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第30話 事情


勉強の息抜きに投稿します。





「王太子達だけが何故ラドリックへ向かうことになったのですか?」



ディクの服を握って離さないパーミュ様がいるので馬車の中に一緒に乗らせてもらっている。

ディゼルは私の膝の上で寝てる。



「……事情があるのです。私達の母は第一王妃でした。ただ体が弱く私を産みパーミュを産み、そしてなくなりました。当時第二王妃としていた今の義母は私が生まれた2年後第二王子を産みました。第二王子を産んだ義母は私達を邪魔に思いました。今回もラドリックへは義母と第二王子が一緒に行くはずでしたが急に体調の悪くなった義母と第二王子は国にとどまって私とパーミュをラドリックへの使者として送りました。多分、途中で死んでもすればいいと思ったんでしょうね。ラドリック王国へはバーバラス聖国が召喚に成功した聖女が来るとして招待されたので付き合い上無視できず行くのです。」



なるほど……。

元の世界の日本のドラマ並みにどろどろしている。

……あれ?さらっと出たけどドラマの記憶なんてあるっけ?


まぁいいか。


それにしてもバーバラス聖国の聖女の召喚の話は知らなかった。

なんか面倒くさいことが起こりそうな……。



「んっ。……おにいさま!あ、あれ?魔物は?」



ディクの腕の中にいたパーミュ様が起きた。



「パーミュ起きたんだね。この方達が助けて下さったんだよ。パーミュを抱いてるのがディクテノールさん。横にいる方がネーゼルさんだよ。あとその腕に抱かれているのがディゼルくん。」



「ディクテノールさんとネーゼルさんとディゼルく……わんちゃん!おにいさま!わんちゃんがいる!」



「キャウ!」



名前と共に一人一人確かめていたパーミュ様はディゼルを見た瞬間目を輝かせた。



「触っても大丈夫ですよ。ディゼルは咬みませんので。ディゼルよろしくお願いしますね。」



頭のいいディゼルは任せて!とひと鳴きしてパーミュ様の方へ向かった。いつの間にかパーミュ様もディクの膝を降りている。

ディクはいなくなったぬくもりが寂しいのか手をジーと見てる。



「わー!ふわふわしてる!!おにいさまも!おにいさまも!」


「ふふっ、はいはい。ゼルさんありがとうございます。」



何のお礼かは聞かなくてもわかる。

ディゼルの事だ。

起きた時に怖い思いを思い出さないうちにディゼルに興味をうつせてよかった。




結局その後の2日は何事もなくラドリック王国へつくことができた。




「さぁ、ここでお別れです。」



ラドリック王国の門前で別れるのだが大人しいディゼルをすごく気にいっているパーミュ様は別れるのを凄く惜しんでなかなか離れない。



「パーミュ様。ディゼルもパーミュ様と離れるのは寂しいのです。けれど今回はパーミュ様はテレジナス王国の使者としてここに来ています。ここは他国なのですからあなたのお兄様を支えるのはパーミュ様なのですよ。代わりとは言いませんがこれある特殊な羽根と魔法を込めた石で作ったネックレスです。白はバーベルス様、黒はパーミュ様のです。」



勿論、黒い羽根はディクのです。

単体の羽の効果はどちらも同じものらしいので来る途中に作ってみた。


これで二人は状態異常にはならないし、瀕死の一撃にも耐えられる!


ディクとディゼルも欲しそうな顔してたので後で作るのを約束した。



その場で二人ともつけてくれお別れをした。


パーミュ様は最後まで名残惜しそうにディゼルを見てたけど兄を守るといきごのんで去っていった。











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