シロの回。ドラゴン編・その3
本日2話目です。
『シロの回。ドラゴン編・その3』
「ふははははははは! 犬っころが噛んだ所で痛くも痒くも無いわ!
……ってウソ! 無茶苦茶痛い! くそっ! 離せ!!」
「ほへいひゃん、ほへ、ひひっひぇふぃーふぉ?」
噛みながらなので上手く喋れないようですね。
え~と「おねえちゃん、これ、千切っていいーの?」でしょうか?
「良いですよ。やっちゃいなさい」
「ひゃ~い」
「痛い痛い痛い痛……ギャーーーーーー!!」
ドラゴンの尾が、クロの噛んだ所から千切れました。
吹き出ているのは血でしょうか? 先程も見ましたが青いのです。
ドラゴンの血は青いのですね。勉強になります。
おっとクロがこっちに戻ってきました。
ドラゴンの尾を咥えたまま、ポテポテと歩いてきます。
「とったよー!」
「そういう時は『獲ったどー!』と叫ぶのですよ。主がそうしてました」
「そうなの? じゃあ。とったどー!」
「よく出来ました」
クロと会話をしていると、ドラゴンに変化がありました。
千切った所から、新しい尾が生えてきてます。
まだ小さく短いですが、その内に元のサイズに戻るのでしょう。
それをすぐにクロが発見しました。
「おねえちゃん! また生えてる! またとってきてもいい?」
「良いですよ」
「わーい! ご主人様へのお土産にしよーっと!」
そう言って、まだ伸びてる最中の尾を千切りました。
ドラゴンは、水面でのたうち回ってますね。
クロのしっぽコレクションが10本になった頃、ドラゴンが声をあげました。
「我の尾ばかり狙うな! いい加減にしろ!
手加減してやってれば調子に乗りやがって!」
「では、本気でどうぞ。クロ、今度は羽でも千切ってはどうですか?」
「わかったー!」
「ま、待て!
そう言えば猫よ! お前は指示を出すだけで何もしないのか。
ビビっているのか?」
「私が参加すると、あっという間に終わってしまうからですよ」
「ふっ、偉そうに。素直にビビってると言えば良いのだ」
「では少し参加しましょうか。
クロ、今から羽を切り落とすので、拾ってきてくれますか?」
「うん!」
クロの返事を聞いた後、ドラゴンに向かってダッシュ。
そのまま羽を付け根から切り落としました。
クロは優秀で、湖に羽が落ちる前に空中でキャッチ。
そのままブーメランのように羽を地表に投げました。
そしてもう1枚をキャッチ。やりますね。
「ぐおおおおおおおっ?! 痛えええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「うるさいですよ? やれと言うからやっただけです」
「判った! 悪かった! 我が悪かったから止めてくれ!!」
「いえ、止めません。そういう依頼ですから」
「い、依頼?! あっ! 判った! そこらに生えている草が欲しいのだろう?
お前達には採る許可を出す! それで良いだろ!!」
「良くないです」
「何でだーーーっ! 欲しいのだろう?!」
「いえ、別に?」
「ホワット?! マジで?!
……あの~、出来ればその依頼の内容を我に教えてもらえますかね?」
ドラゴンが交渉してきました。
まあ、依頼内容は隠す程の事ではないので、教えてあげましょうか。
「『薬草を採取するのに邪魔なドラゴンを排除する』これが依頼内容です」
「……な、なるほど。ちょっと待ってくれ!」
「いえ、待ちません」
「頼むから! お願いします! この通りです!!」
あれは土下座でしょうか?
『伏せ』をしているようにしか見えませんが。
「ふう。何でしょうか?」
「提案がある!!」
またまた評価して頂きました!
感謝で2話目を投稿します!




