表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/100

6日目(2)―感じる温もり

レポートだの体調不良だので投稿遅れました。申し訳ないです。

うちがベッドですやぁしてたときもブクマされていたというのに……

 溜め息が、思わず漏れる。

 あんなにひどいことをして、それでいっぱい傷ついて、それでもミーナのことが好きでたまらない自分に気づく。


 すっと一緒がいい。でも、私はきっと、もうミーナの隣にいる資格なんてない。

 相反する気持ちが、身を引き裂いていくみたいだ。胸の中が、締め付けられるように痛む。


「ね、カスミ?一緒に、ご飯食べよ?」


 もうお昼なんだ。ミーナのことを想って過ごす時間は、あっという間に過ぎていく。


「いい。……食欲ない」


 元々食は細いけど、こんなになるまで食べれなかったことはなかった。


「もー、ダメだよ?ちゃんと食べなきゃ」

「う、うん、でも……」


 そんなことを言われても、いろいろな気持ちが溢れて、ご飯なんて喉を通りそうにない。

 ミーナが、私のこと、大事にしてくれてることにも、胸が詰まる。それなのに私は、まだ何も返せてない。それどころか、一番ひどいこと、ミーナにしてしまった。


「じゃあ、わたしと二人でいるの、嫌?」


 そんな言い方、ずるい。


「そんなわけ、ないじゃん……っ」


 ミーナと二人きりじゃなきゃ、嫌。そう思う資格なんてとっくにないはずなのに。なんでそんなに私のこと、大事にしてくれるんだろう。


「じゃあ、一緒に食べよ?」

「ん、……わかった」


 そんなに私のこと、大事にしてくれてるって分かってるのに、つっけんどんな対応をしてしまう自分が忌々しい。

 おいしいはずのご飯が、全然味がしない。半分くらいで、結局箸を置いてしまう。


「ごめんね、ミーナ……」


 私が、どんどん惨めな存在になってくような気がする。あの夜から、ずっと。

 不意に、温もりを体に感じる。ミーナに、抱きしめられた。そう気づいて、体が熱くなる。


「いいよ、カスミ。あ、そうだ……帰ったら、大事な話しがあるんだけど、していい?」

「え、……うん」


 言われた言葉に、体が強ばる。大事な話って、なんだろう。もしかして、と浮かんだのは、最悪の考え。今日の夢に見たような。

 心の中のもやもやは、時間を追うごとに加速していく。



「ね、授業終わったよ?帰ろ?」


 そんなミーナの声に、はっと気づかされる。今日も、またミーナのことばかり考えていて。


「うん、そうしよっか」


 そう言って、重い体を立たせて昇降口まで一緒に歩く。外に出ると、制服の隙間から入り込んだ体を芯から冷やしてくる。

 ミーナが繋ごうとしてきた手を、思わず引っ込めてしまった。まだ、私は、ミーナに触れることをためらっているみたいだった。


「えー?手、繋がせて?」

「う、うん、いいよ……」


 おずおずと差し出した手が震えてるのは、寒さじゃなくて、きっとミーナと繋ぐのが怖いから。

 手を握られて、ミーナの体の温もりを感じる。

 もっと、触れたい。温まりたい。恋人じゃないとできないこと、もっとしてしまいたい。

 感じた熱に、そんな事を思ってしまう。


 私の罹った恋という病気は、どんどん重くなっていくみたいだ。

 きっと、繋がってた時間が、他の誰よりも濃かったから。

6日目書いてる途中で『きみとふたり。』の文字数は超えそうな予感がします

これからまたちょっと投稿遅れるかもしれません。ご容赦ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ