表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「カルテット」習作番外編集

「湾岸の風」 カルテット番外編

作者:椎堂かおる
※小説サイト「TEAR DROP.」からの転載です。
※競作企画「テルの物語」参加作品です。作品世界を渡り歩くキャラクター「テル」を主人公にして、作品紹介のための番外編を書く企画です。

ーーーーーーーーーーーーー

 私の名は、テル。
 気付くと暑い砂浜に裸足で立っていて、何故ここにいるのか、どこから来たのか、一切の記憶を失っていた。
 真昼の太陽に焼かれた砂に埋もれて立っている、白いくるぶしが、まだあどけない。
 私は少女だった。
 潮風に吹かれた長い髪が、裸の背をやさしくなぶるので、自分がなにも着ていないのだと分かった。
 頭がぼうっとしていて、恥ずかしいという気が起こらない。貝殻混じりの白い砂浜は、甘い花の香りがして、あまりにも綺麗だった。
「テル……あなたは神殿種か?」
 私を連れに来た男は、かすかな声で、そう尋ねた。
 私はぼんやりと彼の目を見つめた。海みたいな、吸い込まれそうな青だった。

ーーーーーーーーーーーーー
長編小説「カルテット」の世界観を紹介する番外編です。
この作品単品でもお読み頂けます。
第一幕
プロローグ
2015/06/15 14:25
01
2015/06/15 14:28
02
2015/06/15 14:30
03
2015/06/15 14:31
第二幕
04
2015/06/15 14:35
05
2015/06/15 14:38
06
2015/06/15 14:43
第三幕
07
2015/06/15 14:46
08
2015/06/15 14:48
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ