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完全世界  作者: 若君
第一章 毎週金曜日更新。
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第一話 完全体 色欲

この作品の最初の方にはちょっと大人向けのエッチなシーンが入っているので、読むときは気をつけてね。

話の中心は能力の成長と人間の生き残りについてだよ。

第一話 完全体 色欲


これは最後の人類が生存する場所――「エデン」。高度な人工知能「イヴ」(システム)が全人類の衣食住を管理している。


エデンに住む人々は皆、以下の条件付きで一つの能力を持つ:


一人につき一つの能力のみ


各能力には二人の対応者が存在:「自身」に効果がある者と「外部」に効果がある者


能力者が死亡すると、能力は次の新生児に「転生」する


同じ能力を持つ者は世界中で二人のみ(作用対象が異なる)


現在確認されている能力数は56,841種、人口のピーク時は124,589人だった。


その中で、システム(イヴ)によって「高危険能力」と判定された者は出生時から厳重監視下に置かれる。


B級警戒:周囲に危害を加える可能性あり、定期監視が必要


A級警戒:多数に危害を加える可能性あり、管理対象


S級警戒:人類滅亡の危険性あり、管理不能な場合は抹消


最も危険なのは「完全体」。同じ能力の二人が接触すると融合し、「完全能力者」となる。完全能力者は、その能力の初代所有者から受け継いだ全ての使用法――過去に人類をほぼ滅亡させた方法さえも継承する。


エデンは最高AI「イヴ」の能力で、都市内の同能力者が一生出会わないよう精巧に制御している。しかし例外として、適正人口維持のための人口管制により「未登録人口」が発生。システムが把握できない未登録能力者が存在する。


人類に壊滅的打撃を与え得る完全体「色欲」は、まだ制御されていない。


能力:色欲

種別:精神系

・対内能力(自身):あらゆる感情を性欲に変換(他人の精神攻撃を含む)

・対外能力(他人):周囲の者に無自覚な興奮を喚起、強制的に魅了する


A級案件 番号1951 案件コード【赤い糸】

内容:『自身』または『他人』対象の色欲能力者探索

手掛かり:教会の地下室

実行要員:コード名【イレイザー】


教会の地下室に、双子の姉弟が監禁されていた。

「おいおい、こいつまたイっちまったぜ」

少年は恐怖で自分の性器を握りしめている。目の前で姉が集団で陵辱されている。


「はぁ…はぁ…」と息が乱れる。

能力:色欲(自身)

あらゆる恐怖が性欲に変換され、行動を制御できない。


「おお、また勃起してやがる!」

「姉ちゃんが犯されてるの見ながらオナってるぞ!」

「さすが能力『色欲』だな!」

がたいの良い男が少女の頭を床に押し付ける。


「反対に姉ちゃんの方は男を引き寄せまくる能力だ!」

能力:色欲(他人):周囲の性欲を増幅


「こんな能力ついて可哀想だよな!」

男は少女の髪を掴み、体を引き起こす。

「能力ってのはな…」男は邪悪に笑った。

「あ゛ああっ!」無数の電流が少女の体を貫く。


手を離すと、少女は力なく床に倒れた。

「これが本当の能力だ」

能力:電撃(自身):体内電流を自由操作

男はそう言いながら、少女の体をまた犯し始める。


「弟ちゃんまた射精したぞ!」

「実の姉が犯されるの見て興奮してんのか!」

周囲が囃し立てる中、少年は小声で呟いた。

「ごめんね…」

液だらけの手を離すと、姉は虚ろな目で彼を見た。


「俺を犯して! 姉ちゃんには手を出すな!」少年は泣き叫ぶ。

周囲の男たちは冷ややかに言った。

「男の子には興味ないね」

「それにこいつを犯しても自分で興奮するだけだ」

「姉ちゃんを犯せばいいんだよ」


すると、傍らの神父が静かに聖職者の服を脱いだ。

「では私がやりましょう」

慈愛に満ちた笑顔を浮かべる。

「おお、神父様が行くか!」

「でも神父様普段から弟ちゃんのことばっかりやってるじゃん」


神父は少年の前に立ち、俯く彼を見下ろした。

「さあ、いつものように」

優しげに微笑みかける。

少年の恐怖は瞬時に性欲に変わり、体が勝手に動いて後ろを向く。神父は淫らな笑みを浮かべた。


(中略:暴行描写のため一部省略)


事が終わると、神父は服を着て言い渡した。

「二人を接触させないよう、しっかり鎖で繋いでおけ」


「はいはい、毎回うるさいな」

少年はぐったり横たわり、姉は男たちに犯され続けていた。

「姉弟でやらせてみないか?」

「神父が接触禁止って言ってたろ?」


「終わったら離せばいい」

「神父さんは女嫌いだし、特にこいつみたいに男を惹きつける能力が気に入らないんだよ」

「実は弟を独占したいけど、自分の能力が効かないから姉も一緒に監禁してる」


「神父の能力って何だっけ?」

能力:睡魔(他人):他者を眠らせる

「でも弟くんの場合は性欲に変換されちまうんだ」

能力:色欲(自身):あらゆる身体的欲求を性欲に変換

「眠らせてから犯すつもりか。趣味が悪いな」

「もう何人も同じ手口らしいぜ」


男たちは少年を見た。


「嫌だ! やめて!」少年は泣き叫ぶ。

裸の姉が床に押さえつけられている。

「遠慮するな、オナニーだけじゃつまんだろ?」

「大人への第一歩だ」

「同じ能力の二人が触れたらどうなるか実験だ!」


「さあ確かめよう」

少年の体を強引に引き寄せる。

「動くな!」能力:電撃(自身)

電流が走ると、少年の体は反応してしまった。


「電撃まで性欲に変わるのか! もっとやれ!」

数人が少年の手足を押さえつける。

「近親相姦の時間だ!」

(いや…やめて…)

(ごめんね…)


その部位が姉に触れた瞬間、眩い光が地下室を包んだ。

「何だ…?」光が消え、少年の姿は消えていた。


「弟はどこだ!?」

「逃げたのか!?」

部屋に残された姉がゆっくりと起き上がる。

「なるほど…こう使うのね」


突然、男たちの体が熱くなり始めた。

「なんだ…この感覚は」

「またやりたくなってきた…」

彼らは自分たちの体を撫で始める。


「私は元々性欲を感じられなかったから能力を使えなかった」

姉が立ち上がる。

「てめえ、何をした!」


「弟なら…今ここにいるわ」

突然、彼女の体は男性の体に変わった。

能力:色欲 対象:完全体:性別を自由に変更可能

「でも弟は喋りたがらないし、自分の体が嫌いみたい」

再び女性の体に戻す。


「とにかく、能力の使い方がわかった」

脳内に色欲能力の膨大な使用法が流れ込んできた。

「第一段階:性欲の存在を受け入れる」

「第二段階:快楽を感知する」

「第三段階:関係を持った者を奴隷化する」


毎日自分を犯していた男たちを見下ろし、

「あなたたち、互いにやりなさい」

生まれて初めて笑顔を見せた。


男たちは服を脱ぎ始め、抱き合いだした。

姉は床の服を拾い、地下室を出ていく。

「さあ、人類への復讐を始めましょう」


※能力の設定がちょっと複雑なので、最初は分かりにくいかもしれません

毎週更新予定です

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