第4話 手紙
手紙!
女神様出すの遅い←
家族に迎えられ転生して早くも2日。
それまで特に問題があったわけではない。
むしろ兄二人に可愛がられ満足な2日を送っていた。
家族の溺愛ぶりは凄い。
お母様は毎日私の洋服を選びたがり、お父様は私に何でも与えたがる。
ラースお兄様は屋敷の中や色々なところ連れ回して、ニースお兄様は何故か膝の上にのせて本を読んだり普通の魔法教えてくれたり。
それなりに充実してる? 2日であったとは思う。
問題なのは2日たってから送られてきた神様からの手紙である。
正直今更だ。
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ネーゼルさんへ
ララティエーナは楽しんでいますか?
今回、手紙を送った理由は……
実は大変な事に私の忘れていた事が発覚しました!
1、天使族が下界に降りない
(天使族は天使族以外に興味がないので下に降りません!)
2、特別何か特化してるのではなくどれも特化していて、それが普通である
(全てに置いて最強ですので只今世界最強の種族となっております!)
3、破壊し尽くすこと
(何もされなければ破壊しません!一族に何かあれば起こります!)
以上のことを忘れてましたぁ泣
すみません!
頑張って下さい!
応援しております!
まぁ、あなたなら大丈夫ですよ笑
神様より
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と、言うことだ。
世界最強?チートかよ。
私は平和に冒険したいんだ!
それなのに下界に降りないとか……。
冒険のぼの字もない!
最後のはまぁ、この2日間の家族の溺愛ぶりを見たら分かる気がする。
こっちが照れるほど毎回両親や兄たちが可愛がってくるし。
で、もう一度手紙を読む。
笑、と書かれているところの文に苛つきを感じる。
…………うん!下界に降りたら協会に行って女神像の前でこの事の文句言いおう!
愚痴もついでに漏らしてやろう!
そう決心した途端手紙が燃え出し灰となった。
内容が内容だから証拠隠滅ですね、分かります。
って、いきなり燃えるからびっくりしたわ!
下界に行くのは追々考えるとしても。
それまでに能力とかは見なければいけない。
せっかく貰った能力も使えなければ只のガラクタだ。
幸い、私には時間があるし。
教えてくれる先生(お兄様)もいる。
それに、まだ天界すら満喫してないしそれからでも下界は遅くないだろう。
実はまだ家族に構われすぎて何も能力を試していないんだよね。
なれるのに必死というか。
照れくさくて回避する方法を考えたりとか。
とにかく、人に構われるのは嫌いではないが美系に構われるのは問題だ。
心臓が辛い。
女神の性格忘れてました。