成功しなかっただけ!
本日2話目です。
20分経ってもまだブツブツ言ってるだけで、結界には変化が無い。
俺の予想では失敗だと思うんだが。はたして?
「ちょっとシロ、聞いてきてくれ」
「判りました」
シロが魔法使いの元に行った。
そして何故か門扉の所まで連れて戻ってきた。
再びインターホンで話をしてみる。
「どうしたんですか? 失敗ですか?」
「うぐっ! し、失敗じゃない! 成功しなかっただけだ!」
「それは失敗と言うのでは?」
「失敗とは、出来ないと諦めた時の事だ! 諦めてないから失敗じゃない!」
なんか名言みたいな事を言ったが、かっこ良くない。
とにかく成功しなかったって事だね。
「それで、何で成功しなかったんですか?」
「……解析が出来なかった」
「解析?」
「結界には種類があるのだ。構築の方法や使う魔力の量など。
だが、何も判らなかった……。何故だ!!」
「何故って言われても……」
神様の作った結界だからかな?
そう言っても信じてもらえないと思うけど。
「神様が作った結界なんですよ」
「ウソをつくならもっとそれらしい事を言え!!」
「いや、本当なんだけど。ちなみに魔力は1分毎に2減るけど」
「だから、ウソつけ! 構築する時に使うだけで維持には使用しない!!」
そうなんだ。初めて知ったよ。
一度結界を張ってしまえば、魔力は減らないんだね。
きっと解除は作った本人が解除するか、ダメージに耐えられなくなり壊れた時、か。
「ウソと言われても、事実なんで。
あっ、解析は好きなだけしてください」
「あっ、ありがとうございます……じゃない!
お前が術者だろう?! 出てこい! そして俺に教えろ!!」
「いや、出ないし。あっ、出られない事になってるし。
そもそも教えろと言われても神様が発動させたし、任意で解除も出来ないから」
「そんな訳無いだろ!! 『出られない事になってる』ってなんだよ! 出れるって事じゃないか!」
「ははは、出れないんですよ~。そういう決まりなんで」
「そんな決まりは無い!!」
「あっ、そうだ! この国の王様と出ない事を決めました」
「ふっ! 語るに落ちたな! 俺が陛下と話が出来ないからと適当に言ったな!
俺は有名だから陛下に謁見も可能なのだ!」
「じゃあ確認してくれば良いじゃないですか」
「えっ? そう言うの? ヤベぇ、マジなのか?
……いや、違う違う! お前はウソを言ってるはずだ!」
「だから確認してきなよ」
「ぐぐぐぐぐ、じゃあ確認してきてやるよ! 見てろよ!
もしウソだったら不敬罪になるからな! その時になってから謝っても遅いんだからな!」
「は~い。了解で~す」
「くそ~~~~! 覚えてろよ~~~~!!」
魔法使いは走り去っていった。
個人的に言わせてもらえれば、飛んで行って欲しかった。
飛行する魔法があるかは知らないけど。
それにしても謁見出来る程の権威があるんだな。
ただの中二病の人じゃなかったのか。
ま、最後にはキャラ崩壊してたけど。
キャラ作りよりも魔法の方が大事なんだね。
ところで、いなくなってから思ったんだけど。
魔法使いってどうやって生活しているんだろう?
お金をどうやって稼いでいるの?
作った魔法を売る?
あっ、魔法道具ってのがあるから、それの製作とか?
どうでも良い事だけど、ちょっと気になった。
ふと思ったけど、師匠が居るって言ってたな。
弟子から授業料を取ってるとか?
魔法学校みたいな。劣等生とか居るのかな?
気づいたらブックマークが40人に到達してました!
ありがとうございます!
と言う事で、本日2話目掲載です。




