表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/282

チリ

「お~い、佐野~、生きてるか~」


ペチペチと顔を叩いてみる。

クロもすぐに戻ってきて、叩くのに参加している。

怪我させるなよ?


「う、うう~ん……はっ!」

「おお、起きた起きた」

「何さっきのは! スライムってもっとカワイイ物でしょ!!」

「そりゃゲームのやりすぎだぞ。実際はそんな事は無い」

「ラノベでもスライムはカワイイ部類に入ってたわ!!」

「そりゃ仲間にするからだろ?

 仲間になるモンスターを凶悪な見た目にしてどうするんだよ」

「くっ! 理不尽だわ!」

「それを俺に言われてもなぁ。価値観の違いじゃね?

 こっちの世界では犬猫はカワイイ対象じゃないかもしれないだろ?」

「それは神が設定したとしても、許されないわ!

 あっ、そういえばシロちゃんは?」

「冒険者ギルドに行ってる」

「ギルド?!」


立ち上がって喜んでいる。

クロも一緒になって喜んでいる。楽しいのだろう。

冒険者ギルドがある事に感動したのだろう。

俺も最初はそうだったし。


「こうしちゃ居られないわ! 早速行ってみなきゃ!

 カメラ、はスマホで良いか! よし!」

「いやいや、落ち着け。

 外が危険なのはさっき見ただろ?」

「クロちゃんに護衛をお願いするわ! ね~クロちゃん?」

「うん! がんばるー!」

「それだけじゃない。外には未知の病原菌が一杯だ。

 俺も1歩出ただけで感染した」

「うっ……。で、でもすぐに症状が出る訳じゃないんでしょ?

 それに、今ピンピンしてるじゃない」

「シロの治癒魔法とポーションで治した」

「なら私も治るわね! レッツゴーよ!!」


そう行ったくせに、離れに向かって行った。

帰るのかと思ったら、靴を取りに行っただけだったわ。

そしてそのまま玄関から出ていった。


……まぁ良いか。

他人から見た異世界ってのも重要だ。

シロクロだと、どうしても動物目線になるからね。


そんな事を考えてたら、佐野がトボトボと戻ってきた。

早いな! もう病気になったのか?!


「どうした?!」

「……出られなかった」

「は?」

「何か見えない壁があって、出られなかったのよー! 何あれー!!」


結界に引っかかったのか。

って事は害がある人間って事になる。

いや待て。それは入ってくる人間に対してだ。

中から出る分には問題無いはず。

……もしかして、異世界人は外に出られないのか?


「それは結界だ。俺や家に害のある者は入れないようになっている」

「私、害があるの?!」

「いや、出られないってのは初めてだ。

 多分、異世界人は出られないんじゃないか?」

「あなたは出たんでしょ?!」

「俺は元々出るようにと、神様に言われてるからなぁ。

 俺と、シロクロ以外はダメなんじゃない?」

「ヒドい!!」

「だから俺に言うな」

「神に言えば良いの?!」

「そうだけどさ。言ったって神の心象が悪くなるだけだと思うぞ。

 それよりも下手に出て、機嫌良くしてもらって、願いを叶えてもらった方が得」

「……相変わらず打算的な考えするのね。

 でも、確かにそうだわ。短絡的すぎたわね。少し落ち着こう」

「そうしろ。しばらくすればシロが帰ってくるさ」

「シロちゃんとお話出来るのか~。楽しみだなぁ」


楽しみなのは良いけどさ。

肝心な事を忘れてないか?


「なぁ、用事があって来たんだろ?」

「そんなの異世界と比べたら塵と同じ! どうでも良い!!

 あっ、飲み物貰うね~」


塵ときたか。

まぁ、確かにそうかもしれないけどさぁ。

取引に使うソフトって話じゃなかったか?

仕事関係だろ? 重要だと思うんだけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ