6日目(2)―感じる温もり
レポートだの体調不良だので投稿遅れました。申し訳ないです。
うちがベッドですやぁしてたときもブクマされていたというのに……
溜め息が、思わず漏れる。
あんなにひどいことをして、それでいっぱい傷ついて、それでもミーナのことが好きでたまらない自分に気づく。
すっと一緒がいい。でも、私はきっと、もうミーナの隣にいる資格なんてない。
相反する気持ちが、身を引き裂いていくみたいだ。胸の中が、締め付けられるように痛む。
「ね、カスミ?一緒に、ご飯食べよ?」
もうお昼なんだ。ミーナのことを想って過ごす時間は、あっという間に過ぎていく。
「いい。……食欲ない」
元々食は細いけど、こんなになるまで食べれなかったことはなかった。
「もー、ダメだよ?ちゃんと食べなきゃ」
「う、うん、でも……」
そんなことを言われても、いろいろな気持ちが溢れて、ご飯なんて喉を通りそうにない。
ミーナが、私のこと、大事にしてくれてることにも、胸が詰まる。それなのに私は、まだ何も返せてない。それどころか、一番ひどいこと、ミーナにしてしまった。
「じゃあ、わたしと二人でいるの、嫌?」
そんな言い方、ずるい。
「そんなわけ、ないじゃん……っ」
ミーナと二人きりじゃなきゃ、嫌。そう思う資格なんてとっくにないはずなのに。なんでそんなに私のこと、大事にしてくれるんだろう。
「じゃあ、一緒に食べよ?」
「ん、……わかった」
そんなに私のこと、大事にしてくれてるって分かってるのに、つっけんどんな対応をしてしまう自分が忌々しい。
おいしいはずのご飯が、全然味がしない。半分くらいで、結局箸を置いてしまう。
「ごめんね、ミーナ……」
私が、どんどん惨めな存在になってくような気がする。あの夜から、ずっと。
不意に、温もりを体に感じる。ミーナに、抱きしめられた。そう気づいて、体が熱くなる。
「いいよ、カスミ。あ、そうだ……帰ったら、大事な話しがあるんだけど、していい?」
「え、……うん」
言われた言葉に、体が強ばる。大事な話って、なんだろう。もしかして、と浮かんだのは、最悪の考え。今日の夢に見たような。
心の中のもやもやは、時間を追うごとに加速していく。
「ね、授業終わったよ?帰ろ?」
そんなミーナの声に、はっと気づかされる。今日も、またミーナのことばかり考えていて。
「うん、そうしよっか」
そう言って、重い体を立たせて昇降口まで一緒に歩く。外に出ると、制服の隙間から入り込んだ体を芯から冷やしてくる。
ミーナが繋ごうとしてきた手を、思わず引っ込めてしまった。まだ、私は、ミーナに触れることをためらっているみたいだった。
「えー?手、繋がせて?」
「う、うん、いいよ……」
おずおずと差し出した手が震えてるのは、寒さじゃなくて、きっとミーナと繋ぐのが怖いから。
手を握られて、ミーナの体の温もりを感じる。
もっと、触れたい。温まりたい。恋人じゃないとできないこと、もっとしてしまいたい。
感じた熱に、そんな事を思ってしまう。
私の罹った恋という病気は、どんどん重くなっていくみたいだ。
きっと、繋がってた時間が、他の誰よりも濃かったから。
6日目書いてる途中で『きみとふたり。』の文字数は超えそうな予感がします
これからまたちょっと投稿遅れるかもしれません。ご容赦ください。