第45話 呼び名
あれから1ヶ月と少したって子供たちも新しい生活に慣れたようだ。
1ヶ月の間に子供たちと足りないものを買ったり作ったりしていった。
学校の裏の畑には子供たちに半分野菜の苗を植えてもらい、もう半分は薬草を植えた。
取り敢えず、馴染むために遊具の使い方、教室の使い方など学校に関しての使い方を最初に教え、お風呂の使い方も教えた。
特に女の子達には喜ばれた。
この世界、お風呂がついている家は稀らしい。
って、ことは私が泊まった宿もラッキーだったのか。
他にも耕すための道具をディクが作って子供に驚かれてたり。
それで調子に載ったディクが子供用のスコップをたくさん作ったり。
何だかほのぼのした。
朝と昼は街で買ったものを軽く食べたが、夜は私がしっかり作った。
街で買ったものも美味しいが、育ち盛りの子達なのでしっかりしたものを食べさせたい。
自主的に手伝ってくれる子もいて結構な量ができた。
配膳は給食当番みたく皆で運ぶ仕組みだ。
「さて、では皆さん席につきましたね?食事の前にやる事として手を合わせて下さい。そして『いただきます』と言いましょう。意味としてはこの食事に出てくる動物や植物、育てて下さった方々、森の恵み、全ての事に私達が感謝し、命をいただきます、と言う感謝の気持ちを表します。」
若干分かってない子もいるが、他の子達は今までの生活の苦しさからか感謝に関しては人一倍分かっていそうだ。
皆が一様に頷いている。
手を合わせ、皆で挨拶をし食べる。
「「「「いただきます!」」」」
「んっ、おいしい!」、「ほんとだ!」「これ美味しいよ!!!?」、一斉に口々に皆美味しいと言ってくれる。
前の世界で学んだ料理は覚えていて本当よかった。
ディクは子供が食べ終わる前に2杯目をおかわりしていた。
身体が大きいから食べる量も違うのかな?
こんな感じで1ヶ月を過ごし授業計画も着々と進んでいる。
先生も大体決まって来ており、両親に手紙を出したところ家族の家族は自分の家族同然だと言われ祝福された。
それに子供のいない母の姉テルスさんが来たいと言っていたので先生として来てもらうつもりだ。
薬草学……ディクかネーゼル
魔法学……テルス
戦闘学……ディク
魔法戦闘学……ネーゼル
商売学……暇な時はマイズ、基本はマイズの弟子
マナー学……ネーゼル&ディク&テルス
基礎学……ネーゼルと暇な人
(冒険者の基礎はバルとトーイにしてもらう事になった。)
自主創造学……その都度先生が変わります。
こんな感じに計画を立てているが一度やってみなければ結果がわからないのでその都度直していくつもりだ。
マナーは天界にいた頃に基本としてテルスさんに教わったので私でも出来る。
ディクは元魔王であるし長生きらしいので出来るそうだ。
また、先生がいるのが不規則的な事から授業は前の日に次の日何をやるかを説明される。
ただ基礎学だけは大切なので固定だ。
いくつかの授業を午前中の間に入れて午後は各自やりたい事をしてもらう。
遊んでもいいし、訓練するのもよし。
バイトしたい人は各自自分で仕事を持ってくるならありだ。
まだ、コネがないから紹介できないのが悔しい。
また、孤児院の子にはディクと私の羽をネックレスにして渡してある。
女子には私の白い羽を土魔法で作った銀の細かな装飾と共にネックレスにして外れないように魔法もかけた。
男子にはディクの黒い羽を少し厨ニ臭いデザインで飾り、ネックレスにして女子と同じように外れない魔法をかける。
追加で銀の後ろに追跡魔法もつけておく。
迷子になったりしたら羽根を握って心の中で名前を呼ぶ事を言って聞かせる。
1ヶ月の間に子供達は私を母様、ディクを父様と呼び始めた。
理由を聞くと、料理を作ったりするのは母の仕事で私がしているのと、ディクがそんな私と対になる色で一緒に遊んでくれたり物を作ってくれるから父らしい。
見た目は男にも見え無くない中性的な見た目なのでバルとトーイには違和感だらけだったらしいが今は慣れたらしい。
ディクは父と呼ばれて嬉しそうにしていた。
一気にいつもより倍の花が舞っていた。
一番上の子も恥ずかしそうに下の子に押されるがまま呼んでいたし、ディーも私達の事をそう思ってくれてるようで鳴きながら自己主張をしていた。
私も子供達が私達を父と母と呼んでくれてとても嬉しくその日の夜はいつもより豪華な夕食にしてしまったのはしょうが無いことだと思う。
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ー今日のノートー
父と、父と子供達が呼んでくれた。
嬉しい。
こんなに嬉しい日はない。
夕食も美味しかった。
今日は嬉しいが2倍だ。
byディクティノール
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