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第19話
「ここで終わりにするつもりか?」
ララの向こう側から淡々とした声に答えられず、ララを撫でた。
「患者を見殺しにする程俺は落ちちゃいねぇんだよ。
それにララがお前を生かしてぇんだとさ」
嬉しそうに吠えるララを撫でると、ボロボロの体を背負って来た道をゆっくりと戻っていった。
背中に揺られて遠い記憶と心を重ねて眠りに落ちてしまった。
目を開くと、見慣れた白い部屋が見えてきた。
今では安堵感を感じるまでこの部屋に依存しているようだ。
昨日の事を思い出し、額に両手をかざして深く呼吸を始めた。
部屋の中の変化にいち早く気付いたララが嬉しそうに吠えた。
「おはよう、看病してくれてたのか?」
そう話しかけると、答える様に吠えて、ドアを一目散に出て行った。
「気が付いたか?」
ドアの向こう側から白衣の男がララと一緒に現れた。
「・・・・・・はい、ありがとうございます」




