シロの回、その1
仕事でちょっと離れた所に行くので、朝に投稿します。
『シロの回、その1』
門から外に出て近くにある道まで進んでみた。
言われた通り、確かに遠くに何か見える。
……ちょっと遠すぎじゃないですかね。
猫の行動範囲を大きく外れてますけど。
って事で一度戻った。
「どうしたんだよ?」
「あれは遠すぎじゃないですか?」
「そういう苦情は神に言え。俺が遠くに設置してくれって言った訳じゃないからな」
「でも道中の水とか食べ物はどうするんですか。やっぱり主も一緒に行きましょうよ」
「行かないよ。ほら、定番のアイテムボックスとか貰ってないのか?」
「アイテムボックスですか?」
「異次元に物を沢山収納出来るチートだ」
「確認してみます。…………どうやって確認したら良いんでしょう?」
「ゲームやラノベだと、ステータス画面を見たら判るはずだ」
「そのステータス画面はどうやったら?」
「確か鑑定のチートを貰ってた気がするぞ。自分を鑑定したら良いんじゃないか?」
「鑑定はどうやって?」
「対象物を見つつ口で言えば良いんじゃないか? ええぃ! ラノベを読め!」
自分の手を見つつ「鑑定」と言ってみた。
「眼の前に主のパソコンみたいな画面が出ましたよ」
「ふ~ん、そんな風に出るんだな。俺からは見えないわ」
「そうなんですか。半透明で向こう側も見えます」
「へ~。で、どうなってる?」
「ちょっと待って下さい」
鑑定画面を見て、主に報告しよう。
ええっと、どれどれ?
----------------------------------------------------------
名前:シロ
年齢:3
種族:猫
レベル:30
HP:5000/5000
MP:5000/5000
魔素:20/20
スキル
神の結界(MAX)
鑑定(MAX)
アイテムボックス(MAX)
取得経験値倍増
必要経験値半減
猫の爪(MAX)
言語理解(MAX)
全能力増加(MAX)
全耐性(MAX)
必要MP半減
魔法:全部オッケー
----------------------------------------------------------
「えっとですね」
「ちょっと待て。全部言うつもりか?」
「ええ」
「いやいや、紙に書けよ」
「あっ、そうですね」
ペンが持てなかったので、爪にインクを付けてそのまま書き出した。
「……魔法もちゃんと書けよ」
「本当にそう書いてあるんですよ」
「手抜きしやがったな……」
「どうですか?」
「アイテムボックスはやっぱりあるな。MAXってなってるからいくらでも入るだろ。
これに飲み水と猫缶を入れていけば良いじゃん。これも言えば使えるんじゃないか?」
「そうします。他の項目はどうですか?」
主は確実では無いと言いつつ、説明してくれた。
神の結界(MAX)は、家と同じ。
取得経験値倍増や必要経験値半減は、敵を倒した時に貰える経験値の事だそうだ。
とにかくレベルが上がりやすくなるらしい。
猫の爪(MAX)は、神が言ってたやつらしい。
試しに爪に力を入れたら1mくらい伸びた。主は日本刀みたいだと楽しそう。
主が楽しそうだと、私も楽しい。
言語理解(MAX)は、知らない言葉でも理解できるようになるらしい。
試しと言って、主はパソコンで海外の色んなサイトを見せてくれた。
どれも日本語で書いてあるようにしか見えないと言うと、喜んでくれた。嬉しい。
全能力増加(MAX)は、五感や筋力とかの事じゃないか?との事。
今まで以上に高く跳べるかも? 走る速度も上がるんじゃないか?と言われた。
全耐性(MAX)は、毒や眠気などに対抗出来るらしい。
水への耐性も上がってるのだろうか? いつも入れられる風呂に耐えられるようになりたい。
必要MP半減は、魔法を使う時に減るMPの量が半分になるそうだ。
まだ使ってないから判らない。魔法も「全部オッケー」と書かれてるし。
どんな魔法があるのか主に聞いたが判らないそうだ。
ラノベを読んで勉強したら良いらしい。そうしよう。
早速アイテムボックスに水と猫缶を2日分入れた。
ついでにラノベも何巻か借りて入れておいた。
よし、行ってみよう。




