想定外
『あなたの奥様になられる人はさぞやお幸せでしょうね』
数秒前に口から出てしまった言葉が頭の中で何度も何度もリピートしていた。
「まぁ!こんなお美しいお嬢さんに誉められるなんて!あなた幸せ者ね!」叔母のダーマがピシャリとピーターの肩を叩く
「まったく、光栄です」
ピーターは頭を下げ
「私も…貴方のような人と一緒にいられたらどんなに幸せでしょう…」顔を少し上げケイティへ微笑んだ
「………えっ!?」頭の中のリピートが止まった
「そ、それは?どう言う意味ですか!?ランドールさん」母親がハンカチを握りしめ目をパチパチさせた
「…私の妻になる事が本当に幸せかどうか貴方に確かめて頂けたら…こんな幸せなことはありません」
そう言うとピーターは首に巻いた革紐から指輪を外し、ケイティの方へ歩み寄ると「出会った時からずっと愛しています。どうか私と結婚してください」指輪を差し出した
突然の出来事に一斉に周りがざわつき始める。
ただ叔母のダーマだけは《予想通り!》と何度も深くうなづいた。
ケイティの両親は予想外のプロポーズに言葉が出ずただただ口をパクパクさせた
最初は驚いていたケイティだったが、数秒後には嬉しくて!嬉しくて!嬉しすぎて頭からブランケットをスッポリかぶり
「喜んで!喜んであなたの妻になります!!愛してます!」そう叫んだ
喜びのあまりピーターは叔母のダーマを抱きしめた。力いっぱい抱きしめた。
ダーマはそんなピーターの頭を精一杯背伸びして優しく撫でた。
何度も何度も優しく撫でた。




