4種類の動物
本日4話目です!
ご注意下さい!
なんだろう、この疎外感……。
1ヶ月で家を建てるという、驚異の大工はまあ良い。
チート持ちじゃないの?異世界人?と思ってしまったが、それはさておいて。
そこにあの侯爵令嬢は住み始めた。
本気にするのか! まさか毎日訪問する気じゃあないだろうな!
とビビってたけど、実際は違った。
何と! 驚き! 予想外!
隣の魔法使いと付き合いだしたのだ!!
どうやら優秀な魔法使いが欲しい令嬢と、パトロンが欲しい魔法使いの利害が一致した結果のようだ。
その辺は令嬢のお付きの人からクロが聞いてきた。
いや、良いんだけど。めでたい事だから祝福するけど。
でも、そういうのって、異世界人とするものじゃないかな~と。
ラノベではテンプレでしょ? 俺、異世界人だよ?
う、うらやましくなんか、ないんだからね!
……ちっ。
って事で、2人共うちに用事があって居るくせに、うちには近寄りもしなくなった。
そしてイチャイチャしてる。
ほらね、疎外感を感じるでしょ?
いいんだけどさ。
本当に、いいんだけどさっ!
さて、少~しイライラしつつ、半年が過ぎた。
近い内にあいつら結婚するんじゃないかなと思ってた頃、王様がまたやってきた。
今回は忍びでの訪問ではなく、豪華な馬車に乗って。
「久しぶりだな、カズマ殿」
「お久しぶりです。ところでお付きの人達は外で良いんですか?」
「問題無い。結界を通れないあいつらが悪いのだ」
貴族っぽい人や、綺麗な鎧を来た兵士(近衛兵?)が居るんだけど、誰も結界を通れなかった。
その人達は、門扉の所で地面に座っている。
正確には、正座をさせられている。通れない事を王様が怒ったからだ。
そこでシロが『反省させるには正座です』とよけいな知識を披露してこうなった。
「今回はどうしたんです?」
「実は……情けない事に、我が国だけでは解決出来ない問題が起こったのだ」
「はぁ。じゃあ他の国と一緒に解決してはどうです?」
「このまま進むなら、そうなるだろう。だが、現時点では難しい」
「何が起こったんです?」
「……疫病だ」
うわっと! 異世界で聞きたくないランキング上位が出ました!
しかも俺には耐性が無いから、絶対にかかるぞ!
「ん? 疫病が発生したのに、ここに来る理由は?
言っておきますけど、薬学とか皆無ですよ?」
「病気の方は、我々でなんとかする。問題は原因の方なのだ」
「原因ですか?」
ああ、撒き散らす方か。例えば鳥だったり家畜だったり。
詳しくは知らないけど、ニュースで言ってた気がする。
「そう。原因だ。
デスラットと言われる魔物が我が国に出没しているのだ」
「魔物ですか。
……あれっ? モンスターじゃないんですか?」
「知らないのか? まぁ国が違えばそういうのも違うのかもしれんな。
王国では、動物は4種類に分けられる。
家畜・獣・モンスター、そして魔物。魔物は悪魔が使役しているのだ」
つまり、家で飼っているのが家畜、森とかに居るのが獣、多分だけど魔素を持ってるのがモンスターかな。
それら以外で、悪魔が使役してるのが魔物って事か。
なるほどねぇ。
ってのんきに考えてる場合じゃない!
その魔物が疫病をばら撒いてるって事かよ!
「デスラットは1体でも討伐に苦労するほどのモンスター。
それが使役されているとなると、統率された動きをするので、更に厄介なのだよ」
「あ~、判りました。
つまり、シロやクロにそのデスラットを倒して欲しいって事ですね?」
「そうなのだ。恥ずかしい話だが、我々だけでは難しいのだよ……」
「それこそ他国を頼っては? さっきはダメって言ってましたけど」
「倒す為に他国の軍を我が国に入れるのは無理だ」
そりゃそうか。そのまま攻められそうだもんな。
「それに他国も自国内にデスラットが出るかもしれないと、防御を固める。
外に出す余裕は無いはずだ」
なるほど。
他国に出すとすれば、自国内に出てこないと確信が持ててからになるって事だよね。
他国に行かせて占領策を取っても、自国内で発生したら意味無いもんな。
「お話は判りました。シロを派遣しますよ」
「本当か! 助かる!」
「詳しい話はシロとしてください」
「判った。ありがとう」
まさか評価人数が2人も増えるとは!
も、もしやこれはストックを無くさせる策略?!
冗談はさておいて、感謝しております!




