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キャロルサイド
笑ってはいけない、笑い事ではない危機的状況だとわかってるのにーー友人を隠れて驚かそうと待ってる時の緊張感からくる笑いのように
「ぷっ、くくく」
笑いが込み上げてくる。そんな私を「今、そんな状況じゃないよね」と言いたげな顔でレオンが見てきた。
「くくくく」
言いたいことはわかる。私もなんで自分が笑っているのかわからない。ただワクワクしてなんでか楽しい。多分レオンと2人なら負けないという自信があるからだろう。
「くくく、私たちなら、な、なんとかなるよ」
笑いをこらえつつレオンにいった。
「……それもそうだね」
レオンは私をしばらく見つめたあとこわばっていた表情を和らげた。
「うん」
それから私とレオンは作戦会議。
………
……
…
作戦会議が終わったレオンと私は
「来い」
フェンリルの前へと立った。
「ガウッ!」
私とレオンを見たフェンリルは、鋭い犬歯を光らせ隙あらば噛みつこうと臨戦態勢に。気の抜けない緊迫した空気の中、
「柔らかそう」
私はフェンリルのふわふわの毛並みを見てうっとりーーやわらかそうであれを枕にして尻尾を抱き枕に眠ったら、その寝心地は最高だろうなぁと安易に想像できた。
「緊張感持っていこうね」
なんて思ってたら声に出てたみたいでレオンに釘を刺されてしまった。
「はーい」




