表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/60

第二話『界獣の姿は無意識次第!?』

 俺は森を歩きながら話す。


「なんなんだ、お前たち界獣って? 」


「そうですね...... 意識の世界の一部です」


「ん? 意識の世界...... 幽霊みたいなものなのか?」


「いえ、モンスターもあなたも私たちも大いなる意識の一部ですよ。 ただ人間や現実世界の動植物とはちがい、物理的な肉体を持っていない存在なのです」


「モンスターってさっきのネズミのことか。 それに俺たちも...... それがなんでルエルはここにいるんだ」


「あなたが呼んだと言ったでしょう」


 そうルエルは真剣な顔で言った。 ブタ鼻が真面目に話すので妙な気分だ。

 

「シェリーみたいにか?」


「ええ、我々は肉体を持たず意識だけの存在、ゆえにこの世界に通常くるには誰かに呼ばれなければなりません」


「モンスターも?」


「モンスターは病んだ意識が異常な状態でこの世界へときた暴走した存在です。 まあ、人間でいえば病気みたいなものですね。 肉体への執着ゆえ、存在の力を欲し、さっきのように人や動物を襲います」


「ふーん、それで襲って...... いや、そんなことより俺は元の世界へどうすれば戻れるんだ」


「あなたを呼んだ本人を探すか、人を異世界に呼べる力をもつ召喚士を探すか。

あなた自身がその力を得るかでしょうね」


「そんなの見つけられるわけないだろ!」


「この世界では召喚士はかなり希少で有益ですから、有名な人は見つけられると思いますよ」


「そうなのか......」


 その時、お腹がなる。


「......腹減ったな」


「な、なんですか! その目はやめてください!」


「ならこの世界で食べ物を得る方法を教えろ」


「はぁ、そうですね。 さっきのモンスターがいたでしょう。 あれがこの世界ではかなり脅威となっています。 ゆえにそれを狩る【ハンター】と言う職業がとても需要があります」 


「ほお...... いや! モンスターと戦うってことか! むりだ! ムリムリ! 無理に決まってんだろ! 俺は普通の高校生だぞ!!」


「しかし、失礼ながら、なにか特殊な資格や技能をお持ちのように見えませんが」


「むぅ...... 確かに」


 その時、お腹がなった。


「腹が減ったな......」


「なんですか! まだ食べようと思ってるんですか! 良く見てください! これですよ! これを見て食べようと思えるんですか」


「うん」


 俺がじっとその丸いものを見つめると、ルエルは目を見開く。


「なんで...... ま、まさか!!」


 思い付いたようにルエルは近くの水溜まりに走る。


「な、なんじゃこりゃーー!!!」


 自分の姿を水面みて悶絶している。


「ぶ、ブタだ!! まごうことなきブタだ!!」


 天をあおぐようにルエルは叫んだ。


「だからそう言ってるだろ」


「なんてことをしてくれたんですか!!」


「なんで俺を責める?」


「私たちは明確な姿を持ってないんです!! 召喚されたとき、そのマスターの意識が姿形をつくるんですよ!!」


「意識が...... そういえばここに来る前、定食屋からソースのいい匂いがしてきたっけ」


「それだ!!! それが無意識に影響してこんな姿に! 目線が低いから、しなやかな猫か豹をイメージしてたのに!! まんまるなブタなんて......」


 ルエルは絶句している。


「まぁ、しょうがない無意識だから、それよりどこかで飯にしようぜ。 じゃないと本当にお前を食べないといけなくなる」


「はっ! わ、わかりました。 町に行きましょう」


 そのとき、空になにかが浮かんでいるのが見えた。


「あれは...... 鳥じゃないな、船!?」


「ええ、【飛行船】です」


 その飛行船は船の形をしていて、船底から青い光を放ちながら雲を切り裂いて飛んでいる。


「飛行船!? 船のまま飛んでるぞ!」


「? そうですよ。 この世界では存在の力を【魔力】と呼び、それを動力とした機械技術【魔巧技術】が発達してるんです」


「魔力...... 機械か」


 俺は飛んでいく飛行船をただみていた。



「ここが町か...... かなり栄えているな。 さっきので機械文明かと思ったら予想と違ったな」


 ルエルの導きで町を見つける。 そこは洋風の家が立ち並ぶが近代文明とは言えず、まるで中世のお伽話のような町だった。 


「魔巧技術でつくった【魔巧具】はかなり知識がいるうえ高額ですから、せいぜい庶民は照明や調理器具、お風呂を沸かすなど身近なものしか使えません」


 確かに露天で焼かれた肉の下に火を出している機械らしきものがみえる。 


「それにしても、いい匂いだな......」


「こっちをみながら言わないで!」


 ルエルがそう叫んだ。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ