どーでもいい話
「お前…本当に犯人知らないのか?」
イアンは焚き火に薪を投げ入れそれが燃えるのをジッと見つめていた
「………あのさぁ『お前』とか『あんた』とか呼ぶのやめてくれない!?あたしには【ハロルド】って立派な名前があるんだから!!一応伝説の人よ!有名人よ!?」
口を尖らせ抗議するハロルド
「…それじゃ…何て呼べばいい…」
「決まってるじゃない!『ハロルド様』よ!」
ドヤ顔で腕組みをするハロルドに
「断る!」
即答のイアン
「まぁ!…それじゃ『ハロルドさん』は!?」
「嫌だ!」
「それじゃ!それじゃ!『ハロルド』は!?」
「嫌!」
「それじゃ!それじゃ!それじゃ!『ハロ』は!?」
短くしりゃぁいいってもんじゃない
「…おっさん」
「きゃぁー!嫌!絶対に嫌!おっさんだなんて!『ハロルド』って呼んでくれなきゃ嫌!」
「嫌だ!」
「なによ!減るもんじゃあるましい!『ハロルド』って呼んでくれたっていーじゃない!!」
「断る!」
「呼びなさいよ!」
「嫌だ!」
「何で呼んでくれないの!?」
「…口が腐る」
「腐るか!!」
数分後…
2人の希望を取り入れて
【ハロルドのおっさん】に落ち着くが…
「長いじゃない!呼びにくいじゃない!!ハロルドでいいじゃない!」
「………」
「分からず屋!へそ曲がり!」
「…」
イアンは手元にある残りの薪を火の中に放り投げ
「『ハロルドのおっさん』…また話をごまかせたつもりでいるんじゃないだろうな…」
再び横目でハロルドを睨む
「なっ!何言ってるのぉ!あたしはそんなぁ男じゃぁ~ないわよ!」
時々声がひっくり返るハロルドのおっさん
「まったく…扱いにくい子ね…」
観念したのか?ハロルドは床にゴロンと大の字に寝転がり長いため息をついた
なかなか作戦がうまく行かないハロルド様であった




