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第19話 王都


遅くなりました( ºωº; )





ネルの視線が狼に向いてることに気づいた細い男は大きい男と少し話すと二人共納得したのかこちらに声をかけてきた。



「この狼の毛皮は売れる、もし解体が出来無いのなら今回の礼に教えるからやってみねぇか?お前さんが倒したのはお前さんの分だ。」



「ありがとうございます。解体は出来ないので教えてもらえると助かります。あ、自己紹介がまだでしたね私の名前はネーゼルと申します。ゼルと呼んでください。」



今まで天界ではネルで呼ばれていたが中性的に見られたい私としては女っぽい名前では困る。


それに、女は神秘的な方が美しいのだ。

気持ち的にはただただ趣味な部分が多いのだが。



「おぉ、わりぃ。自己紹介がまだだったな。俺の名前はバルだ!この細いのはトーイだ!よろしくなゼル!早速で悪いんだが今から解体をするぞ!んじゃあ、悪いんだがマイズさん少しだけ待ってくれねぇか?」



大きい男ーバルの言葉にマイズは快く返事をしてくれた。トーイも解体は出来るが下手らしくマイズさんと一緒に馬車の中で待ってるとのことだ。



早々バルに解体を教えてもらう。

倒した魔物は全部で9匹、そのうちの4匹が私が倒したものだ。


魔物の名前はグリーンウルフ。この草原ではよく見かけていた魔物で目立つ馬車を襲ったらしい。決して強いとは言えないがグリーンウルフの集団行動は厄介らしく。トーイには少し難しかった。



バルの解体の教え方は上手で、ネルもすぐ出来るようになった。討伐部位は耳で、肉、毛皮、魔石と解体出来た。



取り敢えず、一匹だけ鑑定したのだが鑑定にも解体部位が載っていたので便利である。



解体も終わり馬車に戻ると王都へ行くのだという。

こちらも同じだし事情を話すと乗せてってくれるとのことでお邪魔した。



中に入ると簡素ながらも実用的に作られており実に商人らしい理にかなった馬車だ。



馬車に乗るのは初めてだったがこれといった不満(バルとトーイはお尻が痛いと言っていたが天使族の体は丈夫だ。)もなく、また魔物に襲われることもなく2日目の昼頃に王都の門についた。



「ありがとうございました。」



中に入るのには身分証を持たないネルは別に並ばなければいけなかった。



「いえいえ、こちらこそこの度は助けて頂いてありがとうございました。あなたがいなかったら今の私達はいないでしょう。もし、この王都でお買い物するならばぜひ我が店によって下さい。安くいたしますので。」


これは嬉しい言葉だ。


実際前に行った村ではあまり薬草を売らなかったし商人との伝手を手に入れといて損はない。


この言葉にお礼と後ほどお邪魔するいなを伝え門前で別れた。


警備を担当している騎士に曖昧な言葉で誤魔化しつつ中に入れるようにしてもらう。

もちろんお金を払って入ったのだが。


そんなこんなでついた王都は門の外からは想像もつかないものだった。


大陸中の一番の国であるここ――テレジナス王国の王都は建ち並んだレンガの建物やその前に露店やら店やらを構え商品を売ろうとする人々。


それに釣られ中央道をごった返す人々。

人々の中には獣人と思われる人もいる。


あまりにも日本の景色とはかけ離れていて今更ながらに異世界に来たことを実感する。


なんせ天界はどこもかしこもフワフワしていて何処か現実味を帯びていなかった。

それがここに来てどうだろう?


門を守る騎士。行き交う人々。その中には冒険者であろう者たちも沢山いる。


フワフワしていて現実味のない世界から一転、毎日が忙しそうでいて充実している生活に一気に目が覚めた。


流行る心を抑え行き交う人々の中をすり抜けるように進む。


この大勢の人の中でもやはり自分の格好は目立つらしく少し避けてる人や好奇の目で見る人がいた。


ギルドらしい建物を見つけ中に入ると尚更目立った。ギルドに入るものは大体は鍛えられた体をもつ者達ばかりであり、神官のような格好をしている優美なものなど珍しい事この上ない。



その視線を無視し受付の所へ行くと受付嬢は一瞬驚いたもののすぐに接客の姿勢を取り戻した。







受験生は辛い、、、



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