第11話 情報
今回もまた短いです。
ドラゴンのガゼルは本当に色々なことを知ってました。
そりゃあもう、この世界を網羅してますよの勢いで聞いたことを片っ端から答えてくれました。
天界では絶対手に入らない情報ばかりでガゼルを紹介してくれたラース兄様には感謝です。
話を戻すとまずは下界について。
前にも少しだけ話したような気がするが、ララティエーナは大きな大陸と島国、川、大運河、海で構成されていて大体の形は凹を逆さにしたような感じらしい。
で、天界は右端の下の方の二股に別れた大運河の間の山の上に続く雲の上にあると言う事で、基本的に人間は登れないみたいです。
その大運河の近くにはいくつか村がありその村の領土はテレジナス王国が所有している。
テレジナス王国とはこの大陸の中で一番の大きい国らしく貿易も盛んだそうだ。
その近くにあるのが同盟国のラドリック王国で貿易相手でもある。
凹の真ん中にある島には魔界がある。
ちなみにテレジナス王国とラドリック王国の貿易相手は魔界でもあったりします。幅広くやってるらしい。
ラドリック王国の近くにはバーバラス聖国とテガロス王国がある。
仲がいいとは言えないがそこそこの関係らしい。バーバラス聖国は魔界と敵対してるが魔国との間にある海流が邪魔をして侵入は出来なくなっている。
それで、次が川と山脈に阻まれているアーリガス帝国だ。
この国だけが大陸の中で帝国らしく、魔界を敵対していてテガロスとバーバラスを狙ってるらしい。
以上がララティエーナの大陸のことだそうだ。
島国の事は余り行かない所が多いらしくあまり情報はなかった。
次に私が聞いたのは貨幣のことだ。
天界は、主に無料か物々交換が多く貨幣がない。
なので、分からないことが多いのだ。
だか、この事は教えるのにもガゼルは困ったようだった。
そりゃそうだよ。竜だもん。
貨幣など、持ってるはずもない。
だが、取り敢えず何があるのかだけでも教えてもらった。
まずこの世界の貨幣は「リル」と言うらしく
1リル1円くらいの価値だ。
日本円と同じでその貨幣ごとに10の倍数で増えていく。
大金貨=1000000リル
金貨=100000リル
銀貨=10000リル
小銀貨=1000リル
銅貨=100リル
小銅貨=10リル
鉄貨=1リル
ぶっちゃけ口で言う時は日本円の「〜円」と同じように「〜リル」と言うので店でお金を払うとき以外案外楽だと思う。
〜の硬貨がいくつでー、なんてやってたら私の場合考えるのを放置しだすだろう。
そんなの事を考えながらガゼルと話してると日が暮れてきた。
だいぶ話し込んでしまったらしい。
そろそろ夕方になってきたのでガゼルは帰るとの事だ。
次にいつ来るかわからないがまた来てほしい。
今度分かりやすくて地図載せようかな……。
お金の所を変えました。