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パンと林檎

受け取ったパンと林檎を見つめ「これで最後」って事は?ピーターの手元を見ると木の実とハーブだけ…「これが最後の食べ物!?」ケイティは慌ててパンと林檎を差し出した。

「お腹は空いていません!」かぶりつきたい気持ちを抑え彼の膝もとへ置いた。


しかし「僕は大丈夫です、空腹には慣れてますし、どうぞ食べて下さい。食べないと倒れてしまいますよ」ピーターはケイティの手を取りパンと林檎を包み込ませた。

「大丈夫です!本当にあたしは大丈夫です!」遠慮している彼女を気遣い「それじゃ半分なら?半分ずつなら?」とケイティの目を見つめ聞いた、ケイティは声を出すことが出来ず、小さくうなずいた。

ピーターは彼女の手からパンを取り半分に分けると大きい方をケイティの手に戻した。

「これでいい?」そう言って自分の分を口に入れた。「でもこれは…」手のひらにちょこんと乗った林檎をケイティは見つめた。

「それはお礼。話し相手になってくれたお礼」そう言ってピーターは照れたように笑った。

彼の笑顔を見るとつられて笑みがこぼれてしまう自分に困惑したケイティはうつむいたままパンを小さくちぎって口に入れた。とても柔らかく美味しいパンはあっという間になくなってしまった。


そんな彼女を見てピーターはとても幸せな気持ちになっていた、そしてまだ彼女の名前を聞いていない事に気が付いた。

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