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加減知らず~パート2~

いつもの手合わせよりエキサイトした二人の体からはうっすらと湯気がたっていた。


肩で息をし、額から汗がながれた。


「ちょっと休もう…」めずらしくアルの方から休憩を言ってきた。


「しかたが…ないわね…」そう言って強がってみたがエマもその場に倒れ込んでしまった。


空が少しずつ明るくなって、鳥の声が聞こえ初めていた。


昨日と同じ夜明なのに、違って見える。


「乗り越えられる…大丈夫…」

エマは小さくつぶやいた


そうでも言わないと自分を見失ってしまいそうだった


「大丈夫」

木に寄りかかり寝入っていると思っていたアルが目をつぶったまま言った。


「うん」

彼に言われるとそう思えてくるから不思議なのだ。


あたしは両手を握りしめ空へ向かって振り上げた


「ホントお前は単純だな」

アルが呆れて首を振った


乗り越えられる、今までもそうやって解決してきたじゃない。

あたしには皆がいる、家族のように大切な仲間と村の人達がいる。

彼等の為に出来る事はすべてやろう。

まだまだこれから、少しでもいいから流れを変えていこう。

考えるの!動くの!実行するの!


急に元気が出てきたあたしは

「さぁ!アルかかってきなさい!」

剣を構えた。


「嫌だ、もう疲れた」

ブスッとした表情のアルは立ち上がる気もないようだ。


「ほら!早く!」

促すようにアルの方へ歩み寄ろうとした時、茂みの奥から人の気配がした。


「・・・・」

二人は身をかがめ息を殺した。


剣柄が見える。

足音を消して様子をうかがう


「ガサガサガサ」


「イタタッ!よっと…はぁ~やっと出られた~あれ?お二人は?遅くなりました~お嬢様~アルフレッド~キキですよ~」

茂みからメイドのキキが剣を肩に掛け現れた。


その瞬間


「ホントにおせーよ!!」

今までぐったりしていたはずのアルフレッドが剣を振り上げ襲いかかった。


「きゃぁぁぁあ~!!」

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