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少年と少女と薬草と  作者: ミミ
第一章
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噂話

「まぁ、ヨロー家は貴族位を返上されるの?」


セシル家の堂々たる城にある広大な庭園では6月のみずみずしいバラの花の香りが漂っており、小鳥のさえずる声がきこえていた。その庭園のなかほとまにはしつらえられたティーパーティーの席がある。

そこで色とりどりの流行のドレスを着た女性が6名、思い思いに噂話に花をさかせていた。

「ええ、そうなのよ。お父様の代から領地経営が上手くいってなくて借金を重ねていたらしいのだけどとうとう破産されて家財道具も何も残ってないらしいのよ。」

40歳くらいの深緑色のドレスを着たふくよかな女性が口早に答えた。

黄色のドレスを着た小柄でほっそりとした女性が相づちをうった。

「お気の毒ね。」

深緑色のドレスの婦人はうなづきながら続けた。

「ここだけの話、ウィンザー家も危ないっていう話よ。」

それを聞くと周りからは悲鳴のような驚きの声が辺りに響いた。

「まさか!」

「そんな!」

各々の女性たちがが悲しみの声をあげた。

さきほどの黄色のドレスを着た女性がやっと衝撃から立ち直り残念そうに話した。

「ウィンザー家のみなさまといえば、首都で美しいと評判の4兄弟ですわよね。もし貴族位の返上となったなら、お若い御令嬢は嘆き悲しむでしょうね。」

やはり40ぐらいの薄ピンク色のドレスをきた女性が続ける。

「そうですわ。うちの娘も三男アルバート様の大ファンですわ。

アルバート様の高い身長に金髪の髪、いくら見てもあきないなんていいますのよ。

なんでもその優秀さから財務省内の出世頭でゆくゆくは大臣までなるのではと噂されているとか。」

薄い紫色のドレスをきた顔立ちの華やかな婦人もその言葉を応じた。

「ご長男のジョージ様も慈善事業に熱心で、その華やかさから巷では若い女性から年老いた女性まで皆夢中ですわよ。もちろん私の娘もよ。」


薄い水色のドレスを纏った女性は

「四男のエドワード様だって、イーリス校に入学したばかりで優秀な成績を収められていて学校始まって以来の天才と言われてますのよ。

文武両道で将来は軍の総帥を期待されていると夫が話していましたわ。」

と付け加えた。

「まあ、ウィンザー家はどうなるのかしら。」とみな思案げな様子だ。

「そういえば、三男の方のお話は聞かないわね。なぜかしら。」

とは黄色のドレスを着た女性。

情報通の深緑のドレスを着た女性が答えた。

「三男のソリター様はお小さい頃から病弱で社交界にもでられてないみたいね。」

「まあ、そうなの。」

とそこで、セシル家の従者が丸いチョコを乗せた皿をテーブルに置き始めた。

「あら、美味しそうなお菓子。いただきますわ。」

とそこで女たちの話題はチョコ菓子にうつっていく。


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