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第21話

「何の為って・・・」


言葉に詰まった。


この生活の前の事を思い出すと余計に何も思い浮かばなかった。


何の為に生きているのか、何をすればいいのか全くわからずただボンヤリと過ごしている毎日にうんざりしていただけだった。


「正直わからないです。」


男は眼鏡を外すとゆっくりとした口調で語りかけた。


「この惨事で気付いた事が一つある。


それはこの世界が何の為に存在しているかだ。


今まで私は、この世界は生物の壮大なサイクルの相互作用によって成り立つ複雑なドラマだと思っていた。


その中で人は自分達が地球上で一番特別で価値がある存在だと決め付けて、自分達には特別生きていく命題が他にあると勝手に存在意義を人生に必要な物だと決めている気がするんだよ。


つまり、生きている事が当たり前で、それ以外に人間のルールで価値ある事を成すのが人生だと。


例えば、金であったり、名声であったり。


これらは、人間の中だけで賞賛され通用する価値でここにいるララの様な者にとっちゃどうでもいい事だ。

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