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第22話
一番大事な筈の「生」が保証されてるわけでもないのに、軽視されている。
生きている事は当たり前ではなく、奇跡の筈だったんだよ。
しかし、今この世界を見て気付いた。
私達は生きていたのではなく、生かされていたんだと、残念ながらね」
内容がいまいちわからずにポカンとしている俺を尻目に話は淡々と続いた。
「私は別に前からこんな考え方をしていたワケではないんだよ。
気付いていないが、君は一週間程昏睡状態が続いていたんだ。
その間に狩りが行われたんだ。」
「狩り!?」
「突如空を覆う程の巨大な手が上空から現れて、人間の多い場所から少し離れた所を狙うかの様に振りかざされ、衝撃で建物は吹き飛び、爆風と共に激しい地震が起きた。
パニックと恐怖で生きている者は逃げ惑い、混乱から我先に逃げようと町中に人が溢れかえっていた。




