どうしてこうなった?!
それから1ヶ月後。
季節は夏から秋に変わろうとしている……家の中しか居ない者が言うなって?
だってほら、エアコンの可動具合に変化が出るじゃん!
それは置いといて。
知らない5人組が訪ねてきた。
シロ曰く、あの時隠れていたのが4人居ると。
「残り1人は?」
「知らない人です。街にも居ませんでした」
「……どうして判る?」
「気配が合致する人が居ませんから」
気配まで判るようになってるのか。
シロよ、君は何処に向かってるんだろうね?
シロと会話してたら、インターホンが鳴った。
観察してたのなら、まぁそれくらいは知ってるよな。
「はい。どちら様ですか?」
「私はシガス帝国のリャムと申します。カズマ様にお話があって参りました」
「これはご丁寧に。自分がカズマです」
「……あの…………出て来ては頂けないのですか?」
「はい。出ません」
「……」
監視カメラで見た所、美人さんだ。
で、シガス帝国ってのは知らない。ここはシーマウ王国だって聞いてるし。
関わり合いのない国から美人が訪ねてくる。
うん、警戒するよね?
美人に会いたい気は当然あるけど、会うと怖い。
上がってしまって、変な事を言いかねないから。
「ご用件は何でしょうか?」
「それはお会いしてからお話したく存じます」
「あ~無理ですね。ではお引取り下さい」
「何故でしょう? 理由をお聞かせ願いますか?」
美人過ぎるから会いたくないとは言えない。
言い訳を……ああそうか。簡単だ。
「貴方の周囲に居る人達は、この間まで家を監視してた人達です。
そんな人達を率いて来ている人には会いたく無いですよ」
「そのような事はございません!」
「いえ。確認してますので、誤魔化せませんよ。俺の姿を確認後に帰りましたよね。
シロ、えっと、うちの猫と犬が見てましたので判っています。
シロとクロの事も知ってるでしょう?」
「…………」
「調べてますよね? だからここに来た。そうでしょう?」
「……何故そう思われます?」
いや、何故って言われても。
自分で言うのもなんだが、優秀な者は引き抜きが来るものでしょ?
ラノベでは、それがイヤだから目立たないように行動するってのが決まりだ。
大概失敗するけどな(笑)
決まり文句は「どうしてこうなった」だぞ!
「監視して色々調べるって事は、結界やシロクロの事を知りたいから。
何故って言われても、シロクロは強いし、結界は破れない。
それを知った各国は、自分の国に引き込みたいものじゃないんですか?
俺なら間違いなく、人を派遣しますよ」
「……そこまで判りますか。では私も全てをお話します。
言われる通りです。調べた結果、我が国に必要と判断致しました。
どうか来て頂けないでしょうか?」
「無理です」
「破格の対応でお迎え致しますよ?」
「必要無いです。ここに居る目的は知っているでしょう?」
ほら、ウソの設定のやつだよ。
魔素の塊があるから、ってやつ。
「存じております」
「なら、判るでしょ?」
「貴方に嘘偽りを言ってもダメでしょうから、はっきり申します。
もし、ここで魔素が暴走しても我が国には被害は出ないでしょう。
それよりも貴方の持つ技術や魔法が必要です。
非道な事を言っていると思われるでしょうが、我が国も危険な状態なのです」
「それは?」
「我が国にはドラゴンの巣があります。
近年、ドラゴンの出産が相次いでいるようでして、数が増えてきています。
放置出来なくなる前に、シロ様に退治して頂き、そして王都に結界を張りたいのです!」
思ったよりもヤバそうな事になってるな!




