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お守り

「あなた独りで旅をしているの?護衛や世話人を連れずに!?もし襲われたりしたら?あなたの身に何かあったら!?」ケイティは丸く大きな瞳を一段と丸くした。


「その時はその時です。もし…私の身に何かあれば、それは…それは神が私をこの世界に必要としていないと言うこと…」そう言うとピーターは小枝を火の中へ放り投げた。小枝は「パチパチ」と音を立て燃え上がった。そな様子をジッと見ていたケイティだったがいきなり立ち上がり近くの草や花を集め始めた。夜中なのであまりきれいな草花ではないが彼女はそれらを器用に編み始め、そしてあっという間に腕輪を作った。「腕…出して…」ケイティはピーターの側に腰を下ろし彼の左腕にその輪をはめた。

「これはお守り!無事あなたが役目を果たせるように、お守り!」

そう言うとケイティはさっき座っていた場所へ戻り照れた顔を見られないようにうつむきながら残った草花で小さなブーケを作り始めた。


「ありがとう」


返ってきた言葉はたったそれだけだったが彼の照れた笑顔とその言葉だけでケイティは胸がいっぱいになった。

そして彼が腕輪に触れるたび胸の奥の何かが満たされ嬉しかった。


こんな素敵な人の妻になれたら…彼の笑顔を独占できる(居るであろう)《ランドール夫人》はなんて幸せ者だろう


さっきまで満たされていた何かが森の闇に染まるように消えたいった。


急に元気が無くなった彼女を見て疲れて眠くなったのだと勘違いしたピーターはカバンや袋をいい具合に並べその上にブランケットを掛け即席のベットを用意した。


「さぁ、もう夜も遅い。明日は朝早く出発するので今日はもう休みましょう」

そう言う彼の言葉に二人で寝るにはスペースが小さい寝床を見てケイティは動けないでいた。


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