31/40
ざまあサイド
"次の聖女には期待していたのだが……もういい。婚約破棄だ。お前はボクに相応しくない"
どうして。
"聖女といつわり国民を欺いた罪は許しがたい!よって国外追放とする!"
なんでこうなったーー私はただ聖女になったら全てが私の思い通りになると思っただけなのに。だからあいつを消して、私が聖女になっただけなのに。
(助けて、私は何も悪くない)
ちょっと失敗が続いたからって国外追放を言い渡された。何も与えられず。
(お腹すいた……のど乾いた)
なのに聖女である私を誰も助けない。
(死にたくない。誰か)
こんなに苦しんでいるのにどの村も食糧や水を私に与えない。平民の分際で、この私がお願いしているというのに。
(助けて)
私は何も悪くないのに。国の奴らのせいで死んでいく。惨めに。
(誰、か……)
こんな理不尽があっていいはずがない。私は聖女だ。特別で、完璧で、神に愛された存在だというのに死んでいく。
(助け、て)
くそ……しかし死んだはずの私は
"助けてやろう"
なぜか息を吹き返した。




