第23話 ランク上げ
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ギルドに戻りタグを渡し報告する。
「えーと、ポポ鳥クエストとスライムクエストそれとグリーンウルフクエストですね。討伐したモンスターは……レッドウルフ52!?えっちょ、何ですかこれ?あの森にレッドウルフの団体がいたのですか!?それを倒したと!少しお待ちください!今ギルド長の方へ行ってきます!」
慌ただしい人だ。
横のディクを見てみるとギルドをキョロキョロしてた。ディクは自由だね。
「すみません!お待たせしました。先程は取り乱してすみません。ギルド長に聞きましたところあなた達のギルドランクをFからDに変えます。レッドウルフは1〜5体くらいはEランクとなりますがそれ以上とのことですのでDランクに昇格となります。これは前代未聞ですよ!」
大きな声で叫ぶように言うからかさっきの52匹の時にザワザワしだしたギルド内が一気に静かになった。私は特に気にしてないけど。
「そんなんですか。ありがとうございます。そのレッドウルフなのですが52匹もいると解体は二人ではあまりにも多くてそのまま持ってきてしまったのですが……」
「大丈夫です!手数料として1000リルもらいますが解体はこちらでもやっています。終わったら呼びますので隣の解体部屋に置いてください。先にクエストの精算をしますね。えっと、ポポ鳥クエストとスライムクエスト、グリーンウルフクエストでしたよね。ポポ鳥クエスト料1000と死んでいるのが10羽×280リル、生きてるのが5羽×300リル。スライムクエスト料500リルとスライムの核(魔石)が12個×200リル。グリーンウルフクエスト料1000リルとグリーンウルフの肉8×400リル皮8×800リルですね!合計で18800リルです。解体が終わるのは多分明日の朝になってしまうので明日の朝に来て下さい。」
お金をもらい、お礼を言っていまだに騒がしいギルドを出る。
「ディク、お金なんですが。今から財布と服を買ってきましょう。財布が無ければお金を入れとけませんから。あ、あと考えたのですが個人で受けたクエストは個人の財布に、二人で受けたのはPT用の財布へ入れましょう。今回財布と服はさっきのお金は使いますけど大丈夫ですか?」
「……ん。」
ディクからの了解も得られたので城へと続く道にある大通りをまわって見る。ついでに屋台で出てた串焼き1本50リルを8本と1個30リルのパンを6個買いお昼にした。
買った服はディクの趣味なのか大体が黒だった。
私も白いフード付きマントをディクと色違いで買った。合計5300リルくらいだ。
財布はいいのが無いのでもう少し裏通りに行く事にした。
「んー、これと言っていいのがありませんね。あ、ディクそこ入りますよ。」
目に入った怪しい皮の店に入る。
「いらっしゃーい。んまぁ、いい男たちねぇ〜!特に黒い方!超好みだわぁ!私はヴァリスタよ!よろしくね!」
大きなオカマがいた。
しかも甘ったるい声を出してるつもりなのか図太い低い声はぶりっ子の女の子のように語尾を伸ばしてる。
見なかったことにして今すぐ帰りたいが入ってしまったものはしょうがない。
好みだと言われたディクも少し嫌そうだ。無表情だけど私の背後に移動したから嫌がってるだろう。
「こんにちは。私は、ゼル。こっちはディクティノールです。財布を探してるのですがなにか良い物はありますか?」
オカマにも紳士対応は忘れない。
ディクは無表情でキョロキョロ周りを見てるけど。
ちなみにお金の残高は12920リルである。
「お財布ねぇ〜。ここは革専門店だから多分あると思うけど、最近は魔法陣付加の鞄ばかりだったからどこにあるかしら?ちょっと待ってちょうだいね!ディクティノールちゃんの為に探してくるわぁ!」
ズドドドドッと効果音が付きそうな勢いで奥の方に行ってしまった。
なるほど、ここは魔法陣付加もできるお店なのか。
ちょっとわかりにくい所にはあるけど良いお店を見つけたようだ。
「あったわよぉ〜、私が余ってる革で作った奴が何個かあったわぁ!まぁ、余った革だしディクティノールちゃんの為にも安くしてあ・げ・る!」
ズドドドドッと戻ってきたと思ったら早口にまくしたてられついでにウインクまで飛ばされた。
勿論幻覚であろうハートはディクの方へ行きそれが見えたらしいディクも勢い良くはたき落としていた。
「ありがとうございます。全て見せてもらってもいいですか?」
「勿論よぉ〜!右からグリーンウルフの革で出来ていて1000リル、次がひと突きウサギの革で700リル、その次はレッドウルフで1500、最後がベルーベアの革で2000リルね!どれもこれも精密な模様を入れてあるわ!趣味で入れただけだけどもね!!あ、オマケに空間拡張の付加魔法陣はプラス1000リルでやったあげるわ!お得よ!いつもなら5000リルくらい取るんだから!」
右から緑、白、赤、黒色の財布が並べられる。
相場は知らないけど確かに精密な模様が入っていて一見高そうに見える。
ヴァリスタの好みらしいディクに感謝だ。
そんなディクは黒い財布を選んだ、そして何故か白も取っている。
「ディク?個人の財布は1つで十分ですよ?」
そう私が言うとディクは白の財布を私の方に向けてきた。
「?」
「あらぁ!ディクティノールちゃんはそれをゼルちゃんに使って欲しいのね!ゼルちゃん愛されてるわぁ」
愛されてるとは少し違うと思うけどディクの気持ちは嬉しいので買うことにした。
それにレッドウルフをPT用に買う。
「はぁい、それじゃ全部で7200リルね!美形を見れたオマケに革のキーホルダーあげちゃうわ!付加は明日に出来るから朝取りに来てちょうだい!」
ヴァリスタ(オカマ)に見送られ今日は宿に帰ることにした?いつの間にか夕方になっていたようでその日は宿で休むことにした。
私も天使になりたい
空へLet's Go!