シロの回。魔物編・その2
本日2話目です。
『シロの回。魔物編・その2』
あれがデスラットと呼ばれる魔物ですか。
大きいネズミですね。庭にある物置と同じくらいでしょうか?
しかし……何でしょう。
無性に狩りたくなります。
先程からムズムズが止まりません。
って、クロ!
わーいと言いながら私よりも先に行くなんて!
ズルいですよ! 一緒に倒しましょう! 一人ではダメです!
失敗しました……。
クロと一緒に攻撃したら一瞬で倒してしまいました。
何故かもっと甚振りたかったです。
本能でしょうかね?
一緒に来た近衛兵長は固まっています。
ほら、倒したのですから、死体をどうにかしないといけないのでは?
ポンポンと足を叩くと、慌てて指示を出し始めました。
「夕方になりそうなので、今日はこれで帰ります。
明日は城には寄らずに直接行きたいんですけど、どうしたら良いですか?」
「え? 出来れば登城して頂きたいのですが……」
「時間の無駄です」
「わ、判りました!
では西門で待ち合わせるというのはどうでしょうか?
西門はあちらになります」
「あっちですね。判りました。では帰ります」
「え~? 帰るの~?」
「何ですか、クロ。帰るのが遅くなってしまいますよ?」
「だって、屋台に寄るって約束だったでしょ!」
「!! 確かに!! 屋台に案内してください!」
「えっ? は、はい! 判りました!
私はこれの処理をしなければならないので、部下に行かせますがよろしいですか?」
「問題ありません」
こうしてクロと一緒に屋台を回りました。
支払いは私の持っていたお金で。
え? お釣りが無い? 準備不足ですね。
困っていると近衛兵長の部下の方が払ってくれました。
ではこの硬貨は貴方の物です。
「い、いえ! このような高額を渡されても困ります!!」
「これは高額貨幣なのですか? では両替が必要ですね。
という事で、貴方が今持っているお金全部と交換して下さい」
「釣り合いませんよ!!」
「問題ありません。まだ大量に持っているので。
主が言ってましたが、お金を貯め込むのは良くない事だそうです。
使わないと経済が良くならないとか。なので今使います。
私は少額貨幣を沢山貰えて嬉しい。貴方は高額貨幣を貰えて嬉しい。
主の言う経済も回せる。良い事ばかりじゃないですか」
「わ、私には難しい事は判りません……」
「気にしなければ良いのです。『儲かった』くらいに考えて下さい」
「わ、判りました。ありがとうございます!」
これで買い物がしやすくなりました。
クロにも色々と買ってあげられます。
クロも両替したい?
残念ですが、この部下の人のお金はもうありません。
明日にしましょう。今日は私が買ってあげますから。
主にもお土産を買っていきましょうね。
翌日は、西門から進んだ先の街で駆除しました。
近衛兵長の足が遅いので、クロと二人で浮かせて運びました。
涙目でしたね。風が強かったからでしょうか?
防風の為にゴーグルが必要かもしれませんね。
次の日は、主に買ってもらったゴーグルを持ってきました。
そのまま次の討伐場所へ移動します。
少しづつ王都から遠い場所になっていますが、問題ありません。
20%の力で走ってたのを、50%にするだけです。
倒して欲しいと言われていた全部の場所は終わったようです。
全部で10日間かかりましたが、これで任務完了ですね。
城に行って王に報告しましょう。
任務完了の報告は大事ですからね。
城に行くと、最初に行った時のように勢揃いしていました。
中には私やクロの姿を見たと同時に感謝を告げてくる人も。
私が凄いのではないのですが。主が凄いのですよ、と伝えておきました。
まさかまた評価頂けるとは!
感謝の2話目投稿です。




