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第2話
家で騒いで、疲れたら眠って、気ままに暮らしている犬や、一日中暖かい場所で日向ぼっこしている猫なんかを見るとなんて羨ましいんだろうと思ってしまう。
こっちは行く理由もわからない学校に、眠気の覚めないうちに強制収監だ。
昼飯を食べた後の授業はもはや子守唄の数倍は眠さを連れてきてくれる。
どうやら理科の授業らしく、バッタが密集した場所で育つと何やら凶暴になると言ってる様だった。
ウトウトしていると、限界を越えたらしく机に伏せる様にもたれかかってしまった。
その時、机が小さくカタカタっと震えるのを肌の端で感じた。
少し目を開けると、特に何も感じなくなったので再び重たい目蓋が落ち掛かった。
目蓋が下に到達する前に、身体に異変を感じた。
その瞬間、教室の机が一斉に暴れ出し、教室の風景は一変した。
「地震だー!!
机の下に伏せろ!!」