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身内に劣等感を抱くダンジョン配信者は、新天地でまったり配信したい  作者: イズミント


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大江駅前のダンジョン(後編)

色々あって、更新が遅れました。

「「うわあぁぁぁぁん!!」」


「いやあぁぁぁぁっ!!」


「今のは……!?」


「置いて行かれた子達なのです!」


 対策庁に報告をしながら、奥へと進むと甲高い悲鳴が聞こえた。

 多分、あの男たちに置いて行かれた子達だろう。


『こちらからも救援を送りました! そちらもすぐ向かって下さい! 最悪、そちらで対処をしてもらっても構いません!』


「了解です! 急ぐぞ、アリスちゃん!!」


「はいです!!」


 対策庁から許可を貰ったのと、援軍を送ったという確認を取った俺達はもうすぐ差し迫る小部屋に向かう。

 急がないと、置いていかれた子たちが危ない。

 俺とアリスちゃんは、強化スキルを掛けてその小部屋に入る。


「やだ、やだぁ、死にたくないよぉ」


「こないで、こないでぇ……」


「誰か、誰か助けてぇ!!」


「エリミネーターなのです! このままでは……!!」


「対策庁から許可済みだ! すぐに奴を倒す!!」


「はいっ!!」


 小部屋に入ると、今にも【エリミネーター】という怪人系エネミーが、置いて行かれた子たちに斧を振り下ろそうとしていた状況だった。

 俺とアリスちゃんは、すぐに間に割り込んでは、エリミネーターを速攻で屠る。


「大丈夫か!!」


「ふえぇぇぇん!! 怖かったよぉ!!」


 エリミネーターを瞬時に屠り、怯えていた子たちに声を掛ける。

 すると、恐怖から解放されたのか、みんな一気に泣きじゃくる。

 無理もないか……。


「ゼロ兄様、この子たちは、この制服は……!」


「アリスちゃん?」


 そこにアリスちゃんは、泣きじゃくる子たちが着用している水色の制服を見て、顔を青ざめた。

 アリスちゃんは制服でこの子たちが誰なのかを知っているみたいだ。

 それが気になった所で、アリスちゃんの口から衝撃的な発言が飛び出した。


「この子達、私の友達のステラちゃんが通う学校の子達なのです!」


「何だって!?」


 この子たちがまさか、アリスちゃんの友達で俺のチャンネルにもコメントを残しているあのステラちゃんが通う一貫校の生徒たちだという。


「しかもこの子たちは、小学部なのです。 日本人の小学部の子達は、アリスなどの海外の子と違って、レベル1のダンジョンでしか訓練できないのです」


《うわー、マジかよ……》

《草枯れるわ。 しかもエリミネーターだし、ゼロ達で倒してくれて良かったよ》

《マジで今の【刺繍組】は、糞過ぎる》

《しかもステラちゃんも通っている一貫校の子で小学部とか……》

《あいつら、知っててわざとこのレベル2のダンジョンに連れて来たんじゃないだろうな?》


 アリスちゃんの説明に、コメント欄で視聴者たちもざわついている。

 日本人の小学部の子達も実戦訓練をする場合があるが、資格修得年齢が最低12歳となっている海外と違い、日本人の小学部の子達は、レベル1のダンジョンでしか訓練ができないとなっている。

 もしかしたら、それを知っててこのレベル2のダンジョンをレベル1だと嘘をついて連れて来た可能性もあるんじゃと考える。


『零時さん、アリスちゃん、救援の者が脱出ポーターを引っ提げてそこに向かってます。 大江駅前のダンジョンの攻略は一旦打ち切って、その子達と一緒に脱出してくれませんか?』


「分かりました」


《まぁ、仕方がないな。 ゼロとアリスちゃんは、対策庁にも報告してたし》

《悪いのは、その子達を置いて行った刺繍組の奴らだよ》

《もしかして、乗っ取ったんじゃ? あいつらに……》

《ともかく、お疲れ様。 本当にアクシデントに見舞われてるなぁ》


「そういう訳ですので、アリス達は一旦脱出するのです。 なので、配信もここまでにしますね」


「近いうちにリベンジしますので、宜しくお願いいたします」


 アリスちゃんと俺は、それぞれの視聴者に攻略配信の中止と、近いうちにリベンジする旨を伝えてから、配信を切った。


「救援の人に、一部の子達に着替えを用意しないといけない旨を伝えないとダメなのです」


「ああ、察した」


 配信を切ってから、アリスちゃんは俺に一部の子達には、着替えが必要だと救援の人に言う必要があると言った。

 それを聞いて、一瞬だけその子達を見て、俺は察した。

 どうも、小学部の子達の一部は、【エリミネーター】の恐怖によって失禁していたみたいだ。

 床に広がっていた染みを見た子達は、恥ずかしさのために俯いていた。


 暫くして、対策庁から派遣された救援の人が来て、数人の小学部の子達の着替えと脱出ポーターを引っ提げており、着替えを終えてから脱出ポーターで脱出した。


 今回もまさかのアクシデントが起こるとは思わなかったが、ひとまず小学部の子達のケアは必要だろう。


 この件について、株式会社【マホロバ】にも報告しないと……。


次回は明日に更新します。

時間帯は未定です。


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