7日目(2)―胸のときめき
連載開始からそろそろ4か月、30話まで書けました。
そしてついにブクマ50件到達しました!
ありがとうございます!もっと頑張りますね!
二人で一緒のご飯を食べて、一緒に着替える。
そんな些細な日常に、なぜか胸がくすぐったくなる。
「ところでさ、昨日のとき、何のこと考えてたの?」
「なっ、……いきなり何……っ」
「……わたし、カスミのこと、もっと、知りたいな」
そんなこと、言われても。
もう二人の関係はそのときから変わったけど、あんなに大きな想いを口に出して言うのは、恥ずかしい。でも。
私のことを知りたい。それは、私と、もっと繋がってたいってことなのかな。そんなこと、思ってくれるなんて、――嬉しい。
「ミーナのこと、ずっと考えてたの、……だって、好きになっちゃってたんだもん……」
「へへっ、……カスミは本当に、わたしの事好きだなぁ……っ」
そう言って笑うミーナ。
「……ミーナのこと、好きじゃ駄目?」
「ううん、嬉しいよ。……それに、」
ミーナの顔が、不意に近づく。それがどういうことなのかに気づいた時には、もう目を閉じていた。
その予感通りに、ミーナの唇が、私のそれに触れた。
「好きじゃなかったら、カスミにこんなことしないよ?」
その一瞬のくちづけに、心が溶かされていく。
「……もう、ミーナぁ、……好き」
「今のカスミ、すっごくかわいい……っ」
体に力が入らなくなって、ミーナに体を預ける。
その手に抱かれて、ミーナがどれだけ、私のことを好きでいてくれてるのか気づく。
「でも、とりあえず、今は学校行こ?遅刻しちゃうよ?」
「うぅ……、そうだね」
本当は、もうちょっとだけ、ミーナに抱かれてたい。温もりを感じていたい。
そんな気持ちに気づいたのか、ミーナがこう言う。
「帰ったら、いっぱいぎゅってしてあげるね?」
「……ありがと」
ミーナに触れられるのは、まだドキドキするけど。
それ以上に、その甘い温もりを感じたくて、蕩けたくて。
私のこと、優しく触れてくれるミーナが、誰よりも好き。
「じゃ、行こっか」
そう言って繋がれた手が、いつもと違うことに気づく。
指と指を絡め合うように握られて、それが、いわゆる『恋人つなぎ』だと気づく。
気づいてから、冬だというのに顔が熱くなるのは、一瞬だった。
ミーナが、それを知っていて、わざとそうしたのかはわからない。だけど、私とミーナが『恋人』になったということに、改めて気づかされる。
なんだろう、すっごく、ドキドキする。心臓が、高鳴りすぎて、破裂しちゃうんじゃないかってくらい。
でも、そんな胸の高鳴りは、今はもう苦しくない。
だって、ミーナと想いが繋がったから。
この1週間だけ投稿ペースが異常なことになってます。
7日で5話できるなんて、今後は起こりえません。