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第18話 不良と細い男



途中から書き方変えました。



「はいよ!オーク肉とポポ肉だな!5日分で小銀貨1枚と銅貨3枚だ!オマケもしといたぜ!冒険頑張れよ!」


気前のいいおっさんにお金を渡しお礼を一言言うと麻袋に入った干し肉を貰い鞄に入れるふりをして空間収納魔法(インベントリ)へしまう。


他にもこの村の中を回ってみたが特にめぼしい店もなく王都へ行く事にした。



昼なり村を北に抜けると森から草原に変わった。

周りはほとんど何もないから見晴らしがいい。


勿論魔物も見えるが近付かなければ気付かれないし

私自信面倒事は嫌いなのでなるべく避けるようにしている。



周りに魔物がいないか確かめてからお昼にする。

歩いてるぶんお腹は減るのだ。

買ってきたポポ肉の干し肉を試しに食べてみる。


あれだ、チキンだ。

少し、しょぱい気もするが美味しいと思う。


これなら歩きながらでも食べれるので行儀が悪いとは思うが食べながら歩く事にした。



何時間歩いたかなんて時計がないから分からないが日が落ちて草原にちらほら木が見えてきたので結構歩いたと思う。


疲れ?歩いただけで天使族の体が疲れる訳が無い。

それこそ何百何千もの魔法を撃ったり。何日も戦い続けたら疲れるかもしれないが。

もともとは戦闘民族なんだから体力面でも特化してないと負けてしまう。



今度はオーク肉を晩御飯として食べ(ただの豚肉だった)ちらほら木が見えてる中で1番大きな木の上で寝ることにした。

ここら辺には見る限り弱い魔物しかいなく下で寝ない限り襲われるということはなさそうだ。






♔♔♔♔♔♔♔♔♔♔♔♔♔♔♔♔♔♔♔




――2日目の朝。



ネルは日差しとともに起きた。

普段早起きと言うわけではないが初めて木の上で寝たことやこれからの王都への流行る気持ちで起きてしまったのだ。



生活魔法で身を綺麗にし冒険を再開する。

今日はこの草原を抜けようと思い昨日よりも足早になる。

ちらほら木が見えて来たと言ってもまだまだ草原は続いてるし、いい加減景色にも飽きてきた。



ネルが歩き出して数時間。

朝だからか昨日よりも魔物も少なく目先に森が本当にかすかだが見えてきた頃馬のいななきが聞こえた。


草原であるこの場所に隠すものも無く馬のいななきが聞こえた方に顔を向けると案の定魔物に襲われている馬車が見えた。


ネルは一度立ち止まり助けるか否かを考える。

あまり面倒事には巻き込まれたくないが、目の前で襲われているのに助けないのも何か後味も悪いので結局思考は助ける方向に傾いた。



襲われている馬車の人は冒険者を雇っているがあまりいい状況とは言えない。


一人の冒険者なんかは今にも倒れそうだ。

いや、今体制を崩したから倒れるところと言うべきか。



ネルは倒れた男を襲おうとしている魔物との間に入り持っている大鎌で相手を切る。


襲っていた魔物は狼系の魔物らしく大鎌の一撃で悲鳴を上げる間もなく切り裂かれた。


その後も、何匹か大鎌を振るい魔物を倒していく。


違う方にいた男の仲間であろう体格の良い冒険者もこちらを見ていたが直ぐに仲間が助かった事を知り自分の戦闘に戻っていった。


「大丈夫ですか?」


未だ唖然と倒れている男に声をかける。

男はひょろ長くお世辞にも冒険者とは言いがたい。

まぁ、それはネル自身も言えた事ではない事なのだが自分のことは棚に上げておく。


「た、助かったぁ〜。誰かは知らないが本当にありがとう。あのままだったら死んでたよ。」



男の声はあまりにも弱々しい。

本当に冒険者をやっているのが疑問なくらいだ。

細い男に続いて低い声が後ろから聞こえた。



「俺からも礼を言うぜ。お前さんが入ってなかったらこいつは死んじまってたぜ。おらっ、座ってねぇで立て!おめぇ、弱っちいんだよ!もう少し鍛えろ!」


見た目はカツアゲされている男とカツアゲしている不良に見えなくも無い二人だが仲はいいらしい。


大きい男の方が細い男の手を掴み無理やり立たせこちらに向く。


「お前さん……、貴族?いや、それだとこんな所に一人でいないし、いや、でも格好は神官……」


どうやらネルの格好では冒険者には見えなかったらしい。一人でブツブツと考え事をし始めた。


「あの、いえ、私は冒険者です。」


「何だ同業者なのか?!見た目がすごく優美だから貴族か神官かと思っちまったぜ!あ、今この馬車を護衛してるんだが終わった事を知らせなきゃならねぇ。一応助けてもらった礼もしてえから付いてきてくれてねぇか?」


礼をしてくれるらしい。

貰えるものは貰っとく精神のネルはその言葉に特に考えることなく頷いた。

ネルを連れた男は馬車のドアの所へ行き3度ノックした。


出てきた商人は真っ青な顔をしていたが説明を受け助かったことを知ったのか安堵の表情をうかべている。


ネルのことも聞いたのかこちらにも顔を向ける。


「あなたが私達を助けて下さったのですね。ありがとうございます。私はベルベック商店のマイズと言います。良ければ馬車の中で話しませんか?」


まだ、倒した狼があたりに落ちている。

これ自体をどうにかしなきゃいけないばずだが如何せん天界では解体など出来るはずもなくネル自信やったことはない。


しかも今回は助けたといえ横入りしてしまっている。魔物からでも貰えるものは貰いたいがどうしたものかと困ってしまった。






自己紹介がない!

書き終わってから気づいたw

次でさせます。

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