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アレな物の正体は

「王様、王様!」

「むっ? 何だね?」

「そんなに考えなくても。創作の話ですから」

「はははは。違うだろ。君の考えだ。

 我が国を思って創作と言いつつ苦言を呈してくれたのだろう? 判っている」

「いえ、本当なんですよ」

「はは、ではそういう事にしておこう。

 貴族の事だが、考えてみるよ」


どうも皆、俺を賢者にしたいらしいね。

ラノベに書いてあった事が本当にあるのかを質問しただけだし。

まぁ、これで国が良くなるなら良いか。俺には関係無いしな!


「さて、次の話だが。

 カズマ殿はここに危険な物を封印していると言う。

 それは本当かね?」

「そうですね」

「それは何か聞いても良いかね?」


ちっ! それを聞くのかよ。

何か適当に返答しなきゃ。何が良いかな?

俺をここに呼んだ神様って事にするか?

いや、さすがにどこかで信仰されてる可能性もあるから、それはマズいか。

それに名前も知らないし。


う~ん、どうしよう。

あっ、そうだ! 魔素を持って来たんだから、魔素が埋まってる事にしよう。


「実はですね、この下には『魔素』の塊が埋まっているのです。

 あっ、魔素って判ります?」

「知っているぞ。魔法の元となる元素だろ。それの塊?」

「そうです。巨大な塊でしてねぇ。地殻の変化で地上に上がってきたみたいなんですよ~。

 それから放出される魔素が大量でして。大量に出るとどうなると思います?

 モンスターのレベルが上がったりするとかしないとか。とにかくヤバいんです。

 なのでそれを封印して、少しづつ放出するように調整しているんです。納得しました?」

「う、うむ……。そんなに早口で喋らなくても。危険性は理解出来たぞ」

「ご理解頂き、ありがとうございます」

「だからいきなり現れて、このような家を建てて結界を張っているのだな。

 我が国内の事。助かる。ありがとう」

「いえいえいえいえ。勝手にやってる事ですから」


理解はして貰えたようだ。

しかし、一国の王が頭を下げるのはやめてもらいたい。

誰も見てないけど、風聞が悪いだろ。


「ところで、その魔素は見えるのかね?」

「いえ、見えませんね。どうしてです?」

「他の者に説明するのに、目で見えるようなら簡単だからだ」

「なるほど。でも見るのは難しいですねぇ……。

 あっ、譲渡する事は出来ますよ?」

「んんっ?! 魔素を譲渡?! どういう事だ?!」

「え~と、俺が魔素を取り込んで、貴方に渡すって事です」

「魔素を取り込む?! 渡す?!」

「……そういう事が出来る人って、もしかして…………」

「そんな者は居ない」

「あっ、やっぱり……」

「出来るのなら、是非やってくれ!」


俺のスキルにある『魔素譲渡』。スキルにあるくらいだから、出来る人が居ると思ってた。

これっていわゆる『ユニークスキル』ってやつなのね。

そういう事は書いてくれないと~。詰めが甘いなぁ、神様よぅ。


とりあえず王様に魔素を1だけ渡してみた。

シロやクロでも20が限界だから、王様に大量に渡すのは危険だろう。

限界以上渡したらどうなるか知らないけど。受け取れないだけなのか、破裂するのか。


「……これで魔素が私に入ったのか?」

「ええ。クロ~、鑑定してみて」

「うん! うん、入ってるよ」

「おおっ、クロ殿は鑑定も使えるのか! 優秀だな!」

「ボク、優秀だよ!」

「ははははは! すごいすごい!」


クロは褒められてしっぽぶんぶんだ。

今は頭を撫ぜられている。こりゃ懐いたな。


「……カズマ殿。何の変化も無いのだが?」

「そうですか。でも、間違いなく入ってますよ」

「どうやったら確認出来る?」

「そうですねぇ。まずはやっぱり鑑定でしょうか。

 出来る人が居れば、見ただけで判ります。

 他には……あぁ、魔法を使うってのも手ですね」

「魔法を?」

「ええ。普通はMPというか魔力を使いますよね?

 代わりに魔素を使うと考えながら魔法を使うんです」

「ふむふむ。するとどうなる?」

「俺達の場合は威力が上がりました。それも格段に」

「ほうっ! 実験してみても良いかね?!」

「良いですけど、結界内では魔法は使えませんよ?」

「では少し失礼して、外で実験してくる!!」


そう言って王様は飛び出していった。

意外とアグレッシブな王様だな。

ここに来るくらいだもんな、そりゃそうか。

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