第34話 別side② ※パーベルス
王城に入り王様と謁見したあとパーティーまでの時間好きに過ごしていいと言われた。
パーティーでこの国の王太子や聖女に会えるとのことだ。
部屋に案内される。
この城はテレジナス王国の城よりもきらびやかで部屋も金の装飾が多く落ち着かない。
パーミュが眠そうにしていたのでパーティーまでメイドを下げ寝ることにした。
ぐっすり眠り気分がスッキリした所で着替えパーティーに行く。
パーミュは初めての他国でのパーティーだからか張り切っていて見てるこちらが微笑ましくなる。
パーティー会場へつき、テレジナス王国の王太子として挨拶をし、この国の王太子達とも挨拶する。
この国の第一王子であるケルシュ=ラドリック、第二王子カリュシュ=ラドリック、第一王子の側近のウエシュ、ダーラム、サーニスだ。
カリュシュ殿は最近調子が悪く、挨拶してすぐにテラスへ向かってしまった。
聖女様は遅れてたらしく今来たとの声がした。
その声が聞こえた瞬間さっき挨拶した王太子達の目の色が変わった。
聖女らしい女の人は王様に挨拶をしこちらに向かってくた。
「こんにちは、ケルシュさんたちは昨日ぶりかな?私の名前はヒスイ=ヒメカワよ。バーバラス聖国に呼び出された聖女よ。よろしくね。」
私の彼女の第一印象はこれが聖女なのか?という疑問だった。
確かに綺麗な黒髪に可愛らしい顔つきはしてるが昨日別れた二人と比べれば天と地の差がある。
それに彼女のそばにいると寒気がして調子が悪くなりそうだった。実際パーミュは泣きそうになっていた。
それから彼女が自己紹介が終わった瞬間の王太子たちの行動には驚いた。
彼女を褒め始め甘い言葉まで言い始めた。
そんな彼らに持て囃される彼女は当たり前のような顔で彼らを見ている。
時折こちらをチラって見てくるが私には異様にしか見えず。
弟を連れテラスへと向かった。
「パーベルス様、あなたはこちらへ来たのですか?聖女様はいいのですか?」
テラスに先にいたカリュシュ殿は少し期待したような目で私を見てくる。
「あそこは異様です。一人の女性を数多の男性が持て囃す。それに、近くにいると気分がすごく悪くなるのです。」
「あそこゆがんでる!」
さっきまで無言だったパーミュもこちらにきて落ち着いたのか話し出す。
「私もそう思います。お兄様はあの女が来てから毎日があのようなのです。側近の方も同じです。前より仕事もしなくなりました。あの聖女はおかしいのです。毎日男を侍らせるなどまるでビッ……失礼、まるで女王気取りですよ。それに礼儀もなっていませんし。」
どうやら聖女が来てからおかしくなってしまったらしい。
何か魔法でも使ってるのではないかと思ってるのだがあいにく調べられるほどの魔力を持っていないらしい。
魔力の高い人に頼もうにも魔力が高いのは冒険者か教会の神官だ。
冒険者は魔力が高いものを探すのに時間がかかるし神官は唯一神を信仰している。
聖国の聖女を疑っていると思われては相手国に宣戦布告しているようなものだとの事。
どうにかしてやりたい気持ちもあるが私もあまり聖女には近づきたくない。
王様もどうにかしようとは思っているが王太子の仕事も回ってくるためなかなか忙しくそちらに気を配っている時間がないのだとか。
この事はこれから考えていく事でまとまりこちらに何故か向かってくる聖女から逃げる事の方が今の私達にとって優先されるべきことである。




