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9.怖い人ほど身近にいる。

前回8になるはずの話が何故か9になってましたので直させてもらいました。

よろしくおねがいします。

アキバの中心位置する『とある有名メイド喫茶』はその質が高いメイドさん達とたまに行われるインパクトがあるイベントによってメイド喫茶の激戦区と言われてるアキバの中で何年も競争を勝ち抜けた。

そしてそのメイドさん達の休憩室と店長のオフィスには色んなイベントグッズと道具がアチラコチラに眠っていると新人メイドたちは始めに先輩メイドたちから教わる。


だけど今日『とある有名メイド喫茶』が開店し約5年半の中で歴史的に残る危機が訪れている。


そう、それはこの『とある有名メイド喫茶』にて世界でも誇りながら総財産数兆円とも言われるあの龍穏寺グループの関係者、それも肉親が訪れたのだ。

だが、その関係者はとても友好的ではなく、下町で威張り続けながら龍穏寺の名を使い違うタイプの美少女に無理やりやらさせている超がつくクズ野郎なのだ。


『とある有名メイド喫茶』の危機を回避するべく、メイド達、(店長不在のたったの二人のメイド)は急遽“おもてなし部隊”を結成し、そのクズ野郎への最高の“おもてなし”するべく立ち上がり、

そして今、『とある有名メイド喫茶』で三年連続ナンバーワンに輝いたメイドの美奈子ちゃんがピンク色のライトと可愛い歌と他の客の歓声共に彼女の一番可愛いところを見せ、奥に座っている“ご主人様たち”をもてなしている.............










「「「「「「へい!へい!へい!へい!」」」」」


さっきまで彼女を見捨てようとしたのが嘘のように、彼女の自称ファン達はステージで可愛い歌と踊りをしてるミニャ子のことを必死に応援している。


「「「「「「超絶可愛い!みなみなみな子!!」」」」」


実質、彼らも他の客と同様何度も逃げることができた、


だが、彼らも知っていた、

ミニャ子が、彼らが必死にエールを送ってる彼女が三曲連続踊った疲れと緊張で汗ばんでいる事を。


そして彼らは知っていた、

今の彼らには何もできない、ただ、こうやって場を盛り上げることしかできない事を.............























ピンクの光とファンたちからの歓声、それは田中美奈子がこの世界に入る前に夢見ていたことだった。

そう、それは当時まだ高校生だった彼女は初めて上京し、アキバに来たときに芽生えてきた夢。

だから彼女は両親の反対を押し切り一人で上京し、念願のメイド喫茶で働いた。


だが、現実はそんなに甘くなかった、

実際、彼女は何度も女同士影の落とし合いで嵌められ、何度も違う店へ転々と働き、毎日のように男から舐められるかのように欲望に満ちた目で見られた。


(醜い、もう、嫌!!)


覚悟はしていたものの、そんなドロッドロな人間関係に疲れるのも常にあることで、

彼女は何度も気が弱いメイドたちが同じ店や他の店の従業員のせいでこの世界から離れたり、元気そうだったのにある日突然行方不明になることもあった。


だが美奈子は運が良い方で、頭が悪く見えるからこそいじめられるのが少なく、嫌だと思っても他に取り柄がなかった美奈子はもうすぐ定年退職になる親のためにいやいや続けるしかなかった。






だがある日、彼女はとあるラノベ作品に出会った。

それが青花ライカの処女作『テンペストガール』、

まあ、要するにとある女の子が周りの人と助け合いその世界の闇に立ち向かうという青花ライカが書いた作品にしてはちょっとインパクトが足りず生ぬるい作品だったが、田中美奈子にとっては十分泣けて、明日を生きる糧になっていた。


そして彼女は青花ライカのことをっ徹底的に調査し、

デビューして何冊の名作をかきあげたのに何故かマスコミには顔を曝さず、サイン会や取材ですら開催しなかった青花ライカに対して疑問のメールを編集部だけじゃなく編集部が立ち上げた彼女のオフィシャルファンサイトへ送った。

もちろん名無しで送ったが。


だが彼女の行動はそれだけで留まらず、彼女はサイン会開催の嘆願書を集めるため必死にキャラ作ってどっかの三流アイドルより高い人気を作って青花ライカの良さを信仰みたいに広めた。


そしてなんやかんや起きたみたいだが美奈子が聞く話では本当は編集部もサイン会とかのイベントをやってみたかったんだが先生御本人が首を縦に振ろうせず、その話は何度も伸ばしていたんだが、その嘆願書と編集部の根性に折れた青花ライカは仕方無くサイン会だけなら良いとOKサインを下した。




それから彼女の行動は早かった。

そのサイン会に当選するべく、自分の神に会うべく彼女はシフトを必死に増やし、必死に働いて、抽選券を最低でも200枚は応募し、気づいたら上京してからすぐ付き合った彼氏と距離を取られてしまった。



だが彼女には悔いがない、

だって彼女は当選したのだ、


(自分を救ってくれた人に会える、)


そう思ったからこそ彼氏の浮気現場、それもベッドでの遭遇をしてもどうでもいいと思えたのだ。


そしてついに青花ライカとのご対面の日、美奈子は一番の勝負服と勝負メイク(ほぼ店の制服と客が好きそうなメイク)を決め胸を高く踊らせながら会場へ向かった。


だが美奈子を驚かせたのは彼女の神は自分がイメージしたもっさり系のおっさんではなく不思議な雰囲気を纏い、自分とほぼ歳が変わらない女の子だったのだ。





(ど、どうしよう、この洋服ちょっと浮いてるかな?変な人に思われないかな?!)


今更気づいた彼女は自分が変に見られないよう予定購入しようとした70冊を急遽40冊にし、必死に存在感をなくさせた。

まあ、ライカ御本人にとっては色んな意味で目立っていたが、その日から美奈子の信仰の布教活動がますますエスカレートしたことはまた別の話だ。





















「「「「「「へい!へい!へい!へい!」」」」」


「「「「「「みなみな天使!フリフリかわいい!!」」」」」


店内でチンピラが現れたと逃げてきた客の一人から聞きつけ慌てて帰ってきた店長は田中美奈子がダンスしているところを見てこう思う、


(ほんと、人の縁というものはとても不思議なんだね、


そのサイン会から数ヶ月後、それっきり作者イベントに参加しなかった青花ライカと美奈子は大親友になり、そして美奈子のファンたちも今日来た“体験入店の新人ちゃん”が大先生だと知っている。


まあ、美奈子はてっきり隠し通してると思っているけど、)




だけど店長は同時に喜んでいた、だって青花ライカに出会うまで美奈子はこんなにイキイキとしてなかった、いいや、その前に目に光さえなかった。

だから彼女は美奈子を変えてくれた青花ライカに心の底から感謝している。


「でもここはやはり店長である私がなんとかしないと、」


そう決意した店長は奥にいる彼らに立ち向かおうとするが、途中で美奈子のファンに止められる。


「止めないでください、私は店長なんです、ですからこの店を、うちのメイドを守らなければ。」


「だけど本当に大丈夫ですか?彼らはあの龍穏寺グループ会長の親戚らしいぞ。」


「え?」


「ああそうだよ、それにもし店長が立ち向かったとしても最終的に店が潰れるだけですよ!」




「おいおいおい、そこ!!何ヒソヒソ喋ってる?デカパイちゃんが見えねーじゃねえか!!」


「「「う、」」」


「ここのみんなだって本当は戦いたいよ、でも龍穏寺一族にとって僕たちなんか虫けらみたいなものなんだ。」


「ああ、それに美奈子ちゃんもライっちちゃんも今頑張っているんだ、だから!」


「ううう、」


店長はわかっている、龍穏寺グループの強さと怖さを、だからこの人達のご機嫌でこの『とある有名メイド喫茶』の生死がかかっていることもちゃんと理解してる。

でも、

彼女にとって自分の従業員が、この店で四年間尽くしてくれた美奈子がやられるのが心を抉られるほど痛い。


(でも、だが!)


そう思ってると同時に痛感する自分の無力が目の角で作られる涙となり、泣きたいが今は泣けない、ただただ歯を食いしばって隠してる拳に力を入れるしかなかった。


そうして4曲目が終わり、他の客から苦し紛れの歓声と拍手が響く。

多分この客たちも知っているのだ、もし自分が出しゃばるまでをしたらどうなるかと、

だから彼らは自分にできる唯一のこと、即ちこの“おもてなしの場”を全力で盛り上げることに力を注ぐしかなかった。



そして5曲目に突入しようとしたその時、


「なあいつまでこんなつまんねー歌を歌ってんだよ!!」


「そうだよもうデカパイちゃんの揺れる胸なんて飽きたんだよ!!ねえスペシャルシークレットオプションはまだ?退屈なんだけど!!」


店の中は一瞬静寂に満ち、先ほど美奈子の歌で和らいだ空気は以前より冷たいものになった。



「いや、その、ええっと、スペシャルシークレットオプション?」


「まあ、店長これにはいろいろありまして、」


「そうそう、あとでライっちちゃんを責めないでください。」





「おお!新しいメイドちゃんみっけ!それにお姉さんセクシーっすね!」


「そうだ、あとでデカパイちゃんとお姉さんと一緒に遊びに行かね?」


「おお!いいな、それにそれ用の物もいっぱい買って!」


「「おお~!」」


「な、ええ!?」


「何だ?じゃあ俺様が特別にそのショボそうな女も連れてくか?」


「あ、え、ううううっ、」


























「ご主人様のおまたせしました~~ってあれ?ご主人様ったらどうしたのですか?」

はい語尾にハート付けました、はあ~、


「遅かったな、そんなに準備してたのか?」


「もうご主人様ったら短気なんだから、でも私が準備してる間に他の女に目が行ってない?行っちゃったらライっち本当に“プンプン!”しちゃうよ!」

吐きたい、もう、語尾にハートを付けたくない.......!


「ふ、お前に関係ないだろう、それに俺様の時間はとても貴重なんだ、だからせいぜい俺様を喜ばす物を出せ、さもなければ...........わかってるよな。」


「も~う、わかってるって!じゃあ、愛の魔法を掛けるからご主人様たち目を閉じて!」


「どうして俺たちが、ナメてんのか!!」


「ええっ!!だって私、ご主人様たちに驚いてもらいたいのに............うううっ」

そうして私は如何にも男たちの保護欲を煽らせるように可憐に涙目をした。


「「「うっ、」」」


「いいぞ、目をつぶってあげる」

なんだこいつ、ツンデレ気取りか?






“ニコッ!!”プラス“キャワッ!!”


「うん、ありがとう!大好きだよ!!」


はい私の必殺技プロフェッショナルビジネススマイル・キュートバージョン!!

って、ミニャ子!鼻から血出ているよ大丈夫?!


「よし、ライっちちゃん目をつぶったよ!」

あれ、それにどうして他の客も目をつぶってんだ?

まあいい、


そうして私はそのチンピラたちの手を握り、できるだけの速さで一人ひとりに手帳をかける。

“カシャっ”


そうやって一瞬キョトンとした彼らは次の瞬間何が起こったのかを悟ったように暴れる。

だがそうやってほっとくわたしではない、だから、


「おりゃーーーー!!」


「ううあああああっ!!!!」


“パシン!パシンパシンパシン!!”


私は佐原の一番大切で弱いな場所を全力で蹴り、休憩室で見つけた長いムチをスカートの下から取り出し彼らの体に何発も打った。


「「「あああああ!!!」」」


((((((えええええええ....................................................!!!)))))



チンピラ共はほぼ同時に悲鳴が鳴り、何があったか知りたい他の客たちはその光景に絶句する。


「な、何してやがる!!この俺様が誰かわかってやってるのか?!」


「え?だってご主人様が了承したんでしょう?ここのスペシャルシークレットオプションの下僕オプションを。」

「「「はあ!?」」」


「ブヒブヒうるさいわね!!そんなに快楽が好きならもっとお仕置きが必要ね!!」


いや~ほんと、先程このムチを見たときは驚いたけどこれって小さい頃私がドジしたときに使われた懲罰道具だよね、

それならどこを撃ったら痛いかどうやってこの威力を高めるかに関してはちょっと心得てる。

だから、


「お、お前っ“パシン!”あああああ!!!」


「そんなことで許されるとっ“パシン!”あああああ!!!」


「く、見てろ、絶対にっ“パシン!”あああああ!!!」


「地獄に落としてやるっ“パシン!”あああああああああ!!!」


“パシン!”

“パシン!”“パシン!”

“パシン!”“パシン!”“パシン!”

“パシン!”“パシン!”“パシン!”“パシン!”


そうやって何発もムチで撃たれる音が響き、そのチンピラ共は抵抗しようとするがいつの間にかにかけられた手帖で身動きが取れず、そのまま突っ立ってる事しかできない。


「ほう?私にそんな態度とはいい度胸してるわね、フフ、さっきは口が悪かったのに今じゃただの豚じゃない、」


「「「な!」」」


“カシャっ”


あれ?


気づいたら佐原ってやつは手帖を壊し、そして彼の渾身の拳は当たる。


「ううっ!!!」


そうして私の膝は床と接触し、意識が少し朦朧とし始めた。




く、私はどうして引きこもってたんだ!!こんな一発殴られただけなのに倒れるなんて!!


立て、立つんだ!!警察が来るまでの辛抱だ、そしたら龍音寺がこのことを知る嫌でも知る!


本当は龍穏寺の力を利用したくないが、だが、


「なんだなんだ!?さっきまで女王様気取りだったのにもう駄目なのか!ああ”!?」




「やめて!!」

ミニャ子!




「なんだお前もやられたいのか?ああ”?」


「やめて、ライっちは私の親友なの、だから私の親友をイジメないで!!!」


「く、ミニャ子、逃げろ、早く、」

読みが浅かった、私の責任だ、だから、


「嫌だ、だってライっちは私のためにこうしてるのよ、だから絶対にここを離れない。

ねえそこのチンピラ!」


「チンピラ、ほう、誰のことだ?」


「あんた達のことよ!!よくも私の親友を殴ったわね!このチンピラ!タコ!ドアホ!!」


「ほう、俺様が誰なのか知って言ってんのか?」


「だから何?

私にとってあなたはただ龍穏寺の名を借りていばる弱虫よ!

だから私はあなたに屈しません、せめて私の親友にお詫びを入れて!!」


「ミニャ、子」

震えてる、く、バカ、本当は怖いのになにしてんの、


「ふ、佐原さんに頭下げろだと!?」


「佐原さんやっちゃってくださいよ!」


「あんたみたいな龍穏寺しか威張りようがないチンピラはせいぜい他の所で威張ってくだしゃい!!」

あ、噛んでる。


「この小娘が!!!」


「危ない!」

“グッ”

「うっ!」


「ライっち!!!」


「ミ..........子、」

.............無事で、良かった.............


「畜生!!!」


“グッ”

「ううっ!」

「やめて!!」


“グッ”

「うううっ!」

「もうやめて!!」


“グッ”

「ううあっ!」

「お願いだからやめて!!」


う、やはりもっと体を鍛えてればよかった、もっと、もっと強くなれたら............





............ミニャ子、ゴメンね、泣かないで、


「邪魔だ、どけ!!!」

「きゃ、ライっち!!!」



「そこまでだ!!」

そうやって佐原の手首を掴んだのは私がここ最近毎日見ていた顔たち、


「何だお前ら!!」

「それはこっちのセリフだ、よくも俺たちチーマネにこんなことしたな!」

「みきりん、大丈夫?」


「く、お前ら俺様が誰か知るか?」


「さあ、誰でしょう?」

「僕たちにはわかんな~い!」

「フン、俺様はあの龍穏寺グループの親戚でいずれはグループの役員になる男だ!」

「へえ~その総財産数兆円友いわれるそのグループの関係者とはね~~」


あれ、空、いや空さん、ちょっとなんか普段との雰囲気が、


「な!」

「僕たちには関係ないよ、だってうちのチーマネに手を出したら僕たちが怒っちゃうから!!」

「く、お前たちなんか俺様の機嫌でどうにかなるんだぞ!」

「へえ~じゃあ、この動画を全世界にアップしたらどうなるか楽しみだね!」


そうして空が再生ボタンを押したその動画は佐原が私を殴ってる場面で、ちなみに私の顔は映ってないのに対し殴ってる本人が佐原だとハッキリ分る。


うう、なんでだろう、なんか、怖い。


「て、テメー!!」

でもうちの子達が頑張ってくれたから今度は私の出番だな!


「あの~実は私、さっき警察を呼んだんです、ですから早く逃げないとちょっと厄介になりますよ!」

「な、お前!」

そうやってもう一度殴りかかってくる佐原だが空と光に抑えられ身動きが取れない状態になった。


「チーマネ、」

「ライっち、」


よし、最後の仕上げだ、


「はいはい皆さん!!今日のスペシャルイベントの『下僕たちと一緒に三文芝居をする』は終了いたしました!ご観覧、歓声ありがとうございました~!!さあ最後にここにいるすべてのご主人様へ萌もえキュンキュン~~!!」


「「「チーマネ?!(みきりん?!)」」」


そうして私の一番可愛い声とともに客からは耳膜が破れそうなほど大きい拍手と歓声が響き、その中で数名スタンディングオベーションをする人もいた。


「きゃ!!ライっちすごい!!かわいい!!」

「ああ、かわいい系の女王様だ、ここのシークレットオプション、女王様だ!!」

「ライっちちゃん!」

「ライっちちゃん!」

「さあみんなで一緒に!ら~いっち、ら~いっちはい!」

「「ら~いっち、ら~いっち!」」

「「「「「ら~いっち、ら~いっち!!ら~いっち、ら~いっち!!」」」」」

「「「「「「「ら~いっち、ら~いっち!!ら~いっち、ら~いっち!!」」」」」」」



いや~~さっきまで無口だったのに今じゃ元気だな~~

あ、そうだ、

「お前ら!今日は楽しんでいけたか?!」

「「「「「「「はあああああい!!!」」」」」


「じゃあ次もメイド喫茶に行くときこの『とある有名メイド喫茶』に来て~~」

「「「「「「「良いとも~~~~~!!!!!」」」」」」」

うあお前らマジでシンクロしてんな、

まあ、ここを嫌になって他の店に移るよりいいっか!!








「お、お前、これだけで済むとは思うなよ!」

そうやって負け犬の遠吠えをしながら空と光に未だに抑えられてる佐原とても滑稽で、思わず吹き飛ばすところだった。


「ええ、わかっています。」

「な!」

「ああそれと、自己紹介まだでしたね、私は今日ここに体験入店しにきたライカです」

そして私は彼の耳へ近づき他の人に聞こえられないように言う、

「ちなみに苗字は清原っていうのですよ」

「あ、あなたは、その、ああっ.........!」


そう、清原って言うのは一見どこにもある苗字に聞こえるが実際それは龍穏寺グループ会長龍穏寺英人の実の妹が嫁いだ先で、そこは龍穏寺グループには程遠いが日本を代表する財閥を所有しているとの噂。

ちなみに清原は私の血が繋がった実の父が持つ苗字でもあったため嘘は言っていない。


まあ、他の分家とはちょくちょく交流があると涼香の部屋でお母さんが言ってたけどこんな潰れかけの遠い親戚なら多分聞いたことがあるけど自分ではどう背伸びしても届かない存在だと知ってるでしょう。


だから、


「佐原さんならわかってますよね、」


「は、....................................はい。」













時刻は午後4時37分、

夕焼けの光が街に染まり、やっと来た警察は佐原の身柄を確保してる。


まあ、今回は器物損壊罪、侮辱罪、暴行罪などいろんな罪を犯してるからね、それに例の動画もあるし龍穏寺も多分縁を切るのに必死になるだろう。



そして私は、


「なあ、チーマネ、これはどういうことだ?」


「あれ~?うちの事務所って副業できたっけ?」


「みきりん、説明、いいよね。」


ともうとっくに闇に取り憑かれた悪魔を目の前に私は何もできなかった。

ああ、でも、私は


「一応怪我人だからさ、」


っとちょっと“提案”しようとしたが言う前に却下されただけじゃなく今度はミニャ子が泣きついてきたせいでその場はもっと混乱し、気づけば私は終電ギリギリまでこの四人に返されなかったのだ.............





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