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ナミダから生まれたモノガタリ  作者: 桜ノ宮 妃緩
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3.灰猫の仰せのままに

□ 第3章 灰猫の仰せのままに □






♩♫〜♭♫〜♩♫〜#♩〜〜♫〜


今日の灰猫は鼻歌歌いながら廊下を歩く。

長いしっぽをゆらゆらさせて、大好物の牛乳を飲みに行くのだ!


「 あれ?今日はご機嫌なのね 」


パートナーのアウルが声をかける。

少女の足に擦り寄って、ゴロゴロと喉を鳴らした灰猫は何も答えずに、階段の手すりに飛び乗った。

そうだ!今日は牛乳にお砂糖を入れてくれる給仕がいるんだ!

甘いものが大好きな灰猫は、今日も牛乳のために生きている。



「 あ!ねこちゃんまた来たの? 」


優しそうな目をした薄い青髪をうしろでふたつにおだんごしている20代くらいのおねぇさん。

今日はいつにも増して、可愛らしい笑顔を灰猫に向けている。


( まぁ、アウルの方が可愛いし綺麗なんだけどな〜 )


そう思いながら、白くて丸いお皿に入った白くて甘い香りのする牛乳をペロペロと飲んでいた。

( 優しさだけなら、このおねぇさんが上かもな )


全部キレイに舐めとると、わざと給仕の彼女の足元でゴロンと横になる。

( あー、最近ブラッシングされてないなぁ )

おねぇさんと目が合う。


「 ……ブラッシングして欲しいの? 」


これが合図。

目を合わせて“ 命令 ”をするのだ。

魔法使いの猫だって、魔力がある。魔法使いより強い時だってある。こんな風に“ 従わせる ”ことなんていくらでもできるのだ。



「 今日も魔法は世界はいねこを救う! 」





I to the world am like a drop of water

That in the ocean seeks another drop.


( 僕はだだっぴろいこの世じゃ、まるで海に落ちた片割れを探し回る水滴みたいなものだ。-シェイクスピア名言台詞集- )


本が沢山並べられて、本棚に入りきらなくなった本が積み上がった書斎。

少女アウルはひとつの本を手にしていた。


Who, falling there to find his fellow forth,

Unseen, inquisitive, confounds hiluself.


( あとを追って飛び込んだものの、誰にも気付いてもらえず、どんなに探し回っても、ただ海に溺れて自分を失うだけだ。 )


シェイクスピアの1冊の本。


「 私は その(あなた) に溺れて消えてしまいたい。 」


少女が呟いた言葉は、沢山の本にだけ届いた。

沢山の本たちに。



読んでいただけましたか?ヾノ。ÒㅅÓ)ノシ

今回の話は、アウルのパートナー、灰猫さんのお話です。

だんだん面白くなってきたでしょう?(*¯艸¯)

…え?そうでもない?(´・ω・`)

じゃぁ、もっと面白くなるよう頑張ります!


今回は早めに更新できましたぁ!

感想など、お待ちしておりまする(* ´-` *)


次回もお楽しみに!来年も読んでくださいね?♡

では、良いお年を!

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