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7日目(3)ー触れる手と手

さすがに、もう1週間で5話とか4日連続更新なんて無茶はできません。

 ミーナと一緒に学校に行くことになってから、こんなにそわそわしないのは初めてかもしれない。

 今繋いでる手と手みたいに、きちんと繋がった、私とミーナの関係。それは、『恋人』という甘くて、特別なもの。

 顔を見合わせて、笑顔になる。まさか、こんなとこでキスなんて大胆なことできないけど、でも、ちょっとしたくなっちゃったのは、ミーナも同じ、だったのかな。


 ミーナのことを考えて、全然集中できなかった授業も、ちゃんと聞ける。いつでも、ミーナはそばにいてくれる。そう思える余裕が、ミーナのおかげでできたから。

 もう、ミーナにノートを借りる必要はなさそうだな。ほっとするけど、もうあのかわいい字が見れなくのはちょっと寂しい、かな。


 ふと、隣を横目で見る。いつもよりきりっとした顔で授業を受けてるミーナ。そんな顔は、ずっと一緒にいる私にも新鮮だ。いつもは、そんな顔、私には見せないから。

 私も、ちゃんとしなきゃな。いつもより気合を入れて先生の話に耳を傾ける。

 ちゃんと授業受けてると、時間ってこんなにあっという間なんだ。今まで、ミーナのことを想い続けてたのと、同じくらい。


「今日のカスミ、なんかきりっとしてるね」

「そ、そうかなぁ……ミーナだって」


 でも、やっぱり、ミーナと二人でいると、頬が緩む。二人きりの時間は、いつだって嬉しい。

 ミーナとの特別な関係は、それがつながってるという事実だけで私を幸せにしてくれる。


「ありがと、一緒に、ご飯食べよ?」

「……そうだね」


 何も口に入れてないのに、胸の中が甘いもので満たされる。

 二人で色違いの弁当箱を開けると、同じ中身が入ってるのも、いつものことなのに、なんかくすぐったい。


「ん、……いつも、おいしいね」

「ほんと、そうだよね」


 口ではそう言うけど、今までの中で、今日のが一番おいしく感じる。

 『好き』な人と想いが繋がって、その人と2人の時間を過ごしてるから、なのかな。

 もう、私の中、ミーナのことでいっぱいに溢れてる。今までみたいに、ドロドロとした気持ちじゃなくて。


 ミーナのこと、きっと、私はまだ恋したまま。想いは繋がっても、まだ激しい気持ちが滾る。

 でも、ずっと、私の中を侵していた気持ちは、今はもう心を甘く溶かしていく。

 残りの2時間の授業が、短いようで長い。

 手を繋いで歩く帰り道、それが、待ちきれないからなのかな、きっと。

 ようやく、6限の授業が終わって、帰りのホームルームも終わる。


 ようやく放課後になって、手が、自然と、ミーナの温もりを求めていた。

 それはミーナも同じだったみたいで、指が、軽く触れて、そのまま握られる。

 靴箱で手を離さないといけないのが、ちょっと惜しくなるくらい。外履きに履き替えたら、また繋いでくれることなんてわかってるのに。

 思ってたとおり、また手を握られる。でも、今朝のドキドキが、急に胸によぎる。

 また、ドキドキしたいな。そんなこと思ってしまうくらい、ミーナのこと、『好き』になってるんだろうな、きっと。


 指が、握りなおそうと動く。それに気づいたミーナが、手を繋ぎなおしてくれる。

 今度は、ちゃんと『恋人つなぎ』で、……ドキドキして、ほっとする。


「じゃあ、行こっか」

「……うんっ」


 幸せの温もりは、私の体を満たしてく。

 もっと、ミーナに、触れられてたい。

期末試験とかで更新遅れがちになりそうです。

8月になったら(それまでに完結しなかったら)気合!入れて!書きます!(そのつもりでいます)

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