった発言をプレイヤーがした場合、1D3


③武器部屋(暗いので探索ー15%)

 この部屋は基本的に全員が武器を手に入れることを目的としています。

 実に様々なものが置いてあります。トラバサミ、爆弾、銃など。

 知識あるものが鑑定すれば、能力が判明します。

「部屋に入って思ったことは、金属がたくさんある、ということでした」

「片手にもって使う短刀から、身の丈を超える長さの槍、薙刀。パッと見た感じでは業物かどうか判別がつきません」

「中には、トラップを作るためのツール、銃などもありました。随分と物騒な部屋のようです」

鑑定には時間がかかります。探索者はその中でも強い武器を選定していきます。

武器以外にも先制攻撃に使える小道具など、探索者自身が使えると思ったものを拾っていきます。


・目星でわかるもの

「武器のメモ」…業物の数を示したメモです。それぞれの武器種のなかで優秀な武器が出てくる割合が書かれています。「刃物は合計13本。銃が合計7本。 いくつか錆びてしまったから部屋の隅にやってしまったが、どれもクセが強かったからあのままでもいいのかもしれない」

近接武器の鑑定には3時間、遠距離武器の鑑定には6時間かかります。それぞれ近接と遠距離の得意分野でダイスロールを行い、成功時は所要時間が半減します。近接武器にはすべて、ダメージボーナスの値が追加されます。

全ての武器に対し、エンチャント武器は命中が25%+されます

近接武器…錆び3 通常9 すべてdbが入る

「●仕込み杖 命中20 ダメージ1D6 1ラウンドの攻撃回数1 耐久10」

     「●レイピア 命中10 ダメージ1D6+1 1ラウンドの攻撃回数1 耐久15」黒ずんだ

     「●小型ナイフ 命中25 ダメージ1D4 1ラウンドの攻撃回数1 耐久9」黒ずんだ

     「●手斧 命中20 ダメージ1D6+1 1ラウンドの攻撃回数1 耐久12」

     「(錆)肉切り包丁 命中25 ダメージ1D6 1ラウンドの攻撃回数1 耐久12」黒ずんだ

     「●ファイティングナイフ 命中25 ダメージ1D4 1ラウンドの攻撃回数1 耐久15」

     「●大きな棍棒 命中25 ダメージ1D8 1ラウンドの攻撃回数1 耐久20」

     「●守りの薙刀 命中20 ダメージ1D6+1 1ラウンドの攻撃回数1 装甲+3 耐久15」

     「●勇者の剣 命中10 ダメージ1D8 1ラウンドの攻撃回数1 相手から2回攻撃を喰らう 耐久5」黒ずんだ

     「●青銅の剣 命中50 ダメージ1D4+1 1ラウンドの攻撃回数1 耐久10」黒ずんだ

     「(錆)チェーンソー 命中10 ダメージ2D8 1ラウンドの攻撃回数1(電気設備の復旧が必須) 耐久5」

     「(錆)ライトセイバー 命中20 ダメージ1D10+2 1ラウンド攻撃回数1 壊れている(機械修理)耐久1」

     「●スレンドスピア(投擲) 命中15 ダメージ1D10 1ラウンドの攻撃回数1 敵の攻撃が自分に必中 耐久10」黒ずんだ


遠距離武器…錆び3 通常4

「●モデルガン 命中100 ダメージ1 1ラウンドの攻撃回数3 耐久5 弾薬残り10」

      「●25口径デリンジャー 命中20 ダメージ1D6 1ラウンドの攻撃回数1 耐久5 弾薬残り6」黒ずんでる

      「(錆)357口径マグナムリボルバー 命中20 1D8+1D4 1ラウンドの攻撃回数1 耐久11 弾薬残り3」

      「●FN P90 命中15 ダメージ1D6 1ラウンドの攻撃回数3 耐久10 弾薬残り18」弾が黒ずんでいる

      「(錆)IMIデザート・イーグル 命中20 ダメージ3D6 1ラウンドの攻撃回数1 耐久9 弾薬残り1」

      「(錆)45口径オートマチック 命中20 ダメージ1D10+2 1ラウンドの攻撃回数1 耐久8 弾薬残り2」弾が黒ずんでる

      「●コルト・ウッズマン(ライフル)命中30 ダメージ1D10+4 1ラウンドの攻撃回数1 耐久10 弾薬残り1」弾が黒ずんでる

      遠距離攻撃は未来技術から生まれた武器のため、使うと猟犬から優先的に攻撃されます。

      また、それに合った銃弾が必要であり、ダメージを与える際はエンチャントがなされていなければいけません。


「トラバサミの設計図」…優秀なトラバサミの作り方が書かれています。「設計図を見た限り、とても大きなトラバサミであることがわかります。これだけ大きければ、どんな化け物もまともに動くことはできないでしょう」

アイデア(INT×5)で成功時「探索者はこのトラバサミを広場のどこかで見たことがあるような気がした」の後、広場目星で「広場に散らばった金属片が、トラバサミと似た形をしていることに気付きます。動作後、力任せに破壊されたようですが、何かを食い止めていたのは確かなように感じられます。トラバサミの破片は、黒ずんだ光を放っていました」

過去にエンチャント金属で作られたトラバサミを使用した名残です。広場の大穴の下に配置すると、1ターンのみ化け物の動きを止めることができます。

トラバサミの製作には6時間必要です。製作に関する技能があれば、成功で半分の時間で終了させてもいい。


「錆びた武器達」…「部屋の隅には、さび付いた武器が転がっていました。どれも刃がさび付いて使えそうにはありません」メモと一緒にこれを見つけた場合は、アイデア×5で振ります。成功時は武器のメモとこの場にある錆びていない武器の本数に違和感を感じます。本数の計算で優秀な武器が2本確定します。

錆びとりの方法は薬品庫なので、医室に頼みましょう。


以下は見つかる武器です。トラップツールには無限の可能性が秘められているので、その辺はキーパーのさじ加減で決めましょう。なお、材料は「銀色に鋭く光る金属」「黒ずんだ輝きを見せる金属」のどちらからか選びます。銀色を選んだ場合は後々エンチャントしなければ無効化されます。



④機械の研究室(暗いので探索ー15%)

 非常に重要性の高い場所です。事前に機械修理カンストレベルを用意しておいてもらったほうがいいかもしれません。この場所は最初から壊れている物が判明しています。最初の描写はメモしてもらいましょう。

 「ドアを開ける際につっかえるような感じがしました。どうやら床のガラクタが散らばっており、それが詰まっている様子。少し強引に開けると、そこには床1面にガラクタが転がっていました」

 「壊れたビデオデッキ、壊れた発電機、壊れたロボット、壊れたPC、壊れた工場用照明機。多くの機器が壊れているのがわかる」

 どれも成功で3時間、失敗で6時間が必要となります。


壊れた発電機……「燃料式の発電機のようです。大きく壊れているわけではなく、中には燃料が残っているので、修理すればそのまま使用することができるでしょう」最初に修理すべき対象です。他の部屋の電灯も含め、機械系を動かす為に必要な設備です。時代背景が古いので、外部からの電力供給はありません。「発電機は音を立てて動き始めました。同時に部屋の電気設備が動き始めました」


壊れたビデオデッキ……「VHSのビデオテープを再生するタイプのものです。中には既にビデオが入っており、修理できたのなら中身を見ることができるでしょう」修理後には、自動で映像が流れます。「そこには、赤い本を片手に武器になにかを呟いている人が映っていました。特に変わった様子もなくただビデオの最後までその光景が続いています」「映像と最初と最後で、微妙に武器の色が黒くなったような、そんな気がしました」

アイデア(INT×5)で成功時「探索者はなんとなくビデオテープを取り出します。その背表紙には『付加魔法の記録』と書かれていました」これはアイデア無しでも、プレイヤーが言及した時、もしくは図書館のビデオを見るときに目に入ることになっています。


壊れたロボット……一番の役割は盾です。未来の兵器であることからティンダロスの猟犬からのヘイトがもっとも高く、一番はやくに攻撃されることになります。一撃破壊され、その体は機械室に吹っ飛ばされ、壊れたロボットとなります。マスターコードによって制御されており、修理しただけでは情報開示はありません。武器も持っていないため、攻撃に参加させるのであれば装備させる必要があります。(トラバサミがなければロボットにターンは回ってきませんが)なお、部屋の前に転がっているガラクタはロボットの最強装備で『黒ずんだ輝きを見せる金属で出来ている』描写があります。基本的に「キンソクジコウ、デス」という言葉しか話しませんが「ワタシノシメイ……タタカウコト、デス」という言葉だけは返してくれます。

「ワタシハ。タタカウタメ、ウマレマシタ」


壊れたPC……情報源です。修理完了すると、以下の情報と権限が手に入ります。「天気予報……◯月◯日(土)、雨」「天井裏の爆弾を起動するコード…メモが付いています『やつが2階に逃げた』」「化け物に対する金属比較表……黒い腕に対して、刃が突き立てられる画像がある。銀色光る鋭利な刃はどれも業物のようにも思えるが、どれも表面に傷すらつけられていない」

また、ロボット制御学の本があれば、ロボットに対してマスターコードの書き込みが可能です。


壊れた工場用照明機……探索にて障害となっている暗闇を無くすことができます。その他、化け物の命中が10%低下します。



⑤医室

薬、薬品、そして化け物の体の一部が置いてある部屋です。

この場にいる時間に応じて、6時間につき1ダメージを継続して受け続けます。主に化け物の大まかな特性を理解するため、戦闘中の薬を獲得するために存在します。また、爆弾の情報に関してもこの場にあります。

なお、目的に一番遠いはずの『記憶を失う薬』を醸造し、エンチャントをかけて化け物の口に放り込むと、化け物が目的を失い消えていきます。外の村が滅ぼされることなく、探索者も生き残る。ある意味全部ハッピーエンドに収まる個別√ですが、まぁ多分ないでしょう。


「扉を開けると、探索者は酷く鼻をつく悪臭を感じます。長く居たくないと思うほどの腐臭、そしてアルコールの清潔な臭いが共存しており、長く居れば脳が溶けてしまいそうな錯覚に苛まれました」

「探索者は、部屋の中心にあるガラスケースを覗き込みます。そこには黒く腐った肉片があり、多量の膿が蒸発するように垂れ流されています」「探索者はその酷く醜い肉片を見て、言いようもないほどの恐怖心に襲われました」1d3 クトゥルフ神話技能+13%

「回りを見渡すと、2つの引き出しのついた机、薬品棚、医学書棚、大きな梯子、醸造台があるのがわかりました」


・2つの引き出しのついた机

1つには「研究報告書」が入っています。

もう1つの引き出しには鍵がかかっており、中には「医学者の日記」があります。なお、鍵は探索者の中で医学に一番精通している者の右ポケットに入っています。気付かない可能性もありますが、図書館「村の日誌」にて自分が所持していることに気付くことができれば所持品に追加します。


研究報告書……「古びたコピー用紙に手書きで書かれています。擦りきれた部分は一部が読むことができませんでした」

「膿の肉片について……あの肉片が生み出す膿は人体にとって非常に有害である。……に解毒方法を聞いてみたが、……においても治療方法は……しい。現状、対策……行えるのは、布などで綺麗に拭き取るぐらいだろうか」

「肉片に対しても複数の薬品を試したが、目立った変化は見られなかった。……をした薬品なら、あるいは……」


杏の日記……「閉じられた引き出しをあけると、一冊のノートが出てきました。どうやらあまり触られた形跡がなく、保存状態は良いようです」

「輝石の力は本当に偉大だ。万病に効く治療薬、記憶喪失の薬、果ては不老長寿の薬まで、未来の知識さえあれば何でも揃う。これが公表されたのなら、世界の医療科学レベルは跳ね上がることになるだろう。だが私はそれを望まない。死すらも乗り越えてしまうような医療、それこそが本当の狂気だろう思うからだ」

「そのノートには、筆者が秘匿した薬品が記載されていました。それはこの部屋にある薬品のことが全て記されており、効能、醸造方法まで事細かに書かれています。最後のページには、先程の丁寧な字と違い、殴り書きのような字でこう書かれていました」

「この本を読んでいるはずの自分へ。倒せ、あの化け物を。止めを刺せるよう、2階には魔力付加済みの爆弾を設置した」1D3 クトゥルフ神話技能+10% クトゥルフ神話技能でロールで、化け物の正体に気づけます。

以後、鑑定なしで薬の情報が把握できるようになります。


・マスク

目星すれば他のものと一緒にすぐにみつかります。毒霧のダメージを半分に抑える役割を果たします。


・薬品棚

7種類の薬が存在します。それぞれ不明な状態で置いてあり、鑑定することで情報が開示されます。

「ミントの香りがする錠剤」

「青色の液体が入った注射器」

「酸っぱい柑橘系の臭いがする液体」

「黒く光るドロッとした液体」

「赤と白のカプセル型の錠剤」

「」

万能薬……「ミントの香りがする錠剤です」受けたダメージを5回復します。即時発動。鑑定に六時間。

精神安定剤……「青色の液体が入った注射器です」一度に受けたSAN値のうち半分を回復。即時発動。その際、一時的に狂気に捕らわれた人間の障害を取り除きます。2つ見つけることができます。鑑定に六時間。

錆びとり……「酸っぱい柑橘系の臭いがする液体です」100%レモン果汁です。武器庫の武器、錆びた武器を使えるようにするためのものです。3つ見つけることができます。間違えて飲むと酸っぱい思いをします。鑑定に6時間。

エンチャント薬……「黒く光るドロッとした液体です」武器や弾薬にかけることでエンチャントが瞬時に完了する秘薬です。在庫が一つのみ存在します。鑑定に6時間かかりますが、魔法の存在を認知していなければ確定で失敗します。

不老不死の薬……「赤と白のカプセル型の錠剤です」受けたダメージが致死レベルだった場合、残りHP1で耐えることができる薬です。在庫一つのみ。鑑定には6時間かかります。

記憶喪失の薬……棚には存在しません。日記読了後、6種すべての薬を混ぜることで生成できます。


・大きな梯子……「5メートルはある大きな梯子です。広場の天井にも余裕で届きそうです」一応、天井に行くことができる唯一の手段としています。化け物は天井に行ったとしても目覚めることがありませんが、見た時点でSANチェックが入ります。また、爆弾が大量に置いてあるということもわかります。それくらい。


・醸造台

薬をつくる際に必要になります。


・医学書棚

ダイスロールは医学+図書館で振ります。以下の情報が手に入ります。

「万能薬の作り方」「精神安定剤の作り方」「錆びとり」

また、1回目のみ「爆弾の作り方」も一緒に手に入ります。

どの薬品も材料はそろっており、六時間で生成可能です。

爆弾に関してはメモがあります。

「TNTという爆発物の作り方が書いてあります」アイデア(INT×5)で成功時「極端に材料が減っていることに違和感を感じました」



◯その他登場人物


・檻の男

役割としては、村の代表として探索者に世界観を伝える役目があります。

彼は探索者と同じく記憶を失っており、自分がこの場にいる理由を知りません。ですが、玄関にある予言の輝石の存在を最初から認識しており、決戦の日に必ず覗き込むことになります。そこで彼は今後も繰り返される戦いの運命を悟ると同時に、未来はそうあらなければならないという感覚に陥り、探索者が化け物を追い詰めた時点で止めに入ります。「やめろ! 奴は不死身だ! 今アレを追い詰めたら、本気で殺しにかかってくるぞ!?」これは心理学でロールすることができますが、探索者の得た情報(村の歴史、予言の輝石などの情報)があればダイスの結果に関わらず嘘を言っていることがわかります。

ここで分岐が発生。倒した場合は翌日に消えていなくなっています。部屋に戻った場合は、絶望で動けなくなった探索者達に対し、予言の輝石の指示通りに記憶を失う薬を飲ませます。その後、探索者が目覚めた時と遜色がないように、機械を壊してまわったり、片付けを行います。

基本的には探索者の味方です。自らも助かりたいと思っているので、推理を手伝ったりする役割があります。

彼が着けた腕時計では、日付の確認が可能です。



 聞けばわかること

 「写真の子供があなたと似ている」…「聞かれた男は首を傾げます。「どうにも見覚えがあるような気もするが、わからない。少なくとも私には子供がいないはずだが…」そういって写真を見つめる男は、何か懐かしそうなものを見ているようでした」男自身も記憶を失っているという証拠となります。


 「玄関には予言の輝石があると聞いた」…「男は疑問を感じ、何もない空間を指しながらいいます。「…もしかしてあなたたちは、この石が見えないのか?」「どうしたも何も、最初からここにあったじゃないか。」そうして探索者たちは目を疑います。『ここにある』そう告げられたことで、今まで何もなかった空間に突然、大きな石が現れました。浮遊し、怪しく輝くそれは、今気づけば最初からここにあったと、そう理解してしまう。何故こんなところに、頭がそう認識する前に、理解してしまった」1D3

探索者が予言の輝石を認識することができるようになります。探索者はここで檻の男に対し疑念を抱くでしょう。ですがそれもまた一興、少なくとも敵ではないことを他の手がかりにて示しているので、ここで彼を殺してしまうようなら探索は失敗といえるでしょう。

これは、『必ず予言の輝石を見てしまう』というこの物語の設定を理解させるためのフラグです。

それ以外に特に意味はありませんが、化け物が現れるのが確定していることがわかるイベントになります。

ここで探索者が何か感じたことを尋ねると「何かわからないが、この石を頼もしい、と感じる」とコメントしてくれます。


猟犬との戦闘が始まる直前、全員で聞き耳ロールをふります。成功で「そうか……だから私はここで……」と男が呟くのが聞こえます。



・ティンダロスの猟犬

「2階の穴から、唸り声と共に、腐った膿が多量に振ってきます。脳を溶かすような嫌な臭いとともに、黒い巨体が勢いよく振ってきました」

「重い衝撃と共に、大量の膿があたりに飛び散ります。足は3本、前足を失った醜い体からあらゆるものを腐食するような煙が充満します。見た目は犬のような容貌をしており、探索者を見る目は、明らかな殺意によって赤く充血し、探索者へ明確な死をイメージさせます」

「探索者は目の前に振ってきたその化け物に対し、恐怖とともにある記憶が呼び起されます」

「幾度となくこの姿を見て、狂い、そして使命半ばにして逃げ帰ってきたこと。何度も繰り返された時の長さが、酷く探索者の心を侵食していきました」

この物語のボスです。2階で体を休めていて、日曜日の夜24時に広場に降りてきます。

SANチェックは1d6/1d20と非常に強力ですが、前情報をどれだけ集めるかによって減少量が変わります。このあたりはキーパーの匙加減で。全員が狂気に落ちない程度に、精神安定剤の数くらいの人数を狂わせましょう。

ルルブでの設定では『時に関することに反応し、角のあるところから出現。撃退すると数十年は帰ってこない』とありますが、今回は2階から登場します。時の角に戻ると再度帰ってくるのに数年を要することが理由にあり、探索者を殺そうという執念深さの現れです。

ダメージを与えると、ギリギリで逃げていきます。爆弾での追撃が可能ですが、梯子で追いかけることも一応可能です。上がった人間は先制で攻撃を食らいますが。

猟犬の舌攻撃は、精神力(pow)の値を3減らし、出血と痛みを伴わない穴が空きます。この穴に関しては、死体を探った時の前情報とかぶせています。

前足攻撃は、1d6のダメージと共に、毎ターン2d6の毒(膿)を探索者に付着させます。体を布で拭き取ることで、継続ダメージをキャンセルできます。DEX×5で成功。失敗ならCON×5、成功すればダメージ半減。

トラバサミで1ターンの遅延、ロボットの犠牲で1ターンの計2ターン遅延が可能です。

防御力は2。鱗に再生能力があり、毎ターン4回復します。

HP25 成功確率 前足70% 舌90%

「かのモノは、地球の遠い遠い過去の時代からこの世界に存在する。彼らは時間の角に住んでおり、時間という世界を逸脱した存在に対し、執念深く制裁をあたえる。その体からは常に腐臭が漂い、また多量の膿が生成されており、それは生物にとって重大な被害を与える。かのモノには攻撃が効かず、魔法、もしくは魔法が付加された武器でしか傷をつけることすらかなわない」


スパナ…「1d4+db 攻撃回数1 耐久5 」 

 











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